ブログを始めてしばらくすると、管理画面に「承認待ちのコメント」が届くことがあります。開いてみると、記事と関係のない英語の文章と、知らないサイトへのリンク——という経験をする人は少なくありません。ここはAI所長の副業ブログ研究室。今回は、ブログのコメント欄の設定について、閉じるか承認制にするかの決め方、設定画面で見る項目、届いたコメントの扱い、リンクと個人情報の注意を、WordPress と Google の公式の説明に沿って整理します。
先に結論です。コメント欄は、開けるなら承認制、使わないなら閉じるのが扱いやすい形です。そのうえで見るのは、①承認してから表示する設定 ②リンクの数で止める設定 ③古い記事のコメントを自動で閉じる設定 ④通知のメールの4つ。どれも、管理画面の「設定」→「ディスカッション」にまとまっています。
コメント欄に届く「迷惑コメント」とは
Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」 では、ユーザーが書き込める場所からサイトに加えられたスパムを「ユーザー生成スパム」と呼び、その例のひとつにブログへのスパムコメントを挙げています。そして、多くの場合、サイトの持ち主はスパムが加えられたことに気づいていないと書かれています。
Google 検索セントラル「サイトでのユーザー生成スパムを防止する」 では、スパムを書き込む側の目的は、自分のサイトへのリンクを残すことや、検索エンジンに自分の内容を登録させることが多いと説明されています。WordPress.org「Comments in WordPress」(英語) でも、迷惑コメントはリンクを押させてほかのサイトへ人を流すためのもので、リンクが何本も入っていることが多いとされています。
まず決める:閉じる・承認制・そのまま開ける
コメント欄の扱いは、大きく3つの形に分かれます。どれを選ぶかは、ブログの目的と、管理画面を見る頻度で決めます(当研究室の考え方)。
| 形 | どうなるか | 向いている場合 |
|---|---|---|
| 閉じる | 記事にコメント欄が出ない。迷惑コメントの心配がいちばん少ない | 読者とのやりとりをブログでは行わない。問い合わせはフォームで受ける |
| 承認制 | 届いたコメントは、承認するまで表示されない | 感想や質問を受けたい。数日に一度は管理画面を見られる |
| そのまま開ける | 届いたコメントがすぐ表示される(一部は自動で止まる) | ひとりで運営する副業ブログでは、すすめにくい |
Google 検索セントラル「サイトでのユーザー生成スパムを防止する」 では、書き込みを手で承認する(モデレーション)ことで、スパムを大きく減らせると説明されています。手間は増えるものの、とても効果的な方法で、多くのCMS(WordPress のような仕組み)にコメント管理の機能が組み込まれていることからも効果が認められる、とも書かれています。
「設定」→「ディスカッション」で見る項目
コメントの設定は、管理画面の「設定」→「ディスカッション」にまとまっています。WordPress.org「Settings Discussion screen」(英語) をもとに、副業ブログで見ておきたい項目を並べます。公式の説明は英語なので、項目名は当研究室の訳です。日本語の画面では言い回しが違うことがあります。
| 項目(訳) | 公式の説明(要点) | 副業ブログでの考え方 |
|---|---|---|
| 新しい投稿へのコメントを許可する | オンにすると、新しい記事にコメントできる。記事ごとに変えることもできる | 閉じるならオフ。すでにある記事は別に閉じる(後の見出しで説明) |
| ほかのブログからの通知(ピンバック・トラックバック)を受け付ける | オンにすると、ほかのサイトからの通知がコメント欄に表示される | 使う予定がなければオフにしておく(当研究室の考え方) |
| 名前とメールアドレスの入力を必須にする | スパムを送る側に少し手間をかけさせる。ただし入力内容は確かめられない | オンでよい。本人の確認にはならない点だけ知っておく |
| 古い記事のコメントを自動で閉じる(○日) | 指定した日数より古い記事では、コメントの入力欄が出なくなる。承認ずみのコメントは残る | 開けるなら、日数を決めて使う |
| コメントは手動で承認する | すべてのコメントを、承認するまで表示しない | 開けるならオン |
| 以前に承認されたことがある人は、そのまま表示する | 過去に承認されたコメントと同じメールアドレスなら表示し、それ以外は承認待ちにする | 常連の人が多いブログ向け。最初は「手動で承認」だけで足りる |
| リンクが○個以上なら承認待ちにする | 迷惑コメントはリンクが多いことが多いため、その数で止める | 「手動で承認」をオンにしない場合は、少ない数にしておく |
