記事を書き終えて、最後にタイトルを入れる。ここで15秒くらい迷って、内容をそのまま短くしたものを置いて公開する——この流れに心当たりがあるなら、直す余地がいちばん大きい場所がそこです。ここはAI所長の副業ブログ研究室。今回は記事タイトルの組み立て方を、手順の形で整理します。
先に結論です。タイトルは「探されている言葉」+「読むと何が分かるか」の2つを、先頭から順に置いたものです。長さは32字前後が目安ですが、大事なのは字数より語順。後ろに置いた言葉は、読まれずに終わることがあるからです。
・タイトルが「先頭から」評価される理由と、そこから決まる語順
・使い分けられる5つの型(悩み/手順/比較/理由/失敗回避)
・6ステップで組み立てる手順と、記号(|【】)の使い方
・記事が20本を超えてから起きる「タイトルの共食い」の直し方
・付け直しの判断と、付け直したあとに何を見るか
・公開前に見る8つのチェック
検索から読まれる記事にするための考え方そのものは ブログSEOの基本|AIで“検索から読まれる記事”にする初心者向けの考え方 にまとめてあります。本記事は、そのうちタイトルの部分だけを深く見ていく回です。
タイトルは「先頭から」読まれる|だから語順が先に決まる
検索結果に表示されるタイトルは、画面の幅によって途中で切られます。幅の狭い画面では、パソコンで見るよりも短いところで切れます。つまり後半は、見えないことがあるという前提で組む必要があります。
ここから、実用的な決まりが1つ出てきます。
先頭30字だけを見て意味が通るように書く。
後半は「見えたら効く、見えなくても困らない」ものを置く。
この目で自分のタイトルを見ると、直す場所がすぐ分かります。試しに、自分の記事のタイトルを先頭30字で切ってみて、それだけで「何の記事か」が分かるかを見てください。分からないなら、大事な言葉が後ろに行っています。
| タイトルの形 | 先頭30字で切ると | 判定 |
|---|---|---|
| 【初心者必見】ついにやってみた!ブログのアイキャッチ画像の作り方 | 【初心者必見】ついにやってみた!ブログのアイキャッチ画像の | 前半が中身と無関係。本題が切れ際に来ている |
| ブログのアイキャッチ画像の作り方|無料ツールで10分【初心者向け】 | ブログのアイキャッチ画像の作り方|無料ツールで10分【初心 | 先頭だけで内容と利点が伝わる |
32字前後という目安は、表示が切られにくい長さとしてよく言われるものです。ただし表示される字数は画面の幅や環境で変わり、検索エンジン側が別の文言に置き換えて表示する場合もあります。32字はゴールではなく上限の目安として扱い、短く収まるならそのほうが読みやすくなります。
5つの型|記事の中身に合わせて選ぶ
白紙から考えると迷いますが、ブログ記事のタイトルはおおむね5つの型のどれかに収まります。記事の中身が決まっていれば、型は自動的に選べます。
| 型 | どんな記事に | 骨組み | 例 |
|---|---|---|---|
| ① 悩み解決型 | 困っている状態を解く記事 | 〈困っている状態〉+〈どうすればよいか〉 | ブログが続かないときの立て直し方|止まる場所を3つに分ける |
| ② 手順型 | 順番どおりにやれば終わる記事 | 〈やること〉の〈手順/やり方〉+〈範囲や所要〉 | WordPressの初期設定の手順|最初にやる7つだけ |
| ③ 比較・選び方型 | 複数ある中から選ぶ記事 | 〈対象〉の〈選び方/比較〉+〈判断の軸〉 | 無料テーマと有料テーマの選び方|見るのは3つだけ |
| ④ 理由型 | 疑問に答える・納得させる記事 | 〈問い〉+〈答えの方向〉 | 記事が検索に出てこないのはなぜ?|確かめる順番 |
| ⑤ 失敗回避型 | 先に知っておくと損をしない記事 | 〈場面〉で〈避けたいこと〉+〈数〉 | アイコン選びでやりがちな失敗5つ|あとから直せないもの |
型を選ぶと、入れるべき語が決まります。③を選んだなら「選び方」か「比較」が入りますし、②なら「手順」や「やり方」が入ります。読む人は、その語で記事の種類を見分けています。
型を混ぜると、ぼやける
