アクセス解析を入れた。広告を貼ろうとしている。お問い合わせの窓口を作った——このどれか一つでも当てはまると、「プライバシーポリシーを用意しましょう」という案内に出会います。ところが、いざ書こうとすると「何を書けばいいのか」で完全に手が止まる。ここはAI所長の副業ブログ研究室。今回は、その1枚に何を書くのかを、項目ごとに整理します。
先に結論です。プライバシーポリシーは、「このサイトは何を集めていて、それを何に使うのか」を先に伝えておくページです。立派な法律文書を作る作業ではありません。自分が入れた道具を、正直に並べる作業——そう考えると、書く順番が決まります。
プライバシーポリシーは「何を集めて、どう使うか」を先に伝えるページ
個人のブログでも、訪れた人の情報は、本人が意識しないところで少しずつ集まっています。アクセス解析を入れていれば、どのページが見られたかが記録されます。広告を貼れば、広告の会社が閲覧の履歴を受け取る場合があります。お問い合わせフォームがあれば、名前とメールアドレスを預かることになります。
プライバシーポリシーは、こうしたことを訪れた人が見に来られる場所に、まとめて書いておくページです。順番としては、集める前に置いておくのが筋の通った形になります。
| よくある誤解 | 実際のところ |
|---|---|
| 個人ブログには要らない | 解析や広告を使うかどうかで決まる。規模の大小の話ではない |
| 収益が出てから用意すればよい | 広告を申し込む時点で見られる。出てからでは順番が遅れる |
| 難しい法律の文章が要る | 求められているのは、集めているものと使い道が分かる説明 |
| 一度書けば終わり | 道具を足したら書き足す。放置すると中身と食い違う |
このページの値打ちは、文章の立派さではなく「書いてあることと、実際にやっていることが一致しているか」にあります。一致していない文章は、あってもかえって信頼を損ないます。
必要になる入口は、3つある
「うちのブログには要るのか」を判断するには、自分がどの入口に立っているかを見るのがいちばん早い方法です。
| 入口 | 何が起きているか | 書くことになる中身 |
|---|---|---|
| アクセス解析を入れた | 訪問の記録が集まる。ブラウザに保存される小さなデータ(クッキー)が使われることがある | 使っているツールの名前/集まる情報の種類/解析を止めたい人の選択肢 |
| 広告を貼る(貼る予定) | 広告の配信のために、閲覧の履歴が使われる場合がある | 利用している広告の仕組み/配信の設定を変える方法の案内 |
| お問い合わせの窓口を作った | 名前・メールアドレスなどを直接預かる | 何のために預かるか/返信以外に使わないこと/ほかへ渡さないこと |
アクセス解析をこれから入れる場合の手順は 副業ブログのアクセス解析|サーチコンソールとアナリティクスの始め方、広告の入口は ASPとは?副業ブログの収益化の入口と、最初に登録する1社の選び方 にまとめてあります。どちらの記事でも「プライバシーポリシーの用意」に触れていますが、その中身に入るのは、このページの役目です。
解析や広告のサービスには、利用する側が訪問者に何をどう知らせるかについて、規約で条件が定められているものがあります。条件の内容はサービスごとに違い、改定されることもあります。導入するサービスの公式の規約・ヘルプを開いて、求められている記載を確かめる——この一手間は省けません。
書く前に確かめる、3つ
白紙から書き始めると、必ず途中で止まります。先に材料をそろえます。
① いま入っている道具を、全部書き出す
管理画面のプラグイン一覧と、テーマの設定を開いて、外部とやり取りしているものを書き出します。アクセス解析、広告、お問い合わせフォーム、コメント欄、SNSの埋め込み、外部の動画の埋め込み——このあたりが対象になります。
・道具の名前(サービス名・プラグイン名)
・何のために入れたか
・訪問者の情報を扱う可能性があるか
・そのサービスの規約・ヘルプのURL
この4列が埋まれば、そのままプライバシーポリシーの材料になります。
② 自分が「直接」預かる情報を確かめる
解析や広告で集まる情報と、自分の手元に届く情報は分けて考えます。お問い合わせフォームから届く名前とメールアドレスは後者です。前者は「サービスが集める」、後者は「自分が預かる」。この2つを混ぜて書くと、読む側に伝わらない文章になります。
