「よし、書くぞ」とパソコンの前に座ったのに、1時間たっても最初の段落から進んでいない。ここはAI所長の副業ブログ研究室。手が止まる原因の多くは、文章力ではなく書き始める前の設計=記事の構成にあります。
先に結論をお伝えします。構成づくりは、3つの順番でできます。①この記事で答える疑問を1つに決める ②その答えを先に一文で書く ③答えまでの道を見出しに分ける——この15分ほどの作業を先に済ませておくと、本文を書いている最中に迷う回数がぐっと減ります。
書き始めてから迷うのは、構成を決めていないから
記事を書く作業は、じつは性質のちがう2つに分かれています。「何をどの順で書くか決める作業」と、「決めたことを文章にする作業」です。この2つを同時にやろうとすると、頭の中で渋滞が起きます。
書きながら「次は何を書こう」と考えるたびに、文章を組み立てる手が止まる。止まるたびに集中が切れて、また上から読み返す。これを繰り返していると、1本の記事に何日もかかってしまいがちです。
・次に書くことを考えるたび、手が止まる
・話があちこちに飛び、読み返すと筋が通っていない
・書き終わってから「この段落はいらない」と大きく削ることになる
・完成が見えないので、途中でやめたくなる
逆に、先に構成を決めてしまえば、本文を書く時間は「決まったことを文字にするだけ」になります。迷いどころが減るぶん、1本にかかる時間も、書き出すときの気の重さも変わってきます。書き続けられるかどうかは、根性の問題というより仕組みの問題として考えたほうが、手を打ちやすくなります(このあたりは 副業が続かない人こそブログが向いている理由 でも触れています)。
記事の構成の作り方|書き出す前の3ステップ
ここからが本題です。むずかしい理論はいりません。次の3つを、この順番でやるだけです。
ステップ1|この記事で答える疑問を、1つだけに決める
最初にやるのは、書きたいことを並べることではありません。「この記事は、どんな人の、どんな疑問に答えるのか」を一文で書くことです。ここが決まらないまま書き始めると、途中で迷子になります。
たとえば「ブログを始めたばかりの人が、記事の構成をどう作ればいいか分からない」。これくらいまで絞れると、書くことと書かないことが自然に分かれます。「構成について幅広く書く」では、どこから手をつけるかが決まりません。
・× 記事の構成について書く → 広すぎて、書き出す場所が決まらない
・○ 書き始める前に、見出しをどう決めればいいか → 答えが1つに定まる
・迷ったら「読み終えた人が、次に何をできるようになるか」を一文にしてみる
疑問が2つ以上あるなら、それは2記事ぶんです。無理に1本へ詰め込むと、どちらの疑問にも中途半端な答えしか書けなくなります。なお、読者が実際に検索している言葉から疑問を拾うという考え方は、ブログSEOの基本 で説明した「検索意図」の話が土台になります。
ステップ2|その答えを、先に一文で書いてしまう
疑問が決まったら、次はその答えです。しかも、記事を書き上げてから考えるのではなく、この段階で一文にしておきます。
「構成は、①答える疑問を1つに決める ②答えを先に置く ③見出しに分ける、の順で作れます」——このくらいの粗さで十分です。きれいな言い回しは、あとから整えれば間に合います。
答えを先に決めておく利点は2つあります。1つは、本文がその答えを説明するだけの作業になり、脱線しにくくなること。もう1つは、その一文をそのまま記事の冒頭に置けることです。結論が見えないまま長い前置きが続くと、読者は途中で離れやすくなります。
ステップ3|答えにたどり着くまでの道を、見出しに分ける
最後に、その答えに納得してもらうために必要な話を並べます。並べる順番の目安は、読者が疑問に思う順です。
たとえば、いま読んでいるこの記事も同じ考え方で並べています。(1)なぜ構成が必要なのか →(2)どう作るのか →(3)見出しはどう立てるのか →(4)ラクをする型はあるのか →(5)AIとどう分担するのか →(6)書き出す前のチェック →(7)細かい疑問への答え、という並びです。読者の頭に浮かぶ順番と同じ流れになっていれば、途中で置いていかれません。
この段階では、まだ文章は書きません。見出しの言葉だけを箇条書きで並べます。並べ終えたら上から読み直して、話が飛んでいないか、同じことを2回言っていないかを確認します。
| ステップ | やること | 出てくるもの | 時間の目安 |
|---|---|---|---|
| ① 疑問を決める | 誰の、どんな疑問に答えるかを一文にする | 記事の的(まと) | 3分ほど |