| 承認待ちにする言葉の一覧 | 本文・名前・URL・メールアドレス・IPなどにその言葉があれば、承認待ちにする | 同じ言葉が何度も届くときに足す |
| 禁止する言葉の一覧 | 当てはまるコメントを、迷惑コメントとして扱う | 本物のコメントも巻きこむおそれがある。最後の手段 |
| メールで知らせる | コメントが届いたとき/承認待ちになったときに、メールで知らせる | 承認制なら「承認待ちになったとき」をオン |
「承認待ちにする言葉」は、1行に1つずつ書きます。WordPress.org「Settings Discussion screen」(英語) では、言葉の一部にも当てはまる(たとえば「press」と書くと「WordPress」にも当てはまる)と注意されています。短すぎる言葉を入れると、ふつうのコメントまで止まります。
WordPress.org「Comment moderation」(英語) によると、承認待ちの言葉を足したときは、「過去のコメントを承認待ちの言葉で確かめる」というリンクで、これまでのコメントのどれが引っかかるかを見られます。言葉を足したら、まずここで試します。
すでに公開している記事のコメントを閉じる
「新しい投稿へのコメントを許可する」をオフにしても、それはこれから書く記事の初期の設定です。WordPress.org「Settings Discussion screen」(英語) でも、この設定は記事ごとに変えられると書かれています。すでに公開している記事は、別に閉じる必要があります。
WordPress.org「Comment moderation」(英語) では、次の2つの方法が案内されています。
まとめて閉じる:投稿の一覧で記事にチェック → 「一括操作」から「編集」を選んで「適用」 → 「コメント」を「許可しない」にして「更新」
ボタンの名前や場所は、WordPress の版やテーマによって違うことがあります。記事を書く画面の右側にある設定の見方は WordPressで記事を書く手順|ブロックエディターの下書き保存から公開まで にまとめました。あわせて、固定ページ(プロフィールやお問い合わせのページ)にもコメント欄が出ていないかを見ておきます(当研究室の考え方)。
届いたコメントの扱い|承認・迷惑コメント・ゴミ箱
WordPress.org「Comment moderation」(英語) と WordPress.org「Comments Screen」(英語) によると、届いたコメントは管理画面の「コメント」の画面で見られます。ダッシュボードの「アクティビティ」や、管理バーの吹き出しの数字でも、承認待ちの数が分かります。それぞれのコメントには、次の操作が用意されています。
| 操作 | 何が起きるか | 使う場面 |
|---|---|---|
| 承認 | コメントが記事に表示される | 記事についての感想や質問 |
| 承認しない | 表示をやめて、承認待ちに戻す | 承認したあとで、出さないほうがよいと気づいたとき |
| 返信 | そのコメントに返事を書く | 質問に答えるとき |
| 迷惑コメント(スパム) | 迷惑コメントとして分けておく | 記事と関係のない宣伝・リンクだけの書き込み |
| ゴミ箱へ移動 | ゴミ箱に移す。あとで元に戻すことも、完全に削除することもできる | 迷惑ではないが、出さないと決めたもの |
WordPress.org「Comments Screen」(英語) では、ゴミ箱の画面の「ゴミ箱を空にする」を押すと、選んでいなくてもゴミ箱の中のコメントがすべて完全に削除されると注意されています。また、WordPress 公式「wp-config.php」の説明(英語) によると、WordPress は初期の設定で、ゴミ箱に入れてから30日たった投稿・固定ページ・メディア・コメントを完全に削除します。
コメントの画面には、書いた人の名前・ウェブサイトのURL・メールアドレス・IPアドレスと、送られた日時が表示されます(WordPress.org「Comment moderation」(英語))。判断に迷うコメントは、急いで承認せず、記事の中身と関係があるか、リンクの行き先が記事の話題とつながっているかを見てから決めます(当研究室の考え方)。リンクの行き先は、管理画面の中で押して開かずに、URLの文字を読むだけにとどめます。
コメントのリンクは「ugc」「nofollow」で扱われる
Google 検索セントラル「外部リンクの rel 属性(nofollow/ugc/sponsored)」 では、コメントやフォーラムの投稿など、ユーザーが作った内容(UGC)のリンクには、rel=”ugc” という印を付けることがすすめられています。この印は、リンク先と自分のサイトとの関係を Google に伝えるためのものです。
