広告を貼る準備をしようとASPに申し込んだら、届いたのは「今回は見送らせていただきます」の一通だけ。どこが悪かったのかは書かれていない——ここで足が止まってしまう人はとても多いところです。ここはAI所長の副業ブログ研究室。今回は、ASPの審査で落ちやすい場所と、落ちたあとに何をしてから出し直すかを、プログラミングの知識がない人向けに順番に整理します。
先に、いちばん大事な結論をお伝えします。ASPの審査は1回ではなく、2段階あります。「ASPに会員として登録できるか」の審査と、「その広告主と組めるか」の提携審査は、まったく別の手続きです。そしてどちらでつまずいたかによって、やるべきことが変わります。ここを取り違えたまま出し直すと、同じ結果をくり返すことになりがちです。
ASPの審査は2段階|「登録」と「提携」は別のもの
まず地図を持ちましょう。ASPを使って広告を貼るまでには、通過点が2つあります。多くの解説が「ASPの審査」とひとまとめに呼ぶため、混ざりやすいところです。
② 案件ごとの提携審査:一覧の中から選んだ広告主と、実際に組めるかどうか。広告主が1社ずつ判断する。通ると、その案件の広告リンクを取得できる。
| 見るところ | ① 会員登録の審査 | ② 案件ごとの提携審査 |
|---|---|---|
| 判断する人 | ASP(仲介する会社) | 広告主(商品やサービスを売る会社) |
| 見られる対象 | サイト全体・運営者の情報 | その案件と、サイトの分野・内容の相性 |
| 回数 | そのASPにつき、基本は1回 | 案件ごと。何十件でも個別に申し込む |
| 落ちたときの呼び方 | 「登録が見送られた」 | 「提携が否認された」 |
| 落ちたあとの影響 | そのASPの案件一覧が見られない | 会員資格は残る。ほかの案件は申し込める |
| 直す場所 | サイトの土台(記事・固定ページ・規約) | その案件に合う記事があるか |
この表でいちばん覚えておきたいのは、いちばん下の2行です。提携を1件否認されても、ASPの会員資格が消えるわけではありません。ところが、否認の通知を「ASPに落ちた」と受け取ってしまい、そこで手を止めてしまう人がいます。同じ「落ちた」でも、意味している深さが違います。
そもそも、審査の無いASPもある
すべてのASPが会員登録の審査を行っているわけではありません。登録した時点で案件一覧が見られるようになるところもあります。ただし、その場合でも②の提携審査は残るのが一般的です。「審査なし」という言葉は、①が無いという意味であって、どの広告でも自由に貼れるという意味ではありません。
会員登録の審査で落ちる、5つの場所
ここからが本題です。基準は公開されていないため、以下は「合格条件」ではなく指摘されやすい場所として読んでください。順番は、直しやすさではなくつまずきやすさで並べています。
判断する側は、サイトを開いて読むところから始めます。記事が数本しかない、「準備中」のまま置かれている、見出しだけで中身が空——こうした状態では、良し悪しを判断する材料そのものが足りません。書くことが見つからないときの考え方は ブログのネタが尽きたとき|書くことの見つけ方とキーワード探し にまとめてあります。
「誰が運営し、どこへ連絡でき、個人情報をどう扱うのか」が分からないサイトは、取引の相手として見たときに情報が足りません。ASPは報酬を振り込む相手でもあるので、ここは記事の中身とは別に見られていると考えるのが自然です。固定ページを3枚用意するだけで解消できることが多く、費用もかかりません。作り方は WordPress初期設定これだけ|初心者が最初にやる設定チェックリスト にあります。
無料ブログサービスの中には、商用利用やアフィリエイトを規約で禁じているものがあります。この場合は記事の質と関係なく進めません。また、サービスから割り当てられたアドレスでは申し込みの対象外になることもあります。土台の違いは 無料ブログとWordPress、どっちで始める?初心者向けに違いを比較 で比べています。
