記事が10本、20本と増えてくると、ある日ふと気づきます。「どの記事も、書きっぱなしで終わっている」。読んだ人は1本読んで、そのまま画面を閉じる——ここはAI所長の副業ブログ研究室。今回は、その流れを変える内部リンクについて、「大事です」で終わらせずに、どこから・どこへ・どんな文字で貼るかまで手順で整理します。
先に結論です。内部リンクは、思い出したときに貼るものではありません。読む人が「次に何を知りたくなるか」で置き場所が決まります。だから、貼る前にやることは記事の一覧を眺めることではなく、その記事を読み終えた人の頭の中を想像することです。この考え方さえ持てば、あとは型に当てはめるだけで進みます。
内部リンクとは|同じブログの記事どうしをつなぐリンク
内部リンクは、自分のブログの中で、記事から記事へつなぐリンクのことです。よその記事へつなぐ外部リンクとは、役割が違います。
| 見るところ | 内部リンク | 外部リンク |
|---|---|---|
| 行き先 | 自分のブログの中の、別の記事や固定ページ | よそのサイト |
| おもな役割 | 読む人を次の記事へ案内する/サイトの地図を示す | 出典を示す/根拠のある情報へつなぐ |
| 自分で直せるか | 直せる。行き先の記事も自分のもの | 直せない。相手の都合で消えることがある |
| 増やし方 | 記事が増えるたびに、古い記事からも貼り直せる | 必要なときだけ。数を目的にしない |
内部リンクを貼る、3つの理由
記事を読んでいると、途中で「その言葉の意味が分からない」「その手順を詳しく知りたい」という場面が出てきます。そこにリンクがあれば、読む人は検索し直さずに済みます。これがいちばん大きな理由です。
どの記事とどの記事が関係しているのかが、リンクの形で表れます。記事がバラバラに置かれている状態より、まとまりとして見えるようになります。
「この話は、あの記事に書いてあるからリンクで済ませる」と判断できるようになります。結果として、1本ごとの記事が短く、要点のはっきりしたものになります。
とくに③は、書く作業そのものが軽くなる効果があります。毎回すべてを1本に詰め込もうとすると、記事は長くなり、要点はぼやけます。記事の組み立て方は ブログ記事の構成の作り方|書き始める前に見出しを決める手順 にまとめてあります。
どの記事から、どこへつなぐか|3つの型
ここがいちばん迷うところです。思いつきで貼ると、あとから見たときに「なぜここにリンクがあるのか」が分からなくなります。つなぎ方は3つの型しかないと考えると、判断がぐっとラクになります。
型①|まとめ記事 → 個別記事(案内する側)
ひとつのテーマ全体を扱う大きな記事から、それぞれの詳しい記事へ案内する形です。たとえば「始め方の全体像」を書いた記事から、「サーバーの選び方」「テーマの選び方」「初期設定」へそれぞれつなぎます。
まとめ記事は、ひとつひとつを深く書くと終わりません。要点だけ書いて、続きはリンクで渡す——この割り切りができると、まとめ記事が読みやすくなり、個別の記事も読まれるようになります。
型②|個別記事 → まとめ記事(戻り道をつくる)
検索から直接たどり着いた人は、まとめ記事の存在を知りません。個別の記事を読み終えた人が「そもそも全体の流れはどうなっているのか」と思ったときに、戻る道がないと、そこで終わってしまいます。
この型は、記事の冒頭か最後に置くのが自然です。「はじめての方は、まず全体像から」という案内が1行あるだけで、読む人の迷いが減ります。
型③|隣どうしの記事を、横につなぐ
同じ段階にある記事どうしをつなぐ形です。「無料ブログとWordPressの比較」と「サーバーの選び方」のように、読む人が同じ時期に迷うことが並んでいる場合に効きます。
| 型 | つなぐ向き | 置く場所の目安 | 読む人の気持ち |
|---|---|---|---|
| ① まとめ→個別 | 全体の記事から、詳しい記事へ | 本文の中(その話題が出た直後) | ここをもっと詳しく知りたい |
| ② 個別→まとめ | 詳しい記事から、全体の記事へ | 冒頭か、記事の最後 | 全体ではどういう順番なのか |
| ③ 横につなぐ | 同じ段階の記事どうし | 本文の中か、章の終わり | ついでに、こちらも気になる |
貼る場所は、3つだけ覚えれば足りる
どこに置くかで、読まれ方がはっきり変わります。覚えるのは3か所です。
① 本文の中|いちばん効く場所
その話題が出てきた、すぐ後ろに置きます。読む人が「それってどういうこと?」と思ったその瞬間に、リンクが目に入る状態をつくるのが目的です。
「土台となるサービスの選び方は (記事名) にまとめてあります。」
のように、一文として成立する形で置きます。文の途中に唐突なリンクだけが挟まっていると、読む流れが切れてしまいます。
② 章の終わり|次の章へ行く前のひと呼吸
