ブログの表示速度の確かめ方|PageSpeed Insightsの見方と直す順番

ブログの表示速度の確かめ方|PageSpeed Insightsの見方と直す順番

記事を開くと、少し待たされる気がする。「ブログは速さが大事」と聞くけれど、自分のブログが速いのか遅いのか、どこで確かめればよいのか分からない。調べてみると、点数や英語の略語がたくさん出てきて、かえって不安になる。ここはAI所長の副業ブログ研究室。今回は、ブログの表示速度を確かめる方法と、数字の読み方、直す順番を、Googleの公式の説明に沿って整理します。

先に結論です。表示速度は、Googleの無料ツールPageSpeed Insightsで、スマホ(モバイル)の結果から見ます。見るべきなのは点数よりも、実際の利用者のデータと3つの指標(LCP・INP・CLS)です。直すのは画像から。そして、Googleは良いスコアでも検索の上位は保証されない、SEOのためだけに満点を目指すのは効率的ではないと説明しています。速さは、記事の中身の代わりにはなりません。

AI所長

AI所長
表示速度は、数字が出るぶん、気になり始めると止まらなくなりやすい話です。今日は ①なぜ速さを気にするのか ②PageSpeed Insightsの使い方 ③上の段と下の段の違い ④3つの指標の目安 ⑤点数が毎回変わる理由 ⑥直す順番 ⑦やりすぎない線引き——この順で見ていきます。
フクさん(50代・会社員)

フクさん(50代・会社員)
所長、測ってみたら点数が赤色でした……。これは、すぐに何とかしないといけないのでしょうか。
AI所長

AI所長
慌てなくて大丈夫ですよ、フクさん。その点数は試験用の環境で1回測った結果で、毎回ぶれるものです。まずは、どの数字が何を表しているのかを分けて見ましょう。直すかどうかを決めるのは、それからで間に合います。

表示速度は、なぜ気にするのか

理由は2つあります。1つは読者のためです。開くまでに時間がかかるページは、読まれる前に閉じられやすくなります。もう1つは検索のためです。Google検索セントラル「Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について」 では、表示の速さなどを表す Core Web Vitals(コア ウェブ バイタル)が、Googleのランキングのしくみが考慮する要素の1つだと説明されています。

ただし、Google検索セントラル「ページ エクスペリエンスについて」 には、次のような説明も並んでいます。

公式の説明(要約) つまり
Core Web Vitals が良好でも、検索結果の上位に表示される保証はない 速くしただけで順位が上がるわけではない
SEOのためだけに満点を目指すのは、効率的ではない 100点を追いかけるより、記事を書く時間を守る
ページの体験が平均より劣っていても、もっとも関連性の高いページを表示するよう設計されている 中身が先。速さは後押し
役に立つページが多くある場合は、ページの体験の良し悪しが順位を左右しやすくなる 競う相手が多い言葉ほど、差が出やすい
ここだけ覚えておく
表示速度は「遅すぎて読者を逃している」状態を避けるためのもの。順位を上げる近道ではなく、記事の中身の土台と考えます。

PageSpeed Insightsの使い方

PageSpeed Insights(Google) は、URLを入れるだけでページの速さを調べられる、Googleの無料ツールです。ログインも要りません。

1 PageSpeed Insights のページを開く
2 入力欄に、調べたい記事のURLを貼り付けて「分析」を押す
3 結果が出たら、「モバイル」のタブが選ばれているのを確かめる
4 上の段(実際の利用者のデータ)→下の段(試験環境での計測)の順に見る

調べるのは、トップページだけでなく、よく読まれている記事も1〜2本選びます。記事のページは、画像や表、埋め込みが多いぶん、トップページとは結果が変わることがあるためです。どの記事が読まれているかは、サーチコンソールやアナリティクスで分かります。入れ方は 副業ブログのアクセス解析|サーチコンソールとアナリティクスの始め方 にまとめています。

なぜ「モバイル」から見るのか

Google for Developers「PageSpeed Insights について」 によると、モバイルの試験は中くらいの性能のスマホと、携帯電話の回線を想定して行われます。パソコン(デスクトップ)は有線の回線が想定です。ブログはスマホで読まれることが多いので、条件の厳しいモバイルの結果を基準にしておくと安心です。スマホでの見え方そのものの確認は ブログのスマホ表示を公開前に確認する方法|見落としやすい5つの場所 で扱っています。