ASPごとに、取り扱えない内容・注意が必要な内容が規約で定められています。医療や金融のように、書き方そのものに法律上の決まりがある分野もあります。記事を書いたあとで気づくと直す範囲が大きくなるので、申し込む前に規約の「禁止事項」を開くのが安全です。
ここが見落とされやすい場所です。申し込みのときには、サイト名・URL・カテゴリ・サイトの紹介文などを入力します。紹介文が一行だけ、カテゴリが中身と合っていない——この状態だと、読む側は記事を全部たどって理解するしかありません。「誰の、どんな悩みに向けて、何を書いているサイトか」を数行で書くだけで、伝わり方が変わります。
審査基準は各ASPが非公開で運用しており、時期によっても変わります。落ちた理由が個別に示されないことも多いため、思い当たる場所を全部つぶしてから出し直す——これが現実的な向き合い方です。
提携の否認は、「落ちた」とは少し違う
②の提携審査は、広告主が1社ずつ判断します。ここで否認されても、サイトに問題があるとは限りません。相性の話であることが、かなりの割合を占めます。
| 否認でよくある背景 | どういう状況か | こちらの打ち手 |
|---|---|---|
| 分野が合わない | サイトの内容と、その案件の客層がかみ合っていない | その案件に合う記事を先に書く。または別の案件を選ぶ |
| 募集の枠が埋まった | 広告主が、その時期の掲載数を絞っている | 時期をおいて申し込み直す。判断はこちらの外側にある |
| 実績を見たい案件だった | 一定の運営期間や掲載実績を条件にしている案件がある | 条件が緩い案件から始め、運営を続ける |
| 掲載の方法に条件がある | 紹介の書き方や、掲載する場所に取り決めがある | 案件ページの掲載条件を読み直す |
| 申し込みの内容が薄い | 提携申請のときに書くコメント欄が空のまま | どの記事で、どう紹介する予定かを数行で書く |
案件の中には、申し込むとすぐに提携が成立するものがあります。まずそうした案件でリンクの取得と設置の手順に慣れ、審査のある案件は記事がそろってから申し込む——この順番なら、否認の通知で気持ちを削られる回数が減ります。
なお、否認されたあとに同じ案件へ再度申し込めるかは、広告主やASPによって扱いが違います。一定期間をおけば再申請できることもあれば、できないこともあります。ここは案件ページの記載と、ASPのヘルプで確認するのが確実です。
申し込む前に開くチェックリスト
ここまでの内容を、申し込みの直前に見返せる形にまとめます。すべて埋まっていないと出せないというものではありませんが、空欄が多いほど、判断してもらう材料が足りない状態だと考えられます。
| 確認する場所 | 見るポイント | なぜ見るのか |
|---|---|---|
| 記事 | 読んで意味の通る記事が、ある程度の本数そろっているか | 判断する材料そのものになるため |
| 記事 | 「準備中」「書きかけ」で公開したままの記事が無いか | 未完成の記事はサイト全体の印象を下げるため |
| 固定ページ | 運営者情報・お問い合わせ・プライバシーポリシーがそろっているか | 運営の実体と連絡先が分からないと取引の相手として見えにくいため |
| 土台 | 使っているサービスが、商用利用・アフィリエイトを認めているか | 規約で禁じられていると記事の質と関係なく進めないため |
| 話題 | ASPの規約で制限されている分野に触れていないか | 分野によっては取り扱い自体ができないため |
| 画像・引用 | 権利の確認が済んでいるか/引用の形式になっているか | 審査以前に、法律上の問題になりうるため |
| 見た目 | リンク切れ・初期状態のままの箇所が無いか | 作りかけに見えると中身を見てもらう前に止まるため |
| スマートフォン | 実機の画面で、読みづらい場所が無いか | 閲覧の多くがスマートフォンからのため |
