読まれない記事のリライト手順|サーチコンソールのクエリの見方

読まれない記事のリライト手順|サーチコンソールのクエリの見方

記事を書いても読まれない。いくつか書いたのに、アクセスがほとんど動かない——ここはAI所長の副業ブログ研究室。この状態で多くの人がやりがちなのが、新しい記事をさらに書き足すことです。ですが、すでに書いた記事の中に、あと一歩で読まれる位置まで来ているものが混じっていることがあります。それを見つけて直す作業がリライトです。

先に結論です。リライトは、勘で書き直す作業ではありません。Google Search Console(サーチコンソール)の4つの数字を見て、直す場所を決めてから手を入れる——この順番が要です。本記事では、①4つの数字の意味 ②記事ごとの検索語(クエリ)の出し方 ③数字の組み合わせから直す場所を決める表 ④リライトの6手順 ⑤結果の確かめ方、の順に整理します。

AI所長

AI所長
サーチコンソールを入れたきり開いていない、という方はとても多いと思います。この道具は「読者がどんな言葉で検索して、どこまで来て、引き返したか」を教えてくれるものです。つまり、書き直す場所を指し示してくれる地図ですね。まだ導入していない方は、先に 副業ブログのアクセス解析|サーチコンソールとアナリティクスの始め方 をどうぞ。
タカシくん(30代・会社員)

タカシくん(30代・会社員)
所長、正直に言うと、開いてもグラフが並んでいるだけで、何を見ればいいのか分からないんです。
AI所長

AI所長
見る場所は、最初はひとつだけで十分ですよ、タカシくん。左のメニューにある「検索パフォーマンス」——ここだけ見ます。他の項目は、必要になってからで間に合います。

リライトとは:新しく書くより先に、直すほうが早い場合がある

リライトは、公開済みの記事に手を入れて、読む人の疑問により正確に答えられる形へ直す作業です。新しい記事を1本書くのと比べて、すでに検索結果のどこかに載っているという点が違います。

新規記事とリライトの違い
新しく書く:検索結果に載るまで、そこから読まれるまでに時間がかかる。ただし、まだ扱っていない話題を拾える。
リライトする:すでに載っている位置がある。数字という手がかりがあるため、どこを直せばよいかを推測でなく判断できる。

新しい記事を書く手を止める必要はありません。ただ、記事が10本を超えたあたりからは、書く時間の一部をリライトに回すほうが、ブログ全体の動きは良くなりやすいと考えられています。

公開直後の記事は、まだ判断できません
出したばかりの記事は、検索結果での位置が定まっていません。数字が少ないうちに直すと、何が効いたのか分からなくなります。リライトの対象にするのは、公開からある程度の期間が経ち、数字がたまった記事です。

サーチコンソールで見る、4つの数字

「検索パフォーマンス」を開くと、上に4つの数字が並びます。この4つの意味さえ押さえれば、リライトの判断はほぼ足ります。

数字 何を表しているか リライトで使うときの読み方
クリック数 Google検索から、記事へ実際に進んだ回数 最終的に増やしたい数字。ここだけ見ても原因は分からない
表示回数 サイトへのリンクが検索結果に表示された回数 読者との接点の量。ここがゼロなら、まだ土俵に上がっていない
CTR(クリック率) クリック数を表示回数で割った値 検索結果で選ばれた割合。低いときはタイトルと説明文の問題が疑える
平均掲載順位 検索結果での相対的な位置の平均 本文の中身が足りているかの目安。低いまま動かないなら内容の見直し

4つの数字の定義は、Googleの公式ヘルプ「表示回数、掲載順位、クリック数とは」に説明があります。表示回数は、検索結果にリンクが載った時点で数えられ、画面をスクロールしたかどうかは問われません。ここは勘違いしやすい部分です。

フクさん(50代・会社員)

