内部リンクの貼り方|どの記事からどこへつなぐかを決める手順

内部リンクの貼り方|どの記事からどこへつなぐかを決める手順

記事が10本、20本と増えてくると、ある日ふと気づきます。「どの記事も、書きっぱなしで終わっている」。読んだ人は1本読んで、そのまま画面を閉じる——ここはAI所長の副業ブログ研究室。今回は、その流れを変える内部リンクについて、「大事です」で終わらせずに、どこから・どこへ・どんな文字で貼るかまで手順で整理します。

先に結論です。内部リンクは、思い出したときに貼るものではありません。読む人が「次に何を知りたくなるか」で置き場所が決まります。だから、貼る前にやることは記事の一覧を眺めることではなく、その記事を読み終えた人の頭の中を想像することです。この考え方さえ持てば、あとは型に当てはめるだけで進みます。

AI所長

AI所長
内部リンクは、SEOのテクニックとして語られがちです。でも、出発点は読む人の道案内なんですよ。今日は ①内部リンクとは何か ②どこからどこへつなぐか(3つの型) ③貼る場所 ④リンクの文字の書き方 ⑤書き終わったあとの4ステップ ⑥失敗5つ ⑦増えてからの点検——この順で見ていきましょう。
タカシくん(30代・会社員)

タカシくん(30代・会社員)
所長、僕は記事の最後に「関連記事」をまとめて並べています。あれではだめなんでしょうか?
AI所長

AI所長
だめではありませんよ、タカシくん。ただ、最後まで読んだ人にしか届かないという弱点があります。流し読みの人が多いことを考えると、それだけに頼るのはもったいないんです。そのあたりも今日お話ししますね。

内部リンクとは|同じブログの記事どうしをつなぐリンク

内部リンクは、自分のブログの中で、記事から記事へつなぐリンクのことです。よその記事へつなぐ外部リンクとは、役割が違います。

見るところ 内部リンク 外部リンク
行き先 自分のブログの中の、別の記事や固定ページ よそのサイト
おもな役割 読む人を次の記事へ案内する/サイトの地図を示す 出典を示す/根拠のある情報へつなぐ
自分で直せるか 直せる。行き先の記事も自分のもの 直せない。相手の都合で消えることがある
増やし方 記事が増えるたびに、古い記事からも貼り直せる 必要なときだけ。数を目的にしない

内部リンクを貼る、3つの理由

① 読む人が、次の一歩に進める
記事を読んでいると、途中で「その言葉の意味が分からない」「その手順を詳しく知りたい」という場面が出てきます。そこにリンクがあれば、読む人は検索し直さずに済みます。これがいちばん大きな理由です。
② サイト全体の「地図」がはっきりする
どの記事とどの記事が関係しているのかが、リンクの形で表れます。記事がバラバラに置かれている状態より、まとまりとして見えるようになります。
③ 自分の記事の役割分担が、書く前から決まる
「この話は、あの記事に書いてあるからリンクで済ませる」と判断できるようになります。結果として、1本ごとの記事が短く、要点のはっきりしたものになります。

とくに③は、書く作業そのものが軽くなる効果があります。毎回すべてを1本に詰め込もうとすると、記事は長くなり、要点はぼやけます。記事の組み立て方は ブログ記事の構成の作り方|書き始める前に見出しを決める手順 にまとめてあります。


どの記事から、どこへつなぐか|3つの型

ここがいちばん迷うところです。思いつきで貼ると、あとから見たときに「なぜここにリンクがあるのか」が分からなくなります。つなぎ方は3つの型しかないと考えると、判断がぐっとラクになります。

型①|まとめ記事 → 個別記事(案内する側)

ひとつのテーマ全体を扱う大きな記事から、それぞれの詳しい記事へ案内する形です。たとえば「始め方の全体像」を書いた記事から、「サーバーの選び方」「テーマの選び方」「初期設定」へそれぞれつなぎます。

この型が効く場面
まとめ記事は、ひとつひとつを深く書くと終わりません。要点だけ書いて、続きはリンクで渡す——この割り切りができると、まとめ記事が読みやすくなり、個別の記事も読まれるようになります。

型②|個別記事 → まとめ記事(戻り道をつくる)