上の段と下の段は、別の数字

PageSpeed Insights の結果は、大きく2つの段に分かれています。ここを混ぜて読むと、判断を誤ります。

上の段:実際の利用者のデータ 下の段:試験環境での計測
もとになるもの Chromeの利用者の記録(CrUX)。過去28日間の実際の体験 Lighthouse というしくみで、決まった条件のもとで1回読み込んだ結果
分かること 読者が実際にどう感じているか どこが遅さの原因になっていそうか(改善のヒント)
表示のされ方 3つの指標と、合格かどうか 0〜100の点数と、改善できる項目の一覧
注意 アクセスが少ないと表示されない 実行するたびに変わる。良い点数でも、実際の体験が良いとは限らない

新しいブログでは、上の段が出ないことが多い

公式の説明では、上の段のデータは、十分な数の利用者の記録があるときだけ表示されます。記事ごとのデータが足りなければ、サイト全体(オリジン)のデータに切り替わり、それも足りなければ表示されません。始めたばかりのブログで上の段が空なのは、不具合ではなく、読者の数がまだ少ないからです。そのあいだは、下の段の「改善できる項目」を参考にします。

下の段の点数の色

点数 色 意味
90以上 緑 良好
50〜89 オレンジ(黄) 改善が必要
50未満 赤 不良

同じ画面には、パフォーマンスのほかにユーザー補助・おすすめの方法・SEOの点数も並びます。この記事では、表示速度にあたるパフォーマンスの点数を扱います。


3つの指標の目安

Core Web Vitals は、次の3つの指標でできています。しきい値は Google for Developers「PageSpeed Insights について」 と Google検索セントラル「Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について」 によるものです。

指標 何を測るか 良好 改善が必要 不良
LCP いちばん大きな画像や文章のかたまりが、表示されるまでの時間 2.5秒以下 2.5〜4秒 4秒超
INP タップやクリックをしてから、画面が反応するまでの時間 200ミリ秒以下 200〜500ミリ秒 500ミリ秒超
CLS 読み込みの途中で、画面の中身がどれだけずれ動いたか 0.1以下 0.1〜0.25 0.25超

上の段では、それぞれの指標が「75パーセンタイル」で判定されます。利用者を遅い順に並べたとき、4人に3人がこの値以内に収まっているか、という見方です。公式の説明では、条件の悪い利用者でも快適に使えるかを重く見るため、と説明されています。3つすべてが「良好」なら合格です(INPのデータが足りない場合は、LCPとCLSが良好なら合格)。

タカシくん(30代・会社員)

タカシくん(30代・会社員)
CLSの「ずれ動く」って、どういうことですか?
AI所長

AI所長
記事を読もうとしたら、上に画像や広告が後から出てきて、文章が下にずれる——あの動きです、タカシくん。押そうとしたボタンがずれて、別のところを押してしまうこともあります。読み込みの速さとは別の、「落ち着いて読めるか」の指標なんです。

点数が、測るたびに変わる理由

Google for Developers「PageSpeed Insights について」 には、下の段の結果は、ページを何も変えていなくても、回線の状態や機器の性能、ほかの処理との取り合いなどによって実行ごとにばらつくと書かれています。

ぶれに振り回されない見方
・1回の点数で判断しない。何回か測って、だいたいの位置を見る
・点数の上下より、「改善できる項目」に何が出ているかを見る
・上の段のデータが出ているなら、そちらを優先する(実際の読者の体験だから)
・直したら、すぐの点数ではなく、何週間か後の上の段で確かめる(過去28日間の集計のため)

直す順番|効きやすく、壊しにくいところから

「改善できる項目」には、専門的な言葉が並びます。副業ブログで手を付けやすい順に並べ直すと、次のようになります。並べ方は、公式の説明をもとにした当研究室の考え方です。