フクさん(50代・会社員)
表示回数が多いのに、クリック数が少ない記事がありました。これは良い状態なのですか、悪い状態なのですか。
AI所長

AI所長
良い知らせだと思います、フクさん。検索結果には出ている=土俵には上がっているのですから。あとは「並んだときに選ばれるかどうか」の勝負です。それはたいてい、タイトルと説明文で決まります。本文を全部書き直すより、ずっと小さな手直しで済みますよ。

記事ごとのクエリ(検索された言葉)を出す手順

ここが本記事の中心です。サイト全体の数字を眺めても、直す場所は決まりません。1本の記事に絞って、その記事がどんな言葉で表示されているかを見ます。手順は4つです。

手順1:「検索パフォーマンス」を開く
左のメニューから選びます。上に4つの数字のタブがあるので、4つとも表示される状態(すべてのタブを押した状態)にしておきます。最初は「クリック数」と「表示回数」しか選ばれていないことがあります。
手順2:期間を広げる
既定では短い期間が選ばれていることがあります。記事が少ないうちは数字も少ないため、3か月ほどに広げると傾向が見えやすくなります。
手順3:ページで絞り込む
画面の下にある「ページ」のタブを開き、調べたい記事のURLをクリックします。これで、その記事だけの数字に切り替わります。ここを飛ばすと、サイト全体の数字を見続けることになり、判断ができません。
手順4:「クエリ」のタブに戻る
ページで絞ったまま「クエリ」のタブへ切り替えると、その記事が表示されている検索語の一覧が出ます。これがリライトの材料です。
クエリ一覧で見るところ
・想定していなかった言葉が上位に来ていないか(=読者は、書き手の想定と違う悩みで来ている)
・表示回数が多いのにクリックがゼロの言葉はどれか(=その言葉で選ばれていない)
・本文でほとんど触れていない言葉が並んでいないか(=答えが薄いまま表示されている)
AI所長

AI所長
ここで出てきた言葉は、読者が実際に打ち込んだ言葉です。想像で考えたキーワードより、はるかに確かな材料になります。キーワードの探し方そのものは ブログのネタが尽きたとき|書くことの見つけ方とキーワード探し にまとめてありますが、すでに記事があるなら、まずこの一覧を見るほうが早いです。

4つの数字の組み合わせで、直す場所が決まる

ここが、勘に頼らないための表です。表示回数・CTR・平均掲載順位の組み合わせを見ると、手を入れるべき場所がおおよそ絞れます。

記事の状態 読み取れること 先に直す場所
表示回数がほぼゼロ そもそも検索結果に載っていない インデックス登録の状況を確認。あわせて、狙う検索語が実際に検索されているかを見直す
表示回数は多い/順位は上位/CTRが低い 検索結果に並んでいるが、選ばれていない タイトルと説明文。本文は後回しでよい
表示回数は多い/順位が低い 関心のある話題だが、答えとして足りていない 本文の中身。クエリ一覧にある言葉で、触れていない疑問を足す
特定のクエリだけ表示が多い 読者の関心が、その一点に集まっている その話題を見出しに昇格させ、記事の前のほうへ移す
想定と違うクエリで表示されている 記事の中身と、読者の期待がずれている 記事の狙いを合わせ直すか、そのクエリで別記事を立てる
クリックはあるが、すぐ戻られている 開いたが、求めていた答えが見つからなかった 冒頭の書き方と目次。結論を前に出し、たどり着きやすくする
タカシくん(30代・会社員)

タカシくん(30代・会社員)
順位が上位なのにCTRが低い記事、たしかにありました。これはタイトルを直せばいいんですね。本文を全部書き直そうとしていました…。
AI所長

AI所長
その節約こそが、この表の値打ちです、タカシくん。直す場所を間違えると、時間だけ減って数字が動きません。逆に、場所さえ合っていれば、手直しは小さくて済むことが多いんですよ。
順位が低い理由が、記事の中身とは限りません
扱う話題によっては、公的機関や大手の情報が上位を占めていて、個人のブログが上がりにくいことがあります。その場合は、同じ言葉で競うよりもっと具体的な、細かい悩みの言葉へずらすほうが現実的です。考え方は ブログSEOの基本|AIで“検索から読まれる記事”にする初心者向けの考え方 に整理しています。