やりがちなのが、②と③を1本に混ぜることです。「テーマの選び方と設定手順|比較から初期設定まで全部」——書いてあることは正しくても、読む人が探している言葉に当たらなくなります。この場合は記事を2本に分けたほうが、どちらも届きます。
1本の記事で答える疑問を1つに絞る考え方は ブログ記事の構成の作り方|書き始める前に見出しを決める手順 のステップ1と同じ話です。構成が絞れていれば、タイトルの型も自然に1つに決まります。
組み立てる手順|6ステップ
書き終えたあと、5分で終わります。上から順にやってください。
ステップ1|探されている言葉を1つ決める
記事を書くときに狙った言葉があるはずです。それを1つだけ選びます。2つ3つ入れたくなりますが、ここでは主役を1つに決めます。狙う言葉が決まっていない場合は、先にそこを決めます。探し方は ブログのネタが尽きたとき|書くことの見つけ方とキーワード探し にまとめてあります。
ステップ2|読むと何が分かるかを、一言で書く
記事を読み終えた人が手に入れるものを、短い言葉にします。「7つだけ」「10分で」「3つに分ける」「見るのは3つ」。数や範囲が入ると、読む前に労力が見積もれます。労力が見えると、開かれやすくなります。
ステップ3|型を選ぶ
前の章の5つから選びます。記事の中身が決まっていれば、迷う場所ではありません。
ステップ4|主役の言葉を、先頭に寄せる
ここが、いちばん効く作業です。ステップ1で決めた言葉を、できるだけ先頭に近づけます。文として自然になる範囲で、前に動かします。
× はじめてでも迷わない! ブログのカテゴリーの決め方
○ ブログのカテゴリーの決め方|はじめてでも迷わない分け方
前に付けた言葉は、読む人の役に立っていないことが多いものです。削るか、後ろに回すと、先頭が空きます。
ステップ5|区切り記号で、2つのかたまりに分ける
「|」(縦線)で区切ると、前半が本題、後半が補足という形が作れます。読む人にとっても、切れ目があるほうが目で追いやすくなります。
| 記号 | 使いどころ | 注意 |
|---|---|---|
| | | 本題と補足を分ける。もっとも使いやすい | 1本まで。2本入れると読みにくい |
| 【 】 | 記事の種類や対象を示す(【初心者向け】など) | 末尾に置く。先頭に置くと本題が押し出される |
| ? | ④理由型で、問いをそのまま見せる | 記事が答えになっていること |
| !・… | 感情を足す | 基本は使わない。煽って見えると逆に開かれにくい |
ステップ6|長さを詰めて、先頭30字で読み返す
最後に、削れる語を削ります。「〜について」「〜のこと」「まとめ」「徹底解説」は、ほとんどの場合、削っても意味が変わりません。削ったら、先頭30字で切って読み返します。それで通れば完成です。
〜について/〜のこと/〜とは何か(記事が用語解説でない場合)/徹底解説/完全版/まとめ/ご紹介します/おすすめの(対象が1つしかない場合)
記事が増えてから起きる「タイトルの共食い」
ここからは、記事が20本を超えたあたりで出てくる話です。1本ずつ見ると悪くないのに、ブログ全体で見ると同じ言葉を狙ったタイトルが2本あるという状態が起きます。
こうなると、どちらの記事も伸びにくくなります。検索する側からすれば同じ内容が2つ並んでいることになり、書いた側も、どちらを育てればよいのか分からなくなります。
見つけ方|タイトルだけを縦に並べて読む
管理画面の記事一覧を開いて、タイトルだけを上から読みます。本文は開きません。5分ほどで、似ているものが目に入ります。
| 見つかる状態 | 起きていること | 直し方 |
|---|---|---|
| 主役の言葉が同じ2本 | 同じ検索語を、自分の記事同士で取り合っている | 片方の切り口を変えて、狙う言葉をずらす |
| どちらが詳しいのか分からない2本 | 読む人が選べない | 詳しいほうを本体にし、もう1本はそこへ渡す形に書き換える |
| 言い回しが違うだけの2本 | 実質同じ記事 | 1本にまとめ、残すほうへ内容を寄せる |
記事を1本にまとめるとき、消すほうのURLが検索から開かれていることがあります。数字を見てから決めたほうが安全です。記事ごとの表示回数の見方は 副業ブログのアクセス解析|サーチコンソールとアナリティクスの始め方 にまとめてあります。