検索から直接たどり着いた人は、まとめ記事の存在を知りません。個別の記事を読み終えた人が「そもそも全体の流れはどうなっているのか」と思ったときに、戻る道がないと、そこで終わってしまいます。

この型は、記事の冒頭か最後に置くのが自然です。「はじめての方は、まず全体像から」という案内が1行あるだけで、読む人の迷いが減ります。

型③|隣どうしの記事を、横につなぐ

同じ段階にある記事どうしをつなぐ形です。「無料ブログとWordPressの比較」と「サーバーの選び方」のように、読む人が同じ時期に迷うことが並んでいる場合に効きます。

型 つなぐ向き 置く場所の目安 読む人の気持ち
① まとめ→個別 全体の記事から、詳しい記事へ 本文の中(その話題が出た直後) ここをもっと詳しく知りたい
② 個別→まとめ 詳しい記事から、全体の記事へ 冒頭か、記事の最後 全体ではどういう順番なのか
③ 横につなぐ 同じ段階の記事どうし 本文の中か、章の終わり ついでに、こちらも気になる
フクさん(50代・会社員)

フクさん(50代・会社員)
私のブログは記事が15本ほどですが、まとめ記事がありません。この場合はどうすれば?
AI所長

AI所長
その段階なら、まずは型③だけで十分ですよ、フクさん。関係のある記事どうしを横につないでおいて、まとめ記事は、記事が増えて全体の順番が見えてきてから書けば間に合います。先にまとめ記事を作ろうとすると、何をまとめるかが決まらなくて止まりがちですからね。

貼る場所は、3つだけ覚えれば足りる

どこに置くかで、読まれ方がはっきり変わります。覚えるのは3か所です。

① 本文の中|いちばん効く場所

その話題が出てきた、すぐ後ろに置きます。読む人が「それってどういうこと?」と思ったその瞬間に、リンクが目に入る状態をつくるのが目的です。

置き方の例
「土台となるサービスの選び方は (記事名) にまとめてあります。」
のように、一文として成立する形で置きます。文の途中に唐突なリンクだけが挟まっていると、読む流れが切れてしまいます。

② 章の終わり|次の章へ行く前のひと呼吸

大きな見出しがひとつ終わったところに、関連する記事への案内を1本だけ置く形です。読む人がひと息つく場所なので、目に入りやすくなります。ただし章ごとに毎回置くと、記事全体がリンクだらけになります。置くのは、話が大きく変わる区切りだけにとどめましょう。

③ 記事の最後|あわせて読みたい

最後まで読んだ人へ、次の記事を渡す場所です。ここは2〜4本にとどめます。10本並べると、選ぶこと自体が面倒になり、結局どれも押されません。そして前に触れたとおり、ここに届くのは最後まで読んだ人だけです。この場所だけに頼らず、①と組み合わせるのが基本の形です。

目次のすぐ下に、リンクを並べない
記事を開いた直後は、まだ何の記事かを確かめている段階です。そこに別の記事への案内が並んでいると、本文を読む前に外へ出てしまいます。冒頭に置くなら、型②の「全体像はこちら」のように、その記事を読む助けになるもの1本にとどめるのが安全です。

リンクの文字(アンカーテキスト)の書き方

リンクになっている文字のことを、アンカーテキストと呼びます。ここは、直すのに時間がかからないわりに、効きが大きい部分です。原則はひとつ。行き先の記事名を、そのまま書く。

ありがちな書き方 なぜよくないか 直した形
詳しくはこちら 押すまで行き先が分からない。押してから戻る人が出る 詳しくはブログ記事の構成の作り方にまとめています
この記事を読んでください 記事名が出てこないので、読む価値が伝わらない ブログSEOの基本もあわせてどうぞ
https://…(URLをそのまま) スマートフォンでは長く折り返され、読みづらい 記事名を書いて、その文字にリンクを付ける
同じ記事へ、1本の記事から何度も くり返し出てくると、読む流れが止まる いちばん必要な場所1か所に絞る
記事名が長いときは、短くしてもよい
題名が長い記事は、前半だけを使っても問題ありません。大事なのは、押す前に行き先の中身が分かることです。「こちら」を「サーバーの選び方」に変えるだけで、伝わり方は変わります。
タカシくん(30代・会社員)