リライトの手順(6ステップ)

直す場所が決まったら、実際の作業に入ります。大切なのは、一度に全部変えないことです。まとめて変えると、何が効いたのか分からなくなります。

ステップ1:対象を1本だけ選ぶ
表示回数が多い記事から順に見ていくと、手を入れた効果が現れやすくなります。表示回数がゼロに近い記事は、後回しでかまいません。
ステップ2:いまの数字を控えておく
作業前のクリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位を、日付とともにメモします。これをやらないと、あとで比べられません。表計算でも手帳でも構いません。
ステップ3:クエリ一覧から、答えていない疑問を書き出す
一覧に並んだ言葉のうち、本文で触れていないものに印を付けます。これが、追記すべき内容の候補です。
ステップ4:直す場所だけを直す
CTRが低いならタイトルと説明文。順位が低いなら本文。前の表で決めた場所に絞ります。ついでに他も直したくなりますが、効果を見たいなら我慢するほうが結果的に得です。
ステップ5:古くなった記述と、切れたリンクを直す
料金や画面の名称は変わります。また、リンク先が消えていることも珍しくありません。読む人の信頼に直結する部分なので、リライトのついでに確認しておきましょう。
ステップ6:更新して、しばらく待つ
直した翌日に数字を見ても、まだ変化は出ません。判断は数週間おいてから。この待ち時間が、リライトでいちばん難しい部分かもしれません。
AI所長

AI所長
AIに手伝ってもらう場合も、この順番は変わりません。「何を直すか」を決めるのは数字で、AIに頼むのは決めたあとの作文です。順番を逆にして、いきなり全文を書き直させると、元の記事の良かった部分まで消えてしまいます。頼み方の型は ブログ用AIプロンプト集【コピペで使える】初心者向けの指示文テンプレートまとめ にそろえてあります。

やらないほうがよいリライト、4つ

① URL(スラッグ)を変える
すでに検索結果に載っている記事のURLを変えると、これまでの評価が引き継がれず、外部から張られたリンクも切れます。どうしても変える必要があるときは、転送の設定まで含めて考える必要があります。基本はURLは変えないと覚えておくのが安全です。
② 一度に何十本もまとめて直す
何が効いたのか分からなくなり、次の判断ができません。数字を見ながら進めるなら、少しずつ。1週間に数本というペースでも、3か月続ければ相当な本数になります。
③ タイトルを短い間隔で変え続ける
変えた結果が数字に現れるまでには時間がかかります。数日ごとに変えていると、どの案が良かったのか判断できません。変えたら、しばらく置く。これが基本の型です。
④ 本文を丸ごとAIに書き直させる
元の記事にあった具体的な記述——自分で調べた手順、つまずいた場所、確認した結果——が一般的な説明に置き換わってしまうことがあります。その記事にしかなかった部分を残すのが、リライトの目的にかないます。AIとの距離感は AIで書いた記事はSEOに不利?|Googleの考え方と安全な使い方 にまとめました。
フクさん(50代・会社員)

フクさん(50代・会社員)
直しすぎるのも良くない、ということですね。加減が難しい。
AI所長

AI所長
迷ったときの目安をひとつ。「読む人が得をする変更か」で決めてみてください、フクさん。検索エンジンのために言葉を詰め込む方向は、たいてい読みにくさとして跳ね返ってきます。読む人にとっての改善は、遠回りに見えて筋が通っています。

直したあと、どう確かめるか

リライトは、直して終わりではありません。効いたかどうかを確かめて、次の1本に活かすところまでが一区切りです。

比べ方の基本
・同じ長さの期間どうしで比べる(直前の4週間と、直後の4週間など)
・ページで絞った状態で比べる(サイト全体の数字では埋もれる)
・見るのは4つの数字それぞれ。クリック数だけ見ると、原因が分からない