大きな見出しがひとつ終わったところに、関連する記事への案内を1本だけ置く形です。読む人がひと息つく場所なので、目に入りやすくなります。ただし章ごとに毎回置くと、記事全体がリンクだらけになります。置くのは、話が大きく変わる区切りだけにとどめましょう。
③ 記事の最後|あわせて読みたい
最後まで読んだ人へ、次の記事を渡す場所です。ここは2〜4本にとどめます。10本並べると、選ぶこと自体が面倒になり、結局どれも押されません。そして前に触れたとおり、ここに届くのは最後まで読んだ人だけです。この場所だけに頼らず、①と組み合わせるのが基本の形です。
記事を開いた直後は、まだ何の記事かを確かめている段階です。そこに別の記事への案内が並んでいると、本文を読む前に外へ出てしまいます。冒頭に置くなら、型②の「全体像はこちら」のように、その記事を読む助けになるもの1本にとどめるのが安全です。
リンクの文字(アンカーテキスト)の書き方
リンクになっている文字のことを、アンカーテキストと呼びます。ここは、直すのに時間がかからないわりに、効きが大きい部分です。原則はひとつ。行き先の記事名を、そのまま書く。
| ありがちな書き方 | なぜよくないか | 直した形 |
|---|---|---|
| 詳しくはこちら | 押すまで行き先が分からない。押してから戻る人が出る | 詳しくはブログ記事の構成の作り方にまとめています |
| この記事を読んでください | 記事名が出てこないので、読む価値が伝わらない | ブログSEOの基本もあわせてどうぞ |
| https://…(URLをそのまま) | スマートフォンでは長く折り返され、読みづらい | 記事名を書いて、その文字にリンクを付ける |
| 同じ記事へ、1本の記事から何度も | くり返し出てくると、読む流れが止まる | いちばん必要な場所1か所に絞る |
題名が長い記事は、前半だけを使っても問題ありません。大事なのは、押す前に行き先の中身が分かることです。「こちら」を「サーバーの選び方」に変えるだけで、伝わり方は変わります。
内部リンクの手順|書き終わったあと、10分でやる4ステップ
記事を公開する直前に、この4つを通します。慣れれば10分ほどで終わり、あとから貼り足す手間がほとんど無くなります。
ステップ1|自分の記事の一覧を開く
記事の管理画面を開き、公開済みの記事を一覧で眺めます。頭の中だけで思い出そうとすると、最近書いた記事にばかり偏るので、一覧を開いたまま選びましょう。
ステップ2|この記事の「前」と「後」にくる記事を選ぶ
選ぶ基準は、記事の似ている・似ていないではありません。読む人の順番です。
・この記事を読む人は、その前に何を知っている必要があるか(=前の記事)
・この記事を読み終えた人は、次に何をしたくなるか(=後の記事)
前が1〜2本、後が1〜2本。合計で2〜4本あれば十分です。思い当たる記事が無ければ、それはまだ書いていない記事があるということです。ネタ帳に書き足しておくと、次に書くものが自動的に決まります。探し方は ブログのネタが尽きたとき|書くことの見つけ方とキーワード探し をどうぞ。
ステップ3|本文のどこで渡すかを決める
選んだ記事を、本文のどこに置くかを決めます。基準は「読む人が、その話題でひっかかりそうな場所」です。記事の最後にまとめて置くのは、最後の手段と考えましょう。
ステップ4|行き先が公開済みかを確かめる
ここが最後の関門であり、いちばん見落とされる場所です。下書きのままの記事にリンクを貼ると、読む人には「ページがありません」と表示されます。書いた本人は管理画面にログインしているため、押せてしまい、気づけません。
ブラウザのシークレットウィンドウ(プライベートウィンドウ)で記事を開き、置いたリンクを順に押していきます。下書き・削除した記事・書き間違えたURLは、この方法で見つかります。公開前のひと手間として、習慣にしておきたいところです。
やりがちな失敗、5つ
1本の記事の中に十数か所もリンクがあると、文章が読めなくなります。本文の中に置くのは、多くても1つの章につき1本を目安にしましょう。
行き先が分からないまま押すことになり、戻ってくる人が増えます。記事名をそのまま書くだけで解消します。
読む人には行き先の無いページが表示されます。記事を下書きに戻したときや削除したときは、そこへリンクしていた記事も直す——この組み合わせを忘れないようにします。
新しく書いた記事は、放っておくと孤立します。公開したら、関係する古い記事を1〜2本開いて、そこからも貼る。この往復をやらないと、新しい記事にはたどり着く道がありません。
収益につながる記事へ全部つなぎたくなりますが、読む人の流れと関係なく置かれたリンクは押されません。その記事を読んでいる人にとって、次に必要かどうかで判断しましょう。
記事が増えてきたら|月に1回の点検
内部リンクは、貼って終わりではありません。記事が増え、下書きに戻し、書き直すたびに、つながりは少しずつ崩れていきます。月に1回、30分ほど見る時間をつくると、崩れたままにならずに済みます。