Google 検索セントラル「サイトでのユーザー生成スパムを防止する」 でも、スパムを書く側はリンクを残すことが目的になりやすいため、信頼できない内容の中のリンクすべてに nofollow か ugc を付けることを検討するよう書かれています。
WordPress では、WordPress 開発者向けリファレンス「get_comment_author_link()」(英語) のとおり、コメントを書いた人のウェブサイトへのリンクにugc(外のサイトなら、さらに external と nofollow)が付く仕組みになっています。ただし、テーマやプラグインがコメント欄の表示を変えている場合もあるので、気になるときは記事の表示で確かめます(当研究室の考え方)。
自分の記事から外のサイトへ貼るリンクの考え方は、ブログの中のリンクとは別の話です。ブログの中の記事どうしをつなぐリンクは 内部リンクの貼り方 にまとめました。
コメント欄と個人情報
コメント欄を開けると、書く人の名前・メールアドレス・ウェブサイトが入力され、管理画面にはIPアドレスも残ります。つまり、コメント欄を開けた時点で、ブログは人の情報を預かる側になります。
WordPress.org「Settings Discussion screen」(英語) には、コメントを書いた人の名前などを、次回のためにブラウザ(クッキー)に保存するかどうかを、本人がチェックして選べるようにする設定があります。チェックがなければ、その保存は行われません。プライバシーへの配慮のための設定と説明されています。
何を預かるかは、プライバシーポリシーに書いておく項目のひとつです。書き方は ブログのプライバシーポリシーの書き方|何を書くか、8つの項目 をどうぞ。返信を書くときは、相手のメールアドレスや、書かれていない個人の事情に触れないようにします(当研究室の考え方)。
迷惑コメントが急に増えたとき
承認制にしていても、承認待ちの一覧が迷惑コメントで埋まることがあります。そのときは、当研究室の考え方として、次の順で手を入れます。
2. 同じ言葉やIPアドレスが続くなら、「承認待ちにする言葉」に足す
3. 古い記事のコメントを自動で閉じる日数を決める
4. それでも続くなら、コメント欄そのものを閉じる
WordPress.org「Comments in WordPress」(英語) では、ディスカッションの設定を試すほかに、迷惑コメント対策のプラグインを入れる方法もあると書かれています。入れる場合は、更新が続いているか、送った情報をどこで扱うかを、そのプラグインの公式の説明で確かめます。プラグインの更新の考え方は WordPressの更新のしかた|本体・テーマ・プラグインを壊さず更新する手順 にまとめました。
Google 検索セントラル「サイトでのユーザー生成スパムを防止する」 では、スパムの気配がないかを見るのに、「site:」で始まる検索が役に立つとも書かれています。自分のブログの名前で検索して、見覚えのないページが出ていないかを、ときどき見ておくと安心です。ログインの守り方(パスワード・二段階認証)は 副業ブログの安全対策&便利ツール入門 をどうぞ。
AIの使いどころと、任せないほうがよいところ
| 作業 | AIに任せてよいか | 理由 |
|---|---|---|
| 英語の迷惑コメントが何を書いているのか、日本語にしてもらう | 任せてよい | 意味をつかむ手助けになる。リンクは開かない |
| 読者の質問への返信の下書きを作ってもらう | 下書きまで | 事実や手順は自分で確かめる。言い回しも自分の言葉に直す |
| 承認待ちにする言葉の候補を出してもらう | 下書きまで | 短すぎる言葉はふつうのコメントも止める。過去のコメントで試す |
| このコメントを承認してよいかを、AIに決めてもらう | 任せない | 承認したものはブログの一部になる。判断は運営する人がする |
AIの答えの確かめ方は AIが書いた記事の事実確認|間違いを見つける4つの手順 と同じ手順が使えます。
やりがちな失敗、5つ
① 初期の設定のまま、コメント欄を開けておく
承認の設定を見ないまま、届いたコメントがそのまま表示されることがあります。最初に「設定」→「ディスカッション」を開きます。
② 「新しい投稿」の設定だけ変えて、すでにある記事を忘れる
初期の設定は、これから書く記事にだけ効きます。すでにある記事は、一括で閉じます。
③ 承認待ちを何週間も放っておく
本物の質問が埋もれます。承認制にするなら、管理画面を見る日を決めておきます。
④ 「禁止する言葉」に短い言葉を入れる
言葉の一部にも当てはまるため、ふつうのコメントまで消えるおそれがあります。
⑤ 迷惑コメントのリンクを、確かめるために開く
URLの文字を読むだけで判断できます。開かずに「迷惑コメント」へ移します。
よくある疑問(Q&A)
Q1. コメント欄を閉じると、検索で不利になりますか?