| ② 答えを置く | その疑問への答えを、粗くていいので一文にする | 冒頭に置く結論 | 3分ほど |
| ③ 見出しに分ける | 答えに納得してもらうための話を、読者が疑問に思う順に並べる | 見出しの一覧 | 5〜10分ほど |
見出しの立て方|大きい見出しと小さい見出しの使い分け
大きい見出しは「章」、小さい見出しは「章の中の項目」
WordPressの編集画面では、見出しの段階を「H2」「H3」(=見出し2・見出し3)として選びます。見出しブロックを置くと上に小さなツールバーが出るので、そこの「H2」と書かれたボタンから切り替えます。むずかしく考えず、本の目次だと思ってください。大きい見出し(H2=見出し2)が「章」、小さい見出し(H3=見出し3)が「その章の中の項目」です。
使い分けの目安は1つだけ。「その話は、直前の大きい見出しの中身か?」——中身なら小さい見出し、別の話が始まるなら新しい大きい見出しにします。この判断だけで、ほとんどの場面は足ります。
・大きい見出し(H2=見出し2)=記事全体を4〜8つに区切るもの
・小さい見出し(H3=見出し3)=1つの大きい見出しの中を2〜4つに割るもの(Q&Aのように短い答えを並べる章は、5つ程度まで増えても問題ありません)
・それより細かい段階は、慣れるまで使わなくて問題ありません
・「H1(見出し1)」は記事タイトルに使われる場所なので、本文では使いません
見出しだけを並べて読んで、意味が通るか確かめる
できあがった見出しを、本文抜きで上から読んでみます。それだけで記事の中身がだいたい分かるなら、構成はうまく組めています。
逆に「ここで何の話をするのか分からない」見出しがあれば、そこは書いても伝わりません。多いのは「まとめ」「注意点」「その他」のように、中身が想像できない言葉です。「構成づくりでやりがちな3つの失敗」のように、読まなくても中身が見える言葉に直します。
見出しは、読者が拾い読みするときの目印でもあります。スマートフォンで読む人には、上から全部読むのではなく、見出しをたどって自分に関係のある場所を探す読み方も多いようです。見出しを整えることは、そのまま読みやすさにつながります。
見出しでやりがちな、3つの失敗
→ 何についての話かを一言足す。「費用のポイント」「保存するときの注意」など。
② 長すぎる(スマートフォンで3行以上になると、一度で目に入りにくい)
→ 説明を本文に移し、見出しは短く切る。実際にスマートフォンで表示して、2行までに収まるかを目安にする。
③ 似た言葉が並ぶ(「構成の作り方」「構成の考え方」「構成のコツ」)
→ 読者は違いが分からず飛ばして読む。中身が重なっているサインなので、まとめる。
迷ったら型を使う|悩み解決型の記事構成テンプレート
毎回ゼロから考えるのは大変です。よく使う並びを1つ覚えておくと、当てはめるだけで骨組みができあがります。まずは、いちばん出番の多い「悩みを解決する記事」の型から持っておくとラクです。
| 記事の部分 | 書くこと | 長さの目安 |
|---|---|---|
| 冒頭(結論) | 読者の悩みへの共感を2〜3行と、答えの一文 | 200〜400字 |
| なぜそうなるのか | 原因や前提。読者が手順に納得するための土台 | 500〜800字 |
| 具体的な手順 | 番号をつけて順番に。ここが記事の本体になる | 1,500〜2,500字 |
| つまずきやすい所 | 失敗しやすい場面と、その避け方 | 400〜800字 |
| よくある疑問 | 細かい質問への短い答えを3〜5個 | 400〜800字 |
| まとめ | 要点の再確認と、次に読む記事への案内 | 200〜400字 |
字数の目安は参考程度で構いません。大事なのは配分で、手順の部分がいちばん厚くなっているのが良い形です。読者が探しているのは、前置きよりもやり方であることが多いからです。
この型に自分の記事の中身を流し込めば、構成づくりは15分ほどで終わります。慣れてきたら「比べる記事の型」「体験を書く記事の型」と少しずつ増やしていくと、書き出すときの重さがさらに軽くなります。
AIに書かせるときも、構成は人が決めたほうがいい理由
AIに「◯◯について記事を書いて」と頼めば、それらしい構成も本文も返ってきます。ただ、そこから手を入れて公開する前提なら、構成は自分で決めてから渡したほうが、結果として早く終わることが多いです。理由は3つあります。
AIが出す構成は、世の中にある記事の平均をなぞった形になりがちです。教科書としては正しくても、他の記事と似た並びになります。
2. 読者を絞れない