| 見るところ | やること | 崩れていると何が起きるか |
|---|---|---|
| リンク切れ | シークレットウィンドウで、主な記事のリンクを押して回る | 読む人が行き先の無いページに着く |
| 孤立記事 | どこからも貼られていない記事を探し、関係する記事から貼る | その記事にたどり着く道が無い |
| 古い記事 | 新しく書いた記事へのリンクを、古い記事に足す | 新しい記事が読まれないまま埋もれる |
| リンクの文字 | 「こちら」になっている場所を、記事名に直す | 押す前に行き先が分からない |
| 貼りすぎ | 1本の記事の中のリンク数を数え、多すぎる記事を削る | 文章が読みづらくなる |
記事数が増えるほど、全記事の点検は現実的でなくなります。読まれている上位の記事から5本ずつ——このくらいの刻みなら続きます。続けるための仕組みづくりは ブログが続かない人へ|AIを相棒に習慣化する「挫折しない仕組み」の作り方 にまとめてあります。
AIの使いどころと、任せないほうがよいところ
内部リンクの作業にも、AIが手伝える部分と、手伝えない部分があります。ここを分けておくと、使い方を誤りません。
| 作業 | AIに向くか | 理由 |
|---|---|---|
| リンクの文字を整える | 向く | 記事名を自然な一文に組み込む書き換えは得意な作業 |
| つなぐ候補を出す | ある程度 | 記事の題名と要旨を渡せば、関係のありそうな組み合わせを挙げられる |
| どこに置くかを決める | 向かない | 読む人がどこでひっかかるかは、書いた本人がいちばん分かる |
| 行き先が公開済みか確かめる | 向かない | 実際にページを開いて確かめる作業。推測で答えさせない |
とくに最後の行は重要です。リンク先が生きているかどうかを、AIに聞いて確かめてはいけません。手元のページを開いて確かめる以外に、確実な方法はありません。AIに書かせた内容を確かめる考え方は AIで記事を書く方法|構成・執筆・リライトのプロンプト集【非エンジニア向け】 にも通じます。
よくある疑問(Q&A)
Q1. 内部リンクは、1記事に何本くらいが適切ですか?
決まった数はありません。目安として、本文の中に2〜4本、記事の最後に2〜4本くらいから始めてみてください。大事なのは本数ではなく、置いた場所が、読む人の疑問と合っているかです。読み返して「ここは要らない」と感じたら、迷わず外して構いません。
Q2. 記事がまだ3本しかありません。貼る意味はありますか?
3本でも、関係があるなら貼っておく価値はあります。ただ、この段階で時間を使うべきなのは、4本目を書くことのほうです。つなぐ相手が増えてから本格的に整える、という順番で問題ありません。
Q3. カテゴリーやタグを設定していれば、内部リンクは要りませんか?
役割が違います。カテゴリーやタグは、読む人が自分で探しにいくときの入口です。一方の内部リンクは、読んでいる最中に、こちらから渡すものです。読む人は記事を読んでいる途中でカテゴリー一覧を開きに行かないので、両方が要ります。
Q4. 古い記事に貼り足すのは、面倒ではないですか?
正直なところ、手間はかかります。それでも、新しい記事を公開したときに1〜2本だけと決めておけば、1回あたり数分で終わります。まとめてやろうとすると腰が重くなるので、公開作業の一部にしてしまうのがコツです。
Q5. リンクを貼ると、検索の順位は上がりますか?
上がると言い切ることはできません。検索エンジンの評価の仕組みは公開されていない部分が多く、内部リンクだけで順位が決まるものでもないためです。ただ、読む人が次の記事にたどり着ける状態をつくることは、サイトとして見たときに素直な形です。考え方は ブログSEOの基本|AIで“検索から読まれる記事”にする初心者向けの考え方 にまとめてあります。
まとめ:内部リンクは、読む人の道案内
・つなぎ方は3つ。①まとめ→個別 ②個別→まとめ ③隣どうしを横に。
・置く場所は①本文の中(いちばん効く) ②章の終わり ③記事の最後の3か所。
・リンクの文字は行き先の記事名をそのまま書く。「こちら」は使わない。
・公開前の4ステップ=一覧を開く/前後の記事を選ぶ/置く場所を決める/公開済みか確かめる。
・下書きへのリンクは、読む人には行き先の無いページ。ログアウト状態で押して確かめる。
・月に1回、リンク切れ・孤立記事・古い記事からの貼り足しを見る。全部を一度にやらない。
記事を1本書くことに比べれば、内部リンクを整える作業は地味です。それでも、書いた記事どうしがつながり始めると、1本ずつ積み上げてきたものが、ひとつのサイトとして立ち上がってきます。今日書いた記事から2本だけ。そこから始めれば十分です。
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