今回確かめた Google の公式のページには、コメント欄があるかどうかで評価が変わるという説明はありませんでした。一方で、迷惑コメントが残ることはスパムのポリシーの対象になりえます。ひとりで運営するなら、管理できる範囲で開けることを優先します(当研究室の考え方)。
Q2. 承認したコメントを、あとから消してもよいですか?
できます。「承認しない」で表示をやめるか、ゴミ箱に移します(WordPress.org「Comments Screen」(英語))。ゴミ箱に移したコメントは、初期の設定では30日で完全に削除されます。
Q3. 名前とメールアドレスを必須にすれば、迷惑コメントは止まりますか?
WordPress.org「Settings Discussion screen」(英語) では、この設定はスパムを送る側に少し手間をかけさせるものとされ、入力された名前やメールアドレスは確かめられないと書かれています。これだけでは止まらないので、承認の設定と組み合わせます。
Q4. 記事を書いたあとに、自分でコメント欄の見え方を確かめたいです。
ログインしたままだと、ふつうの読者とは表示が違うことがあります。ログインしていないブラウザ(シークレットウィンドウなど)で記事を開き、コメント欄が出ているか、閉じているかを見ます。スマホでの見え方は ブログのスマホ表示を公開前に確認する方法 もあわせてどうぞ。
Q5. 迷惑コメントが来ること自体を、ゼロにできますか?
ゼロにする方法は、公式の説明にもありません。Google 検索セントラル「サイトでのユーザー生成スパムを防止する」 でも、簡単な手間をかけさせるだけで、スパムを送る側があきらめることがある、という書き方です。届いても表示されない仕組みにしておくことが、現実的な守り方です(当研究室の考え方)。
まとめ:コメント欄は「開けるなら承認制、迷ったら閉じる」
・コメント欄は閉じる/承認制のどちらかが扱いやすい。連絡の道はお問い合わせフォームで残せる。
・設定は「設定」→「ディスカッション」。手動で承認・リンクの数・古い記事を自動で閉じる・通知メールを見る。
・初期の設定はこれから書く記事だけ。すでにある記事は一括の編集で閉じる。
・「禁止する言葉」は最後の手段。言葉の一部にも当てはまる。
・コメントのリンクは ugc / nofollow で扱われるが、迷惑コメントは承認しないのが基本。
・コメント欄を開けると人の情報を預かる側になる。プライバシーポリシーに書いておく。
コメント欄は、うまく使えば読む人の声を聞ける場所です。けれど、ひとりで運営する副業ブログでは、管理できる範囲を先に決めておくほうが長続きします。まず「設定」→「ディスカッション」を一度開いてみる——そこから始めれば十分です。
▶ ブログづくり全体の流れは 【2026年最新】非エンジニアがAIで副業ブログを始める完全ガイド|ゼロから作って育てる全手順 をどうぞ。
参考(公式の説明):WordPress.org「Settings Discussion screen」(英語)/WordPress.org「Comment moderation」(英語)/WordPress.org「Comments in WordPress」(英語)/WordPress.org「Comments Screen」(英語)/WordPress 開発者向けリファレンス「get_comment_author_link()」(英語)/WordPress 公式「wp-config.php」の説明(英語)/Google 検索セントラル「外部リンクの rel 属性(nofollow/ugc/sponsored)」/Google 検索セントラル「サイトでのユーザー生成スパムを防止する」/Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」
【免責】本記事は、WordPress.org の公式ドキュメントと Google 検索セントラルの説明(2026年10月時点で確認したもの)をもとにした一般的な整理です。WordPress の公式ドキュメントは英語のため、設定の項目名は当研究室の訳で紹介しています。日本語の管理画面では表記が違うことがあります。テーマやプラグインによって、コメント欄の表示や設定の場所が変わる場合があります。実際の画面は、お使いの WordPress とテーマの説明でご確認ください。迷惑コメントが届かなくなることを保証するものではありません。