「誰の、どんな疑問に答えるか」は、書き手の頭の中にしかない情報です。ここが曖昧なまま任せると、広く浅い記事になります。
3. 直す手間のほうが大きくなる
構成が思っていたものと違う本文に手を入れるのは、書き直しに近い作業です。先に骨組みを決めておけば、「この見出しの中身だけ書いて」と部分ごとに頼めます。
おすすめの分担は、構成=人/下書き=AI/事実確認と仕上げ=人。実際の指示の出し方は AIで記事を書く方法 に、そのまま貼って使える文例は ブログ用AIプロンプト集 にまとめてあります。
構成づくりにAIを使うなら、「作らせる」より「点検させる」使い方が向いています。自分で並べた見出しを見せて、「読者が知りたいのに抜けている項目はありますか」と聞いてみる。この使い方なら、記事の主導権は自分の手元に残ります。
書き始めていいか確かめる、5つのチェック
構成ができたと思ったら、本文に入る前にこの5つを確かめてみてください。
□ その答えが、冒頭の数行の中に書いてあるか
□ 見出しだけを上から読んで、記事の中身が分かるか
□ 読者がいちばん知りたい章が、いちばん厚くなっているか(悩み解決型なら手順の部分)
□ 関連する自分の記事へ案内する場所を、決めてあるか
5つとも通れば、書き始めて大丈夫です。1つでも引っかかるなら、本文を書く前にそこを直したほうが、あとの手直しはずっと軽くなります。
とくに最後の内部リンクは、書き終わってからだと忘れがちです。構成の段階で「ここで、あの記事に案内する」と決めておくと、貼り忘れが減ります。まだジャンルや読者が定まっていない場合は、副業ブログを始める前に決める3つ を先に整えておくと、構成づくりそのものがラクになります。
よくある疑問(Q&A)
Q1. 構成を作るのに、どのくらい時間をかければいいですか?
慣れないうちは20〜30分、慣れれば15分ほどが目安です。本文を書く時間の1〜2割くらいと考えてください。ここを削ると、本文を書きながらその何倍も迷うことになりがちです。急いでいるときほど、先に構成を決めたほうが早く終わります。
Q2. 見出しはいくつくらいが読みやすいですか?
目安は、大きい見出しで4〜8つです。この範囲だと、スマートフォンで目次を開いたときに一画面へ収まりやすくなります。少なすぎると1つの区切りが長くなって終わりが見えず、多すぎると似た見出しが混ざりやすくなります。多すぎる場合は、似た見出しをまとめられないか見直してみてください。
Q3. 書いている途中で構成を変えてもいいですか?
変えて問題ありません。書いてみて初めて「この順番のほうが分かりやすい」と気づくのは、よくあることです。大事なのは、変えたあとにもう一度見出しだけを読み直して、筋が通っているかを確かめること。ここを飛ばすと、つぎはぎの記事になります。
Q4. 構成を先に決めると、文章が固くなりませんか?
構成が決めるのは「順番」であって、「言い回し」ではありません。次に何を書くかで迷わなくなるぶん、かえって文章そのものに気を配る余裕が生まれることが多いです。
Q5. 過去に書いた記事の構成も、直したほうがいいですか?
読まれていない記事があるなら、見出しだけを読み直してみる価値はあります。「見出しを読んでも中身が分からない」記事は、本文を全部書き直さなくても、見出しの言葉を変えるだけで読みやすくなることがあります。まずは1本、試してみるくらいで十分です。
まとめ:構成は、書き出す前の15分で決まる
・構成は①答える疑問を1つに決める ②答えを先に一文で置く ③見出しに分けるの3ステップ。
・大きい見出し=章、小さい見出し=章の中の項目。見出しだけ読んで意味が通るかを確認する。
・読者がいちばん知りたい章をいちばん厚く。型を1つ持っておくと、当てはめるだけで骨組みができる。
・AIに任せるのは下書き。構成と仕上げは自分の手元に残す。
構成は、うまい文章を書くための技ではなく、迷う時間を減らすための道具です。紙でもメモアプリでも構いません。書き出す前に見出しを5つ並べてみる——今日はそこだけ試してみてください。それだけで、記事の書き上がり方が変わってきます。
▶ 読者が検索する言葉から見出しを組み立てたい方は、ブログSEOの基本 が土台になります。
▶ 決めた構成を本文にするところは、AIで記事を書く方法 と ブログ用AIプロンプト集 が役に立ちます。
▶ そもそも何について書くかを決めたい方は 副業ブログを始める前に決める3つ、全体の流れをつかみたい方は AIで副業ブログを始める完全ガイド をどうぞ。
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