記事が20本を超えたころ、ふと自分のブログを開いて驚くことがあります。カテゴリーが10個以上に増えていて、しかも中身が1本ずつしかない。ここはAI所長の副業ブログ研究室。今回は、記事が増えても崩れないカテゴリーとタグの決め方を、すでに崩れてしまった場合の直し方までふくめて整理します。
先に結論です。カテゴリーは3〜5個にとどめ、タグはカテゴリーをまたぐ言葉だけに使う。この2つを守るだけで、記事が何本に増えても形は保たれます。増えて困るのは、思いついた順に足していくからです。
カテゴリーとタグは、役割が違う
まず、この2つを混同しているために崩れている場合がとても多いので、違いをはっきりさせておきます。カテゴリーは「置き場所」、タグは「横串のラベル」です。
| 見るところ | カテゴリー | タグ |
|---|---|---|
| 役割 | 記事の置き場所。棚のようなもの | 棚をまたいで付ける目印。付箋のようなもの |
| 1記事に | 1つが基本(多くても2つ) | 付けない記事があってよい。付けても3つまで |
| 数の目安 | ブログ全体で3〜5個 | 使うなら10〜20個。増えすぎたら見直す |
| 入れ子 | できる(親子)。ただし2階層まで | できない。すべて横並び |
| 考え方 | この記事は、どの話の仲間か | ほかの棚の記事とも、この点で共通している |
| 決める時期 | 書く前に決まっている | 記事が増えてから、必要になれば作る |
「この記事を、どこか1か所だけに置くとしたらどこか」——答えられるのがカテゴリー。
「棚は違うけれど、この点だけは同じ」——それがタグです。
この違いを押さえておくと、次の判断が早くなります。迷ったときはカテゴリーを増やさず、タグで拾う。それでも収まらなければ、その話題は記事が足りていないだけかもしれません。
記事が増えると、なぜ崩れるのか
崩れ方には、決まった型があります。3つのどれか、あるいは全部が同時に起きています。
崩れ方①|書くたびにカテゴリーを足してしまう
新しい話題を書いたとき、ぴったりの棚が無いと感じて、その場で棚を増やす。これを繰り返すと、記事1本しか入っていないカテゴリーが並びます。読む人から見ると、入口を押しても1本しか出てこないので、「このブログは中身が薄い」という印象になってしまいます。
崩れ方②|1つの記事に、カテゴリーを3つも4つも付ける
どれにも当てはまる気がして、ぜんぶ付ける。すると、どのカテゴリーを開いても同じ記事が並ぶ状態になります。分類は、分けるためのものです。すべてに入れてしまうと、分けたことになりません。
崩れ方③|カテゴリーとタグに、同じ言葉を使ってしまう
「SEO」というカテゴリーがあり、同じ「SEO」というタグもある。この状態だと、ほぼ同じ内容の一覧ページが2つできます。読む人は迷いますし、管理する側も、どちらに付けたか分からなくなります。
カテゴリーの決め方|読む人の段階で分ける
カテゴリーを決めるときによくある間違いが、自分の書きたいことで分けることです。読む人は「書き手が何を書きたいか」では探しません。自分がいま何に困っているかで探します。
決め方の手順|書き出す → 山を作る → 名前をつける
ステップ2 似ているものを寄せて、3〜5つの山に分ける
ステップ3 山ごとに「この山を探しに来る人は、何に困っているか」を一文にする
ステップ4 その一文を短くして、カテゴリーの名前にする
ステップ5 どの山にも入らない記事は、いったん保留の箱に置く
大事なのはステップ2で山の数を先に決めてしまうことです。「きれいに分かれるまで山を増やす」とやると、また10個に戻ります。3〜5つに無理やり寄せてみると、自分のブログが何の話をしているのかが見えてきます。
数の目安と、1カテゴリーの最低本数
| ブログの記事数 | カテゴリー数の目安 | 考え方 |
|---|---|---|
| 〜10本 | 2〜3個 | まだ分ける段階ではない。分けすぎると空の棚ができる |
| 10〜30本 | 3〜5個 | 読む人の段階(はじめる/書く/育てる)で分けやすい時期 |
| 30〜60本 | 4〜6個。必要なら子カテゴリー | 多いカテゴリーだけを2つに割る。全体は増やさない |
| 60本〜 | 5〜7個+子カテゴリー | 親は増やさず、子で細かく分ける |
1つのカテゴリーに記事が3本以上入る見込みがあるか。入らないなら、それはカテゴリーではなくまだ書ききっていない話題です。棚を作るより、記事を2本足すほうが先になります。
名前の付け方|読む人が使う言葉で、短く
・読む人の言葉にする……専門用語より、検索するときの言い回し