タカシくん(30代・会社員)
うちのブログ、「こちら」だらけです…。全部直すとなると大変そうですね。
AI所長

AI所長
一度に全部やらなくて大丈夫ですよ、タカシくん。よく読まれている記事から順に直せば十分です。どの記事が読まれているかは、副業ブログのアクセス解析|サーチコンソールとアナリティクスの始め方 で見られるようになります。

内部リンクの手順|書き終わったあと、10分でやる4ステップ

記事を公開する直前に、この4つを通します。慣れれば10分ほどで終わり、あとから貼り足す手間がほとんど無くなります。

ステップ1|自分の記事の一覧を開く

記事の管理画面を開き、公開済みの記事を一覧で眺めます。頭の中だけで思い出そうとすると、最近書いた記事にばかり偏るので、一覧を開いたまま選びましょう。

ステップ2|この記事の「前」と「後」にくる記事を選ぶ

選ぶ基準は、記事の似ている・似ていないではありません。読む人の順番です。

選ぶときの2つの問い
・この記事を読む人は、その前に何を知っている必要があるか(=前の記事)
・この記事を読み終えた人は、次に何をしたくなるか(=後の記事)

前が1〜2本、後が1〜2本。合計で2〜4本あれば十分です。思い当たる記事が無ければ、それはまだ書いていない記事があるということです。ネタ帳に書き足しておくと、次に書くものが自動的に決まります。探し方は ブログのネタが尽きたとき|書くことの見つけ方とキーワード探し をどうぞ。

ステップ3|本文のどこで渡すかを決める

選んだ記事を、本文のどこに置くかを決めます。基準は「読む人が、その話題でひっかかりそうな場所」です。記事の最後にまとめて置くのは、最後の手段と考えましょう。

ステップ4|行き先が公開済みかを確かめる

ここが最後の関門であり、いちばん見落とされる場所です。下書きのままの記事にリンクを貼ると、読む人には「ページがありません」と表示されます。書いた本人は管理画面にログインしているため、押せてしまい、気づけません。

確かめ方は、ログアウトした状態で押すこと
ブラウザのシークレットウィンドウ(プライベートウィンドウ)で記事を開き、置いたリンクを順に押していきます。下書き・削除した記事・書き間違えたURLは、この方法で見つかります。公開前のひと手間として、習慣にしておきたいところです。

やりがちな失敗、5つ

① 数を増やせばよいと思って、貼りすぎる
1本の記事の中に十数か所もリンクがあると、文章が読めなくなります。本文の中に置くのは、多くても1つの章につき1本を目安にしましょう。
② 「こちら」「この記事」で貼る
行き先が分からないまま押すことになり、戻ってくる人が増えます。記事名をそのまま書くだけで解消します。
③ 下書き・削除した記事に貼ったまま放置する
読む人には行き先の無いページが表示されます。記事を下書きに戻したときや削除したときは、そこへリンクしていた記事も直す——この組み合わせを忘れないようにします。
④ どこからもリンクされていない記事(孤立記事)を放置する
新しく書いた記事は、放っておくと孤立します。公開したら、関係する古い記事を1〜2本開いて、そこからも貼る。この往復をやらないと、新しい記事にはたどり着く道がありません。
⑤ ひとつの記事にだけ、全記事からリンクを集める
収益につながる記事へ全部つなぎたくなりますが、読む人の流れと関係なく置かれたリンクは押されません。その記事を読んでいる人にとって、次に必要かどうかで判断しましょう。

記事が増えてきたら|月に1回の点検

内部リンクは、貼って終わりではありません。記事が増え、下書きに戻し、書き直すたびに、つながりは少しずつ崩れていきます。月に1回、30分ほど見る時間をつくると、崩れたままにならずに済みます。

見るところ やること 崩れていると何が起きるか
リンク切れ シークレットウィンドウで、主な記事のリンクを押して回る 読む人が行き先の無いページに着く
孤立記事 どこからも貼られていない記事を探し、関係する記事から貼る その記事にたどり着く道が無い
古い記事 新しく書いた記事へのリンクを、古い記事に足す 新しい記事が読まれないまま埋もれる
リンクの文字 「こちら」になっている場所を、記事名に直す 押す前に行き先が分からない
貼りすぎ 1本の記事の中のリンク数を数え、多すぎる記事を削る 文章が読みづらくなる
点検は、全部を一度にやらない
記事数が増えるほど、全記事の点検は現実的でなくなります。読まれている上位の記事から5本ずつ——このくらいの刻みなら続きます。続けるための仕組みづくりは ブログが続かない人へ|AIを相棒に習慣化する「挫折しない仕組み」の作り方 にまとめてあります。