| 申し込みフォーム | サイトの紹介文が数行あり、カテゴリが中身と合っているか | 伝わらないと、記事を全部たどって判断されるため |
画像や引用の線引きが不安な場合は ブログの引用と著作権|画像・文章でやってはいけないこと に整理しています。ここは審査より前に、法律の面で押さえておきたいところです。
固定ページ3枚(運営者情報・お問い合わせ・プライバシーポリシー)は、時間も費用もかからないわりに効きます。ここを先に片づけてから記事の中身に戻ると、手をつけやすい順に進められます。
落ちたあとの、再申請の進め方
多くのASPでは、見送られたあとに再度申し込むことができます。ただし何も変えずに出し直すのは、いちばん消耗する進め方です。判断する材料が同じなら、返ってくる答えも変わりにくくなります。次の4手で立て直しましょう。
手順1|どちらの審査で止まったのかを確かめる
通知の文面をもう一度読み、「登録の見送り」なのか「提携の否認」なのかを分けます。提携の否認であれば、会員資格は残っているはずです。管理画面に入れるかどうかで確かめられます。ここを取り違えると、直さなくてよい場所を直すことになります。
手順2|チェックリストの空欄を書き出す
上の表を上から順に見て、埋まっていない欄を紙かメモに書き出します。理由が示されない以上、思い当たる場所を全部つぶすのが最短です。「たぶんこれだろう」と1つだけ直して出し直すと、当たっていなかったときにもう一度同じ時間を使うことになります。
手順3|いちばん弱い記事から手を入れる
全記事を直す必要はありません。自分でも薄いと分かっている記事を先に手入れするか、思い切って下書きへ戻します。弱い記事を減らすことは、記事を増やすことと同じくらい効きます。記事の組み立て方は ブログ記事の構成の作り方|書き始める前に見出しを決める手順 をどうぞ。
手順4|少し運営してから、もう一度申し込む
直した直後に出すより、記事を足しながらしばらく運営してから出すほうが、サイトとして見たときの状態が落ち着きます。再申請までの期間や回数の扱いはASPによって違うため、ヘルプに記載があればそれに従うのが確実です。
審査で見られているのは、その時点でのサイトの状態です。整える項目は、そのまま読む人のための整備でもあります。仮に申し込みを見送ったとしても、やった分は残ります。
「何記事あれば通りますか」に、公式の答えが無い理由
検索でいちばん多く見かける疑問です。ただ、記事数の条件を公表しているASPは、ほとんどありません。ネット上で見かける「◯記事で通った」という話は、その人のサイトが、その時点の運用で通ったという記録です。数字だけを真似ても同じ結果になるとは限りません。
・その記事は、読む人の疑問に最後まで答えているか
・サイトを開いた人が、何のサイトか3秒で分かるか
・運営者と連絡先が、探さずに見つかるか
記事数を目標にすると、数を満たすために中身の薄い記事を増やす方向へ進みがちです。それは審査のうえでも、読む人にとっても、逆の方向です。読まれる形に整える考え方は ブログSEOの基本|AIで“検索から読まれる記事”にする初心者向けの考え方 にまとめてあります。
やりがちな失敗、3つ
通りにくいうえ、管理画面とメールだけが増えます。見送りの通知が何通も届くと、そこで気持ちが折れてしまいがちです。先に記事を用意し、必要になった案件から登録する——この順番のほうが、結果として早く進みます。
テーマを入れ替える、記事を全部消す、ドメインを取り直す——ここまでやってしまうと、積み上げた分がゼロに戻ります。落ちた原因の多くは足りていない部分を足せば済む話です。作り直す前に、表の空欄を確認しましょう。
読む人がいない前提で書かれた記事は、通ったあとに何も起こしません。審査はあくまで通過点で、記事は読む人のために書くもの——この順番は動かさないほうが健全です。
よくある疑問(Q&A)
Q1. 落ちた理由を、ASPに問い合わせれば教えてもらえますか?