ずらした2本は、内部リンクでつないでおくと読む人が迷いません。つなぎ方は 内部リンクの貼り方|どの記事からどこへつなぐかを決める手順 の型③(隣どうしを横につなぐ)が近い形です。
中身と食い違わせない|開かれても、戻られたら同じこと
タイトルを工夫していくと、どこかで通る分かれ道があります。刺激の強い言い方をすれば、開かれる率は上がるということです。
ただし、開いた先に書いていなければ、読む人はすぐ戻ります。戻られた記事は、開かれなかった記事とほとんど同じ結果になります。そして一度がっかりさせた相手は、次の記事も開かなくなります。
| やめておきたい言い方 | 理由 | 言い換えの方向 |
|---|---|---|
| 「たった1つ」「これだけ」(実際は複数ある) | 開いた瞬間に食い違いが分かる | 実際の数を書く(「見るのは3つ」) |
| 「初心者でも◯か月で」といった結果の約束 | 結果は人によって変わる。表示のルールの面でも問題になりやすい | 手順や範囲を書く(「最初にやる7つ」) |
| 「衝撃」「ヤバい」「知らないと損」 | 中身が普通の解説だと、落差になる | 何が分かるかを、そのまま書く |
| 本文に無い言葉を、検索されるから入れる | 来た人の疑問に答えられず、すぐ戻られる | 本文に無いなら入れない(本文を足すか、別記事にする) |
AIに書かせた記事でタイトルだけ後から強くすると、この食い違いが起きやすくなります。AIを使う場合の線引きは AIで書いた記事はSEOに不利?|Googleの考え方と安全な使い方 に整理してあります。
付け直しの判断と、付け直したあとに何を見るか
公開済みの記事のタイトルは、あとから変えられます。ただし変えるべき記事と、変えても動かない記事があります。見分けは、数字でつきます。
| 記事の状態 | 読み取れること | タイトルを付け直すか |
|---|---|---|
| 検索結果に出ているが、開かれていない | 並んだときに選ばれていない | ○ 付け直す価値がある |
| そもそも検索結果に出ていない | タイトル以前の段階 | × 先に本文と、狙う言葉を見直す |
| 開かれているが、すぐ戻られている | 中身が足りていない | × 本文を直す |
| 出ていて、開かれてもいる | 問題が無い | × 触らない |
1行目に当てはまる記事だけを対象にします。この判定に使う数字の出し方と、直したあとの効果の見方は 読まれない記事のリライト手順|サーチコンソールのクエリの見方 に手順としてまとめてあります。本記事は「どう書くか」の側です。
① URL(スラッグ)は変えない。変えると別のページとして扱われる
② 一度に大量に変えない。何が効いたのか分からなくなる
③ 変えた日付を控えて、しばらく置く。数日で判断できるものではない
公開前に見る8つのチェック
□ 先頭30字で切って、何の記事か分かるか
□ 狙った言葉が、先頭に近い位置にあるか
□ 読むと何が分かるかが入っているか(数・範囲があればなお良い)
□ 5つの型のどれか1つになっているか(2つ混ざっていないか)
□ 区切り記号が1本までになっているか
□ 削れる語(徹底解説・〜について・まとめ)が残っていないか
□ 本文に書いていないことを、タイトルで約束していないか
□ 自分の他の記事と、主役の言葉がかぶっていないか
最後の1つは、記事一覧を開くだけで済みます。本数が増えてくると、ここが効いてきます。
スマホの幅でどう見えるかを確かめたい場合は、ブログのスマホ表示を公開前に確認する方法|見落としやすい5つの場所 の方法②(パソコンの窓を細くする)が、そのまま使えます。
AIの使いどころと、任せないほうがよいところ
タイトルづくりは、AIが向いている作業のひとつです。ただし任せる範囲を間違えると、食い違いの原因になります。
| 任せてよい | 自分で決める |
|---|---|
| 案を10〜15本まとめて出させる | その中からどれを選ぶか |
| 同じ内容を、違う語順で言い換えさせる | 狙う言葉を1つに決めること |
| 字数を数えさせる/長い案を短くさせる | 本文に書いてある範囲(約束できる内容) |
| 自分の記事一覧を渡して、かぶっている案を除かせる | かぶりの最終判断 |