AIの使いどころと、任せないほうがよいところ

内部リンクの作業にも、AIが手伝える部分と、手伝えない部分があります。ここを分けておくと、使い方を誤りません。

作業 AIに向くか 理由
リンクの文字を整える 向く 記事名を自然な一文に組み込む書き換えは得意な作業
つなぐ候補を出す ある程度 記事の題名と要旨を渡せば、関係のありそうな組み合わせを挙げられる
どこに置くかを決める 向かない 読む人がどこでひっかかるかは、書いた本人がいちばん分かる
行き先が公開済みか確かめる 向かない 実際にページを開いて確かめる作業。推測で答えさせない

とくに最後の行は重要です。リンク先が生きているかどうかを、AIに聞いて確かめてはいけません。手元のページを開いて確かめる以外に、確実な方法はありません。AIに書かせた内容を確かめる考え方は AIで記事を書く方法|構成・執筆・リライトのプロンプト集【非エンジニア向け】 にも通じます。


よくある疑問(Q&A)

Q1. 内部リンクは、1記事に何本くらいが適切ですか?

決まった数はありません。目安として、本文の中に2〜4本、記事の最後に2〜4本くらいから始めてみてください。大事なのは本数ではなく、置いた場所が、読む人の疑問と合っているかです。読み返して「ここは要らない」と感じたら、迷わず外して構いません。

Q2. 記事がまだ3本しかありません。貼る意味はありますか?

3本でも、関係があるなら貼っておく価値はあります。ただ、この段階で時間を使うべきなのは、4本目を書くことのほうです。つなぐ相手が増えてから本格的に整える、という順番で問題ありません。

Q3. カテゴリーやタグを設定していれば、内部リンクは要りませんか?

役割が違います。カテゴリーやタグは、読む人が自分で探しにいくときの入口です。一方の内部リンクは、読んでいる最中に、こちらから渡すものです。読む人は記事を読んでいる途中でカテゴリー一覧を開きに行かないので、両方が要ります。

Q4. 古い記事に貼り足すのは、面倒ではないですか?

正直なところ、手間はかかります。それでも、新しい記事を公開したときに1〜2本だけと決めておけば、1回あたり数分で終わります。まとめてやろうとすると腰が重くなるので、公開作業の一部にしてしまうのがコツです。

Q5. リンクを貼ると、検索の順位は上がりますか?

上がると言い切ることはできません。検索エンジンの評価の仕組みは公開されていない部分が多く、内部リンクだけで順位が決まるものでもないためです。ただ、読む人が次の記事にたどり着ける状態をつくることは、サイトとして見たときに素直な形です。考え方は ブログSEOの基本|AIで“検索から読まれる記事”にする初心者向けの考え方 にまとめてあります。


まとめ:内部リンクは、読む人の道案内

・内部リンクは読む人を次の一歩へ案内するもの。SEOの前に、道案内として考える。
・つなぎ方は3つ。①まとめ→個別 ②個別→まとめ ③隣どうしを横に。
・置く場所は①本文の中(いちばん効く) ②章の終わり ③記事の最後の3か所。
・リンクの文字は行き先の記事名をそのまま書く。「こちら」は使わない。
・公開前の4ステップ=一覧を開く/前後の記事を選ぶ/置く場所を決める/公開済みか確かめる。
・下書きへのリンクは、読む人には行き先の無いページ。ログアウト状態で押して確かめる。
・月に1回、リンク切れ・孤立記事・古い記事からの貼り足しを見る。全部を一度にやらない。

記事を1本書くことに比べれば、内部リンクを整える作業は地味です。それでも、書いた記事どうしがつながり始めると、1本ずつ積み上げてきたものが、ひとつのサイトとして立ち上がってきます。今日書いた記事から2本だけ。そこから始めれば十分です。

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