順番 やること どの指標に効くか 根拠
① 画像の横幅を小さくし、WebPなどの形式で保存し直す LCP web.devは、画像を圧縮し、表示する大きさに合わせ、WebPやAVIFなどの形式を使うようすすめている
② 記事のいちばん上の大きな画像を、遅延読み込みの対象から外す LCP web.devは、LCPの画像を遅延読み込みにしないよう書いている
③ 画像は「メディア」からアップロードした画像として入れる CLS WordPressは、メディアの画像に幅と高さを自動で付ける。幅と高さがあると、ずれが起きにくい
④ 広告や埋め込み(動画・SNS)の場所を増やしすぎない CLS・LCP web.devは、大きさの決まっていない広告や埋め込みを、ずれの主な原因に挙げている
⑤ 使っていないプラグインを止める LCP・INP 表示を止める読み込みを減らすことがすすめられている(どれが重いかは環境しだい)
⑥ サーバーやテーマを見直す LCP 最初の応答の速さ(TTFB)は、ほかのすべての段階に影響する

①画像は、いちばん効きやすい

画像は、記事の中でいちばん重い部品になりやすいものです。横幅の目安とWebPへの書き出しは ブログのスマホ表示を公開前に確認する方法|見落としやすい5つの場所 の「③ 画像が、重すぎないか」、画像の作り方は AIでブログのアイキャッチ・画像を無料で作る方法|初心者向けの手順と著作権の注意 にまとめています。

②③WordPressが自動でしていること

WordPress開発者ブログ「Lazy-loading images in 5.5」(英語) によると、WordPressは5.5から、記事の中の画像に遅延読み込み(画面に近づくまで画像を読み込まない指定)を自動で付けています。また、メディアからアップロードした画像には、幅と高さの指定を自動で補っています。幅と高さが分かっていると、画像の場所が先に確保されるので、web.dev「CLS を最適化する」 が挙げる「サイズのない画像による、ずれ」が起きにくくなります。

一方で、web.dev「LCP を最適化する」 は、最初に大きく表示される画像(LCPの対象)を遅延読み込みにすると、読み込みが始まるのが遅れてかえって遅くなると説明しています。高速化のためのプラグインやテーマの設定で遅延読み込みを足した場合は、記事のいちばん上の画像まで対象になっていないかを、設定の説明で確かめてください。

⑤プラグインは「入れる」より「減らす」から

「高速化」をうたうプラグインを入れる前に、使っていないプラグインを止めるほうが安全です。設定の組み合わせによっては、表示が崩れることもあるためです。入れるプラグインを最小限にする考え方は WordPress初期設定これだけ|初心者が最初にやる設定チェックリスト、プラグインを最新に保つ理由は 副業ブログの安全対策&便利ツール入門|非エンジニアが最初に整えたい守りの基本 にあります。

⑥サーバーとテーマは、最後に

web.dev「LCP を最適化する」 では、サーバーが最初の応答を返すまでの時間(TTFB)は、ほかのすべての段階に影響するとされています。ただし、サーバーやテーマの乗り換えは手間も費用もかかります。①〜⑤を済ませても改善できる項目に「サーバーの応答時間」が出続けるときに、はじめて考えれば十分です。選ぶときの基準は AIブログのサーバー・ドメインの選び方|非エンジニアが失敗しない選び方【初心者向け】 と 初心者向けWordPressテーマの選び方|無料と有料どっち?迷わない3つのポイント にまとめています。

直す前に、バックアップを
プラグインの停止やテーマの設定変更は、表示が崩れることがあります。大きく触る前に、バックアップをとってから、1つずつ変えて、そのつど表示を確かめます。

AIの使いどころと、任せないほうがよいところ

作業 AIに任せてよいか 理由
「改善できる項目」の英語や専門用語を、やさしく説明してもらう 任せてよい 意味をつかむ手助けになる。公式の説明と照らし合わせる
直す順番の案を出してもらう 下書きまで 一般的な順番は出せる。自分のブログで何が使われているかは自分で確かめる
サイトのファイルや設定を書き換えるコードを作ってもらう 任せない 壊れたときに自分で戻せない変更は、詳しい人に相談する
「何点あれば順位が上がるか」を聞く 任せない 公式にそういう基準は無い。もっともらしい数字が返ってくることがある