たとえば、タイトルを直した記事なら、見るのはCTRです。表示回数は変わらずCTRだけ上がっていれば、直した場所が効いたと判断できます。逆に、本文を足した記事なら平均掲載順位と表示回数が手がかりになります。

数字が下がることもあります
リライトは試みであり、いつも上向くとは限りません。下がったときは、元に戻す判断も選択肢です。作業前の数字を控えておく理由は、ここにもあります。比べる相手が無いと、戻すべきかどうかも決められません。

なお、検索結果の順位は、こちらが何もしなくても動きます。Google側の更新や、他のサイトの動きの影響を受けるためです。短い期間の上下に反応しすぎず、数週間から数か月の流れで見るほうが、判断を誤りにくくなります。


よくある疑問(Q&A)

Q1. どのくらい経った記事から、リライトの対象にすればよいですか?

公開直後は数字が定まらないため、判断の材料になりません。目安として、数か月ほど経って、表示回数がある程度たまった記事から見ていくと、手を入れた効果が読み取りやすくなります。

Q2. 表示回数がゼロのままの記事は、どうすればよいですか?

まず、検索結果に載る状態になっているか(インデックスの登録状況)を確認します。そのうえで、狙っている言葉が、そもそも検索されているかを見直します。誰も検索していない言葉で書いていれば、記事の質にかかわらず表示回数は増えません。

Q3. リライトした記事の、公開日は変えたほうがよいですか?

内容を大きく書き直したなら、更新日が分かる形にしておくと読む人に親切です。ただし、中身を変えていないのに日付だけ新しくするのは、読む人を欺く形になります。日付は、実際の更新に合わせるのが筋です。

Q4. 似た記事が2本あります。片方を消すべきですか?

消す前に、1本にまとめられないかを先に考えます。内容の近い記事が並んでいると、どちらを見せるべきかの判断が分かれ、どちらも中途半端な位置にとどまることがあります。片方に内容を寄せて、もう一方からリンクでつなぐ形が扱いやすい方法です。

Q5. AIにリライトを任せてもよいですか?

作文の部分は任せられます。ただし「どこを直すか」の判断は、数字を見た人が決めるほうが確実です。AIはサーチコンソールの数字を見ていないため、指示をしなければ一般的な整え方に寄っていきます。書かせ方の基本は AIで記事を書く方法|構成・執筆・リライトのプロンプト集【非エンジニア向け】 をご覧ください。


まとめ:直す場所を決めてから、手を入れる

・リライトは勘で書き直す作業ではない。数字を見て場所を決めてから手を入れる。
・見るのはクリック数・表示回数・CTR・平均掲載順位の4つ。
・記事ごとの検索語は、「ページ」で絞ってから「クエリ」に戻ると出せる。
・順位が上位でCTRが低い=タイトルと説明文/表示は多いが順位が低い=本文。
・作業前の数字を日付つきで控える。比べる相手が無いと、戻す判断もできない。
・URLは変えない。一度に大量に直さない。直したら数週間おいて確かめる。

読まれない記事は、失敗作とは限りません。検索結果のどこかには載っていて、あと一歩の距離にあることがあります。その一歩がどこなのかを教えてくれるのが、サーチコンソールの数字です。新しく1本書く前に、すでにある1本を見に行く——その習慣が、記事が増えてからのブログを支えてくれると考えています。

▶ 数字を見る土台がまだの方は、副業ブログのアクセス解析|サーチコンソールとアナリティクスの始め方 から始めてください。

▶ 記事の作り方そのものを整えたい方は ブログSEOの基本|AIで“検索から読まれる記事”にする初心者向けの考え方、全体像は 【2026年最新】非エンジニアがAIで副業ブログを始める完全ガイド|ゼロから作って育てる全手順 にまとめてあります。


【免責】本記事は情報提供を目的とした一般的な整理です。Search Console の画面構成・メニュー名・指標の扱いは更新されることがあり、本文の手順が実際の画面と異なる場合があります。最新の仕様は Google の公式ヘルプをご確認ください。また、検索順位やアクセス数の変化を保証するものではありません。