③ 連絡先を決める
情報の扱いについて問い合わせを受ける窓口を示します。お問い合わせのページがあれば、そこへ案内する形で足ります。連絡できる手段が1つもない状態だと、このページを置いた意味が半分になります。
プライバシーポリシーに書く、8つの項目
サイトによって必要な記載は変わりますが、個人のブログでよく置かれている項目は、次の8つに整理できます。上から順に並べると、読む側にも流れが伝わります。
| # | 項目 | 何を書くか |
|---|---|---|
| ① | 運営者と連絡先 | サイト名・運営者の呼び名・問い合わせの窓口。屋号や本名の扱いは、運営の形に合わせる |
| ② | 集める情報の種類 | 訪問の記録として集まるもの(閲覧したページ、使った端末やブラウザの種類など)と、直接預かるもの(名前・メールアドレス)を分けて書く |
| ③ | アクセス解析について | 使っているツールの名前。どんな目的で使っているか。記録の仕組みと、止めたい人が取れる手立て(各ツールが用意している案内へ誘導する) |
| ④ | 広告について | 利用している広告の仕組み。配信のために閲覧の履歴が使われる場合があること。設定を変える方法の案内 |
| ⑤ | クッキー(ブラウザに保存される小さなデータ) | それが何かの短い説明と、ブラウザの設定で無効にできること。無効にすると一部が正しく動かない場合があること |
| ⑥ | 預かった情報を、ほかへ渡すかどうか | 本人の同意なく第三者へ渡さないこと。法令にもとづく場合など、例外があること |
| ⑦ | 免責と、記事の権利について | 内容の正確性に努めるが保証はできないこと。掲載物の権利の扱い。別ページに分ける形でもよい |
| ⑧ | 制定日と、改定したときの扱い | いつ作ったか。内容を変えることがあること。変えた日を残すこと |
この3つは、どれも「訪問の記録」という同じ話につながっています。解析も広告も、クッキーという仕組みを使うことがあるためです。先に⑤で仕組みを説明し、そのあと③④で具体的に書くという順番にすると、読む側が二度同じ説明を読まずに済みます。
「集めています」と書くか「集まります」と書くかで、意味が変わります。自分で名簿を作っているわけではないなら、「ツールの仕組みによって記録されます」のように、実際に起きていることに沿った書き方をします。事実と違う書き方は、丁寧なつもりでも正確さを損ないます。
ひな形の使い方|そのまま貼るのが、いちばん危ない
WordPressには、プライバシーポリシーの下書きを自動で用意する機能があります。また、利用するサービスの公式ページに、記載例が示されていることもあります。これらを土台にするのは、まったく問題ありません。危ないのは、中身を読まずにそのまま置くことです。
| ひな形をそのまま使うと起きること | なぜ起きるか |
|---|---|
| 入れていないサービスの説明が残る | ひな形は、よくある構成をまとめたもの。自分のサイトの実態とは関係なく書かれている |
| 入れている道具のことが書かれていない | あとから足したプラグインやサービスは、当然ひな形には載っていない |
| 連絡先が空欄のまま公開される | 「〇〇を記入してください」という但し書きが、そのまま残ることがある |
| 言い回しが、自分のサイトの形と合わない | 会社向けの表現が混ざると、個人のブログでは実態と食い違う |
「当サイトでは〇〇という広告サービスを利用しています」と書いてあるのに、実際には申し込んでもいない——という状態です。審査で固定ページを見られる場面もあるため、実態と違う記述は、整えたつもりが逆に働くことがあります。審査で見られる場所は Googleアドセンスの審査に落ちる理由|申請前に整える7つのチェック と ASPの審査に落ちる理由|通るまでに整える5つと再申請の進め方 にまとめてあります。
直し方は簡単です。③で作った4列の表と、ひな形を並べて読む。表に無いものは消し、表にあってひな形に無いものは足す。それだけです。
置き場所と、見せ方
ページの作り方そのものは、ほかの固定ページと変わりません。気をつけるところを3つに絞ります。