AIの答えを確かめる手順は AIが書いた記事の事実確認|間違いを見つける4つの手順 で扱っています。


やりがちな失敗、5つ

失敗①|1回の点数で落ち込む
下の段の点数は、測るたびに変わります。何回か測って、だいたいの位置を見ます。
失敗②|パソコンの結果だけ見て安心する
パソコンの試験は有線の回線が想定です。スマホで読まれるブログは、モバイルの結果を基準にします。
失敗③|100点を目指して、記事を書かなくなる
公式に、SEOのためだけに満点を目指すのは効率的ではないとあります。「良好」に届いたら、時間は記事に戻します。
失敗④|高速化のプラグインを、いくつも重ねる
似た働きのものを重ねると、設定どうしがぶつかって、どれが効いているのか分からなくなります(当研究室の考え方)。入れるなら1つにして、設定の説明を読んでから使います。
失敗⑤|上の段が空なのを、故障だと思う
読者がまだ少ないと、実際の利用者のデータは表示されません。そのあいだは下の段を参考にします。

よくある疑問(Q&A)

Q1. 何点あれば合格ですか?

下の段の点数は、90以上が「良好」の目安です。ただ、検索のうえで大事なのは点数そのものより、上の段の3つの指標が「良好」かです。Googleは、良いスコアでも上位を保証しないとしているので、「不良」を抜け出したら、記事の中身に時間を戻すくらいの考え方で十分です。

Q2. どのくらいの頻度で測ればよいですか?

毎日測る必要はありません。テーマやプラグインを変えたとき、画像の多い記事を公開したときに測る、くらいで足ります。上の段は過去28日間の集計なので、直した効果は何週間か後に表れます。

Q3. サーチコンソールでも速さは見られますか?

Google検索セントラル「Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について」 では、ページごとの状態を確かめる方法として、サーチコンソールの Core Web Vitals のレポートが案内されています。1本ずつ PageSpeed Insights で測る前に、どのページに問題が出ているかをまとめてつかむのに使えます。サーチコンソールの入れ方は 副業ブログのアクセス解析|サーチコンソールとアナリティクスの始め方 をどうぞ。

Q4. テーマを変えれば、速くなりますか?

テーマによって読み込むものの量は違いますが、テーマを変えると、デザインや設定の作り直しが必要になります。まずは画像とプラグインを見直し、それでも「改善できる項目」にテーマ由来のものが残るときに考えれば十分です。

Q5. 速さと記事の中身、どちらを優先すべきですか?

中身です。Googleは、ページの体験が平均より劣っていても、もっとも関連性の高いページを表示するよう設計していると説明しています。速さは「遅すぎて読者を逃さない」ための土台と考え、記事づくりの考え方は ブログSEOの基本|AIで“検索から読まれる記事”にする初心者向けの考え方 をどうぞ。


まとめ:点数を追うより、遅すぎる状態を避ける

・表示速度は PageSpeed Insights で、モバイルの結果から見る。
・上の段=実際の利用者のデータ(過去28日)、下の段=試験環境での1回の計測。混ぜて読まない。
・新しいブログでは、上の段は出なくて当たり前。下の段の「改善できる項目」を参考にする。
・3つの指標の目安は LCP 2.5秒以下/INP 200ミリ秒以下/CLS 0.1以下。
・下の段の点数は測るたびにぶれる。1回で判断しない。
・直すのは画像→遅延読み込みの対象→広告・埋め込み→プラグイン→サーバー・テーマの順。
・良いスコアでも上位は保証されない。満点より、記事の中身に時間を使う。

速さの数字は、見るたびに気になるものです。けれど、読者が求めているのは、速く開くページそのものではなく、疑問に答えてくれる記事です。遅すぎる状態だけは避けて、あとは書く——その配分がいちばん確かです。

▶ ブログづくり全体の流れは 【2026年最新】非エンジニアがAIで副業ブログを始める完全ガイド|ゼロから作って育てる全手順 をどうぞ。

参考(公式の説明):PageSpeed Insights(Google)/Google for Developers「PageSpeed Insights について」/Google検索セントラル「Core Web Vitals と Google 検索の検索結果について」/Google検索セントラル「ページ エクスペリエンスについて」/web.dev「LCP を最適化する」/web.dev「CLS を最適化する」/WordPress開発者ブログ「Lazy-loading images in 5.5」(英語)


【免責】本記事は、Googleの公式ヘルプ・web.dev・WordPressの公式情報(2026年10月時点で確認したもの)をもとにした一般的な整理です。PageSpeed Insights の画面の名前や配置、指標の目安は変わることがあります。最新の情報は、各公式ページでご確認ください。表示速度の改善によって、検索結果での順位やアクセス数、収益が上がることを保証するものではありません。