・重ならないようにする……「書き方」と「文章術」のように、意味が近い名前を並べない
・「その他」「雑記」を作らない……作った瞬間、行き先に困った記事が全部そこへ流れ込む
記事の組み立てと同じで、分類も先に決めておくと迷いが減ります。書く前の設計については ブログ記事の構成の作り方|書き始める前に見出しを決める手順 にまとめてあります。
タグの決め方|「カテゴリーをまたぐ言葉」だけに使う
タグは、無くても困りません。まずはそこから出発すると、判断がはっきりします。タグを付けるのは、カテゴリーの枠を越えて共通する点があるときだけです。
| 例 | タグにする? | 理由 |
|---|---|---|
| 「初心者向け」 | △ | ほとんどの記事に当てはまるなら、分ける役に立たない |
| 「無料でできる」 | ○ | 棚が違っても共通する点。探す人がいる |
| 「WordPress」 | ×(カテゴリー側) | カテゴリーと同じ言葉になるなら、タグにはしない |
| 「スマホだけで」 | ○ | 条件で探す人がいる。棚をまたぐ |
| 「2026年」 | × | 時期は記事の日付で分かる。タグが毎年増え続ける |
| 「メモ」「雑記」 | × | 読む人が探す言葉ではない。書き手の都合 |
記事ごとに思いついた言葉を付けていき、1記事しか付いていないタグが50個できる。こうなると、一覧ページが中身1本のページとして大量に生まれます。読む人にとっても、探す手がかりになりません。「同じタグが付く記事が、あと2本は出てくるか」——これを付ける前の合言葉にすると、増えすぎを防げます。
タグを使わない、という選び方
記事が30本くらいまでの間は、タグを一切使わないという判断も十分に成り立ちます。カテゴリーで分け、記事の中から関連する記事へリンクをつないでおけば、読む人の行き先は足ります。タグは、カテゴリーだけでは拾えない探し方が出てきてから作れば間に合います。
すでに崩れている場合の、整理の手順
ここからは、増えすぎたカテゴリーを直す手順です。一度にやろうとすると半日かかるので、ステップ1と2だけ先にやるのがおすすめです。
ステップ1|いまの状態を数える
管理画面の投稿一覧から、カテゴリーごとの記事数を見ます。記事が1〜2本しかないカテゴリーに印を付けます。ここが、今回まとめる対象になります。
ステップ2|新しい分け方を、紙の上で決める
画面の上で操作を始める前に、新しいカテゴリーを3〜5個、先に決めきります。決まっていない状態で付け替えを始めると、途中でまた新しい棚を作りたくなって、元の状態に戻ってしまいます。
ステップ3|URLが変わるかどうかを、先に確かめる
記事のURLの形(パーマリンク)にカテゴリー名が入っている場合、カテゴリーを付け替えると記事の住所が変わります。住所が変われば、これまでに貼られたリンクや、検索結果に出ていたURLは行き先を失います。
設定 → パーマリンク の画面で、URLの形にカテゴリーが含まれていないかを先に見ておきます。含まれている場合は、付け替えの前に転送(リダイレクト)の用意が要ります。パーマリンクの考え方は WordPress初期設定これだけ|初心者が最初にやる設定チェックリスト にまとめてあります。
URLにカテゴリーが入っていない形(記事ごとの名前だけのURL)であれば、カテゴリーを付け替えても記事の住所は変わりません。この場合は、気楽に整理して差し支えありません。
ステップ4|まとめて付け替える
投稿一覧で対象の記事にチェックを入れ、一括編集でカテゴリーを変更します。1本ずつ開く必要はありません。先に新しいカテゴリーを作ってから、付け替えに入ると迷いません。
・古いカテゴリーは、記事を移し終えるまで消さない
・「未分類」に残っている記事がないか、最後に見る
・記事が0本になったカテゴリーだけを削除する
・削除の前に、そのカテゴリーの一覧ページへリンクしている記事がないかを確かめる
ステップ5|見え方を確かめる
整理が終わったら、読む人の側から見てみます。トップページ、カテゴリーの一覧、記事の上に出るパンくず(いまどこにいるかの表示)。この3か所を開いて、迷わず行き来できるかを見ます。画面が小さいときの見え方も合わせて確認しておくと安心です。手順は ブログのスマホ表示を公開前に確認する方法|見落としやすい5つの場所 にまとめてあります。
整理したあと、何を見ればよいか
カテゴリーを整理しても、その日のうちに何かが変わるわけではありません。見るのは、しばらく経ってからの動きです。
| 見る場所 | 何を見るか | 目安の時期 |
|---|---|---|