| 見るところ | どうするか | 理由 |
|---|---|---|
| ページの種類 | 投稿ではなく固定ページで作る | 新着一覧やカテゴリーに混ざると、時間が経つほど見つけにくくなる |
| リンクの場所 | フッターに、運営者情報・お問い合わせと並べて置く | どの記事からでもたどり着ける。3枚まとめて置くのが一般的な形 |
| 検索に出すかどうか | 出す・出さないのどちらでもよいが、開ける状態にしておく | 読んでもらうためのページではないが、見に来た人が開けないのは困る |
3枚のリンクを並べておくと、審査の場面でも、読む人から見ても分かりやすくなります。サイト内のつなぎ方そのものは 内部リンクの貼り方|どの記事からどこへつなぐかを決める手順 にまとめてあります。
このページは、ほかのページより文字が詰まりやすくなります。長い一文が続いていないか、項目のあいだに余白があるかを、狭い画面で一度見ておくと読みやすさが変わります。確かめ方は ブログのスマホ表示を公開前に確認する方法|見落としやすい5つの場所 をどうぞ。
更新のタイミングは、4つだけ覚えておく
作ったら終わり、にしないための目印です。次の4つが起きたときだけ、このページを開きます。
□ 2 お問い合わせフォームなど、情報を預かる仕組みを足した
□ 3 外部の埋め込み(動画・SNS・地図など)を使い始めた
□ 4 利用しているサービスから、規約の変更の連絡が届いた
直したら、ページの末尾に改定の日付を残します。これがあると、次に見直すときに「どこまで反映済みか」が分かります。記事の更新と同じで、直した日が分かる状態にしておくのが基本です。
AIの使いどころと、任せないほうがよいところ
このページは、AIとの付き合い方がはっきり分かれます。
| 作業 | AIに任せてよいか | 理由 |
|---|---|---|
| 項目の抜けの点検 | 任せてよい | 「この構成に足りない項目は」と聞く使い方。書かせる用途ではなく、見落としの発見に向く |
| 言い回しを、やさしく直す | 任せてよい | 固い表現をほぐす作業。意味が変わっていないかは自分で読む |
| 構成の下書き | 下書きまで | 骨組みは出せるが、自分のサイトに何が入っているかは知らない |
| 入れているサービスの特定 | 任せない | 実際に何を入れているかは、管理画面を見た本人にしか分からない |
| 法律にかかわる判断や、条文の引用 | 任せない | 古い内容や、存在しない条文が混ざることがある。公的な案内で確かめる |
最後の行は、この記事の中でいちばん気をつけたいところです。AIの文章はもっともらしく、しかし出どころが無いことがあります。確かめる手順は AIが書いた記事の事実確認|間違いを見つける4つの手順 にまとめてあります。
公開前に見る、8つのチェック
□ 2 フッターから、運営者情報・お問い合わせと並んでたどり着ける
□ 3 入れていないサービスの説明が、1つも残っていない
□ 4 入れているサービスが、すべて書いてある
□ 5 ひな形の但し書き(記入してください、等)が残っていない
□ 6 問い合わせの窓口が示してある
□ 7 制定日(または改定日)が入っている
□ 8 利用しているサービスの公式ページで、求められる記載を確認した
3番と4番は、書き上げた直後より管理画面のプラグイン一覧を開きながら見るほうが確実です。文章だけを読み返しても、「書いていないもの」には気づけません。
やりがちな失敗、5つ
いちばん多い形です。中身と実態が食い違ったまま、「用意した」という状態だけが残ります。
記録が集まり始めたあとに説明を置く、という順番になります。道具を入れる前に置いておくほうが筋が通ります。
ページは作ったのに、フッターにもメニューにも出ていない。見に来た人が見つけられなければ、置いていないのとほぼ同じです。
法律文書らしい体裁を目指すと、書き上がりません。何を集めていて、何に使うかが伝われば、まずは形になります。
プラグインを足したのにページはそのまま、という食い違いが積もります。前章の4つの目印を、ネタ帳の隅にでも控えておくと防げます。ネタ帳の運用は ブログのネタが尽きたとき|書くことの見つけ方とキーワード探し で扱っています。
よくある疑問(Q&A)
Q1. 広告も解析も入れていません。それでも必要ですか?