個別の理由は案内されないのが一般的です。基準を公開していない以上、理由を伝えると基準そのものを示すことになるためだと考えられます。問い合わせ窓口は、手続きや管理画面の使い方についての相談先と考えておくほうが実態に合います。
Q2. 1社に落ちたら、ほかのASPも落ちますか?
そうとは限りません。審査の有無も基準も各社で違うため、1社の結果は、ほかの1社の結果を決めません。ただし、記事が少ない・固定ページが無いといった土台の問題は共通して効きます。落ちた理由が土台にあるなら、次も同じ場所で止まりやすくなります。
Q3. 開設したばかりのブログでも、申し込んでよいですか?
申し込むこと自体はできます。ただ、記事も固定ページも無い状態では、見てもらう材料がありません。急ぐ気持ちがあるときほど、先に記事と固定ページを用意してからのほうが、結果として早く進みます。
Q4. 審査に通ったあと、放っておくと会員資格は消えますか?
一定期間まったくログインや掲載が無い場合に、会員資格や案件の提携が整理されることがあります。扱いはASPごとに違います。このあたりは規約に書かれていることが多いので、登録したときに一度目を通しておくと、あとで慌てずに済みます。
Q5. 通ったあとに気をつけることはありますか?
広告を置いた記事には、広告であることが読む人に分かる表記が必要になります。アフィリエイト広告は景品表示法の運用にも関わるため、ASP・広告主それぞれの規約もあわせて確認してください。広告表示についての一次情報は 消費者庁 の公式サイトで確認できます。考え方は ASPとは?副業ブログの収益化の入口と、最初に登録する1社の選び方 で触れています。
Q6. 報酬が出たら、お金の管理はどうすればよいですか?
振込は複数の広告主の分をASPがまとめて行います。生活費と同じ口座に入ると、あとから振り返るのが難しくなります。分け方は 副業ブログの予算管理|事業用の口座を分けたほうがいい3つの理由 にまとめました。
まとめ:整える場所は決まっている
・提携の否認では、会員資格は消えない。ほかの案件は申し込める。
・登録でつまずきやすいのは①記事 ②固定ページ ③使っている場所の規約 ④扱う分野 ⑤申し込みフォームの書き方。
・提携の否認は相性の話であることが多い。即時提携の案件から慣れる手もある。
・再申請はどちらで止まったかを確かめ、空欄を全部つぶしてから。同じ状態で出し直さない。
・記事数の条件を公表しているASPはほとんど無い。数より、読む人の疑問に答えているか。
・基準は非公開で、時期によって変わる。最後は各ASPの公式サイトで確認する。
審査は、通るか落ちるかという一点に気持ちが集まりやすい手続きです。けれど、そこで整えるのは記事の中身・運営者の顔・サイトの完成度——どれも、広告とは関係なく読む人に効く部分ばかりです。だからこそ、通知の文面に一喜一憂するより、整える作業そのものを前に進めるほうが、遠回りに見えて確かな進み方だと考えています。
▶ 収益化の全体像をつかみたい方は ASPとは?副業ブログの収益化の入口と、最初に登録する1社の選び方、ブログづくり全体の流れは 【2026年最新】非エンジニアがAIで副業ブログを始める完全ガイド|ゼロから作って育てる全手順 をどうぞ。
▶ 土台の整備は WordPress初期設定これだけ|初心者が最初にやる設定チェックリスト、かかるお金の内訳は 【パソコン込み10万円以内】AIで副業ブログを始める費用ガイド|正直な内訳を全部公開 にまとめてあります。
【免責】本記事は、各ASPが公開している一般的な案内と、広く知られている情報をもとにした整理であり、審査の結果を保証するものではありません。審査基準は各社が非公開で運用しており、登録条件・提携条件・規約は変更されることがあります。申し込みの前に、各ASPの公式サイトで最新の内容をご確認ください。また、本記事は成果や収益を保証するものではなく、税務・法務に関する助言でもありません。