| サーチコンソール | カテゴリー一覧のページが検索に出ているか | 1〜2か月後 |
| 記事の一覧 | 3本未満のカテゴリーが、また増えていないか | 月に1回 |
| タグの一覧 | 1記事しか付いていないタグが増えていないか | 3か月に1回 |
| 読む人の動き | 1人が何ページ見ているか | 1〜2か月後 |
数字の見方そのものは 副業ブログのアクセス解析|サーチコンソールとアナリティクスの始め方、読まれていない記事の直し方は 読まれない記事のリライト手順|サーチコンソールのクエリの見方 にまとめてあります。
カテゴリーの整理は、順位を上げるための作業というより、読む人が迷わないようにする作業です。検索エンジンの評価の仕組みは公開されていない部分が多く、分類を直したから順位が動く、と言い切ることはできません。それでも、探しやすいブログのほうが、読む人にとって親切であることは変わりません。
やりがちな失敗、5つ
行き先に困った記事が、すべてそこへ流れ込みます。半年後には、いちばん記事の多いカテゴリーが「その他」になっています。
深くするほど、読む人はたどり着けなくなります。親と子の2階層までで足ります。
名前を変えると、URLや表示に影響が出る場合があります。変えるのは、整理のタイミングでまとめて1回にします。
タグをたくさん付けても、読まれ方が良くなるとはかぎりません。中身の薄い一覧ページが増えるだけになりがちです。
整理は形が見えるので、つい時間をかけてしまいます。けれど、読む人が来るのは記事のほうです。整理は月に1回30分と決めて、残りは書く時間にあてます。
もし書く手が止まりがちなら、続け方そのものを見直す方法が ブログが続かない人へ|AIを相棒に習慣化する「挫折しない仕組み」の作り方 にまとめてあります。
よくある疑問(Q&A)
Q1. 1つの記事に、カテゴリーを2つ付けてもよいですか?
2つまでなら、困る場面は多くありません。ただ、2つ付けたくなったときはカテゴリーの分け方が合っていない合図でもあります。そういう記事が何本も出てきたら、分け方そのものを見直したほうが早いことがあります。
Q2. カテゴリーを削除すると、記事も消えますか?
記事は消えません。そのカテゴリーが外れるだけで、ほかにカテゴリーが付いていなければ「未分類」に移ります。ただし、削除したカテゴリーの一覧ページのURLは行き先を失います。削除の前に、そこへリンクしている記事がないかを確かめておきます。
Q3. カテゴリー名を日本語のままにしても大丈夫ですか?
表示名は日本語で差し支えありません。気をつけたいのはURLに使われる部分(スラッグ)のほうで、ここは英数字にしておくと、リンクをやりとりするときに扱いやすくなります。カテゴリーの編集画面で、表示名とは別に設定できます。
Q4. タグは、検索で有利になりますか?
有利になると言い切ることはできません。検索エンジンの評価の仕組みは公開されていない部分が多く、タグの数で決まるものでもないためです。読む人が探すときに使うかどうかだけで判断するのが、結果として無理のない形になります。考え方は ブログSEOの基本|AIで“検索から読まれる記事”にする初心者向けの考え方 にまとめてあります。
Q5. これから書く記事のカテゴリーが、どれにも当てはまりません。
そのときは、新しい棚を作る前に一度立ち止まります。同じ話題で、あと2本書く見込みがあるかを考えます。見込みがあるなら作って構いません。1本きりで終わりそうなら、いちばん近いカテゴリーに入れておきます。書く題材の広げ方は ブログのネタが尽きたとき|書くことの見つけ方とキーワード探し が役に立ちます。
まとめ:棚は少なく、付箋は控えめに
・カテゴリーは3〜5個。1つに3本以上入る見込みがあるかで判断する。
・分けるのは書き手の都合ではなく、読む人が困っていることで。
・タグはカテゴリーをまたぐ言葉だけ。使わない選び方もある。
・直すときは紙の上で新しい分け方を決めてから、画面に触る。
・URLにカテゴリーが入っていないかを、付け替えの前に先に見る。
・「その他」は作らない。作った瞬間、そこが最大の棚になる。
・整理は月に1回30分。残りの時間は記事を書くほうへ。
カテゴリーの整理は、読む人からは見えにくい作業です。それでも、記事が30本、50本と増えたときに効いてきます。入口が3つしかないブログは、はじめて来た人にも「ここには何が書いてあるのか」がすぐ伝わります。棚を増やしたくなったら、記事を2本足す。その順番だけ覚えておけば十分です。
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