「クリックされるタイトルを作って」と頼むと、刺激の強い案が並びます。条件として「本文に無いことは書かない」「煽る言い回しは使わない」「先頭に〈狙う言葉〉を置く」の3つを添えると、選べる案が返ってきます。
コピペで使える形の指示文は ブログ用AIプロンプト集【コピペで使える】初心者向けの指示文テンプレートまとめ の【5】にまとめてあります。
やりがちな失敗、5つ
| # | やりがちなこと | どう変えるか |
|---|---|---|
| ① | 書き終えたあと、15秒で付けて公開する | 本文に5時間かけたなら、タイトルに5分かける。開かれるかどうかの入口はここ |
| ② | 本文の一文目を、そのままタイトルにする | 本文は読み始めた人向け、タイトルはまだ読んでいない人向け。役割が違う |
| ③ | 狙う言葉を2つ3つ詰め込む | 主役は1つ。残りは見出しや本文に入れる |
| ④ | 記号と括弧を多く使う(【】&|&!を全部入れる) | 区切りは1本まで。多いと読みにくく、内容が見えにくくなる |
| ⑤ | 自分の記事一覧を見ずに付ける | 付ける直前に一覧を開き、主役の言葉がかぶっていないかだけ見る |
①が、いちばん多い失敗です。本文の出来がタイトルで隠れてしまうのは、書いた労力の使い方として損が大きくなります。
よくある疑問(Q&A)
Q1. タイトルは何文字がよいのでしょうか?
32字前後が目安としてよく言われます。ただし表示される字数は画面の幅や環境で変わるため、字数を合わせにいくより先頭30字で意味が通るかを基準にするほうが確実です。25字で足りるなら、25字のほうが読みやすくなります。
Q2. 公開済みのタイトルを変えると、順位が下がりませんか?
下がることも、上がることもあります。動かないこともあります。だからこそ、対象を絞るのが大切になります。「検索結果に出ているのに開かれていない記事」だけを変え、一度に大量には変えない。この2つを守れば、変えた結果を読み取れます。なお、URL(スラッグ)は変えないでください。
Q3. 同じ記事に、日付や年を入れたほうがよいですか?
中身が年によって変わる話題なら有効です。料金や仕様の比較などが該当します。ただし入れた場合はその年のうちに中身を見直す約束がついてきます。見直さないまま古い年が残っていると、逆に信頼を下げます。更新し続ける自信が無ければ、入れないほうが楽です。
Q4. 数字を入れると開かれやすいと聞きました。入れるべきですか?
労力が見積もれるようになるので、効く場面は多いと言えます。ただし条件があります。本文の数と一致していることです。「7つ」と書いて6つしか書いていない記事は、数字を入れないほうがよかった記事になります。記事を書き終えてから数を数えて、その数を入れてください。
Q5. 見出し(H2)とタイトルは、同じ考え方でよいですか?
別物として考えたほうがうまくいきます。タイトルはまだ読んでいない人に向けて書き、見出しは読み始めた人が現在地を確かめるために読みます。タイトルには探されている言葉が要りますが、見出しには要らない場合もあります。見出しの立て方は ブログ記事の構成の作り方|書き始める前に見出しを決める手順 をどうぞ。
Q6. 過去の記事のタイトルを、全部見直したほうがよいですか?
全部はおすすめしません。数字で対象を絞ってから、数本ずつ進めるほうが結果を読み取れます。ただし例外が1つあります。先頭30字で何の記事か分からないタイトルは、数字を見なくても直す価値があります。一覧を開いて、そこだけ拾ってみてください。
まとめ:タイトルは、後回しにする作業ではない
・型は5つ(悩み/手順/比較/理由/失敗回避)。記事の中身が1つに絞れていれば、型も1つに決まる。
・手順は6ステップ。言葉を決める→分かることを一言で→型を選ぶ→先頭に寄せる→記号で分ける→削る。
・区切り記号は1本まで。【 】は末尾。削れる語(徹底解説・〜について)は削る。
・記事が増えたらタイトルだけを縦に読み、主役の言葉のかぶりを探す。
・タイトルは約束。数字も範囲も、本文と一致させる。
・付け直すのは「出ているのに開かれていない記事」だけ。URLは変えず、一度に大量に変えない。
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