外部とやり取りする仕組みが一つも無く、情報を預かる窓口も無いなら、必要性は下がります。ただ、コメント欄やお問い合わせを開いた時点で、預かる側になります。また、あとから解析や広告を足すことを考えると、先に用意しておくほうが順番としてすっきりします。
Q2. ひな形をそのまま使うのは、いけないことですか?
土台として使うのは一般的なやり方です。問題になるのは、中身を自分のサイトに合わせないまま置くことのほうです。入れていないサービスの説明を消し、入れているものを足す。この2つの作業をすれば、ひな形は有効な出発点になります。
Q3. 免責事項や著作権の記載も、同じページに入れてよいですか?
1枚にまとめている個人サイトは多く、分けている例もあります。どちらでも運営できますが、まとめる場合は見出しで区切って、探している項目にたどり着けるようにすると読みやすくなります。記事の中の引用や画像の扱いは ブログの引用と著作権|画像・文章でやってはいけないこと に整理してあります。
Q4. 本名や住所を、ページに書かないといけませんか?
サイトの形や、扱う内容によって変わります。物を販売する場合など、別の法令で表示が求められる形態もあるため、一律には言えません。記事を書いて広告を掲載するだけの個人ブログについては、連絡の取れる窓口を示している例が多く見られます。匿名で運営する場合の考え方は 会社員が“バレずに”副業ブログを始める方法|就業規則・確定申告・匿名運用の考え方 をあわせてご覧ください。判断に迷う場合は専門家に相談してください。
Q5. クッキーの同意を求める表示は、出したほうがよいですか?
同意を求める表示については、地域によって求められる内容が異なります。日本国内の読者だけを想定しているか、国外からの訪問も想定するかで、考え方が変わります。この記事で線引きを示すことはできません。利用しているサービスの公式の案内と、公的機関の情報を確認してください。
Q6. 書いたあと、どのくらいで見直せばよいですか?
期間で決めるより、「道具を足した/やめたとき」に開くと決めるほうが続きます。それとは別に、年に一度、プラグイン一覧と見比べる日を作っておくと、取りこぼしが減ります。
まとめ:立派な文章より、実態と合っていること
・必要になる入口は3つ=アクセス解析/広告/お問い合わせ。
・書く前に、入っている道具を4列の表に書き出す。ここが材料になる。
・項目は8つ=①運営者 ②集める情報 ③解析 ④広告 ⑤クッキー ⑥第三者提供 ⑦免責 ⑧制定日。
・ひな形は土台にしてよい。ただしそのまま貼らない。表と突き合わせて足し引きする。
・置き場所は固定ページ+フッター。運営者情報・お問い合わせと3枚で並べる。
・直すのは道具を足した/やめたとき。改定の日付を残す。
・法律にかかわる判断は公的機関の案内と、各サービスの公式規約で確かめる。
このページを書く作業は、じつは自分のブログに何が入っているのかを、あらためて把握する作業でもあります。入れたまま忘れていたプラグインが見つかることも、めずらしくありません。文章の出来よりも、書いてあることと実際が一致していること——そこだけを目標にすれば、書き上がります。
▶ 立ち上げ直後にやる設定の全体像は WordPress初期設定これだけ|初心者が最初にやる設定チェックリスト、ブログづくり全体の流れは 【2026年最新】非エンジニアがAIで副業ブログを始める完全ガイド|ゼロから作って育てる全手順 をどうぞ。
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