AIに会話を学習させない設定|ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotを公式ヘルプで確かめる

AIに会話を学習させない設定|ChatGPT・Gemini・Claude・Copilotを公式ヘルプで確かめる

記事の構成を相談したり、文章を手直ししてもらったり。ブログの作業で生成AIを使う時間は、どんどん長くなります。そこで気になってくるのが、「この会話は、AIの学習に使われているのだろうか」という点です。ここはAI所長の副業ブログ研究室。今回は、よく使われる ChatGPT・Gemini・Claude・Microsoft Copilot の4つについて、会話を学習に使わせない設定の名前と場所を、各社の公式ヘルプで確かめて並べます。

先に結論です。4つとも、会話を学習に使うかどうかを利用者が選べるか、そもそも学習に使わないと公式ヘルプに書かれています。ただし、設定の名前・既定の状態・保存される期間はサービスごとにばらばらで、設定をオフにしても会話がすぐに消えるわけではない点は共通しています。この記事の内容は2026年10月30日に各社のヘルプで確かめたものです。画面や名前は変わることがあるので、操作の前に公式のページも開いてください。

フクさん(50代・会社員)

フクさん(50代・会社員)
所長、わたしは ChatGPT と Gemini の両方を使っています。設定は片方だけ直せばよいのでしょうか?
AI所長

AI所長
それぞれ別の会社のサービスなので、設定も別々です、フクさん。片方を変えても、もう片方には反映されません。まずは4つを一つの表で見比べてから、一つずつ確かめていきましょう。

主なAIの学習の設定|4サービスの早見表

個人で使うアカウント(無料のプランや個人向けの有料プラン)の場合の、公式ヘルプの表記です。仕事用・学校用のアカウントは、あとで別に説明します。

サービス 学習にかかわる設定(公式の表記) 設定の場所(パソコン) 記録を残しにくい使い方
ChatGPT 「すべての人のためにモデルを改善する」 アカウントメニュー → 「設定」 → 「データコントロール」 一時チャット
Gemini [アクティビティの保存] gemini.google.com → [設定とヘルプ] → [アクティビティ] 一時チャット
Claude 「AIモデルの改善を支援する」 名前 → 設定 → プライバシー シークレットチャット
Microsoft Copilot (新しい版のアプリでは、会話は基礎モデルのトレーニングに使われないと説明) 設定 → 個人用設定(メモリなどの設定) —
「学習に使わない」と「保存されない」は別のことです。どのサービスも、学習の設定とは別に、会話の履歴や安全のための保存について説明しています。下の各サービスの項目で確かめてください。

ChatGPT|「すべての人のためにモデルを改善する」

OpenAI ヘルプセンター「ChatGPT のデータ管理」 によると、ChatGPT の無料版・Plus・Pro の個人用ワークスペースでは、データの共有が既定で有効になっています。この設定をオフにすると、新しい会話は OpenAI のモデルの学習に使われなくなります。チャットの履歴は残ります。

使っている環境 手順(公式ヘルプの表記)
ウェブ(サインイン中) アカウントメニューを開く → 「設定」 → 「データコントロール」 → 「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ → 「完了」
iOS/Android サイドバーを開く → プロフィールアイコンから設定 → 「データコントロール」 → 「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ
サインインしていない Settings(設定)から「すべての人のためにモデルを改善する」をオフ。選んだ内容はそのブラウザに保存される

サインインしている場合、この設定はウェブとスマホのアカウント全体に適用される、と書かれています。

一時チャット

同じページによると、一時チャットは、チャットの履歴に表示されず、メモリを作ったり更新したりせず、モデルの改善には使われません。ただし、安全上の理由から最大30日間保持される場合があります。一時チャットを保存すると、通常のチャットになり、アカウントの設定に従います。

知っておきたい点

・設定をオフにしても、保存済みのチャットは削除されません。消したい場合は、チャットやアカウントを別に削除します。
・オフにしたあとでも、「いいね」「よくないね」などのフィードバックを送ると、その会話全体が学習に使われることがあります。
・ChatGPT Business・Enterprise・Edu などのワークスペースのコンテンツは、既定で学習に使わないと書かれています。


Gemini|[アクティビティの保存]

Google「Gemini アプリのアクティビティを管理、削除する」 によると、18歳以上の利用者では [アクティビティの保存] が既定でオンです。パソコンでは、gemini.google.com で [設定とヘルプ] → [アクティビティ] を開き、上部の [オン] → [オフにする] または [オフにしてアクティビティを削除] を選びます。

Google「Gemini アプリのプライバシー ハブ」 によると、[アクティビティの保存] をオフにすると、それ以降のチャットはアクティビティに表示されず、AIモデルのトレーニングに使われません(フィードバックを送った場合を除く)。ただし、応答やフィードバックの処理、利用者や一般の人々の保護のために、72時間はアカウントに保存されます。

項目 公式ヘルプに書かれていること
一時チャット Google の AI モデルのトレーニングには使われない。人間のレビュアーが目を通して改善に使うこともない。72時間アカウントに保持される
自動削除 Gemini アプリ アクティビティは、既定で18か月を過ぎると自動で削除。3か月・36か月・自動削除しない、に変更できる
人によるレビュー [アクティビティの保存] がオンのとき、改良のために人間のレビュアーがチャットの一部を確認することがある。レビューされたチャットは、アクティビティを削除しても消えず、アカウントから切り離された形で最長3年間保存される
音声・Gemini Live 音声や Gemini Live の動画と画面共有をサービスの改善に使う設定は、既定でオフ

ヘルプの中では、同じ設定が [アクティビティの保存] と [Gemini アプリ アクティビティ] の両方の名前で出てきます。画面では [アクティビティ] の中にあります。

タカシくん(30代・会社員)

タカシくん(30代・会社員)
レビュアーが読むことがあるなんて、知りませんでした。
AI所長

AI所長
Google はそのページで、見られたくない機密情報は入力しないように、とはっきり書いています。設定を変える前に、そもそも何を入れるかを考えることも大切ですね。

Claude|「AIモデルの改善を支援する」

Anthropic プライバシーセンター「モデル改善のプライバシー設定を変更するにはどうすればよいですか?」 によると、Claude の個人向けのプラン(Free・Pro・Max など)では、パソコンでもスマホでも、名前 → 設定 → プライバシーと進み、「AIモデルの改善を支援する」のボタンでオン・オフを切り替えます。

オフにすると、新しいチャットは今後のモデルの学習に使われません。同じページには、すでに始まっている学習や、すでに学習を終えたモデルにはデータが含まれる、とも書かれています。

項目 公式ヘルプに書かれていること
シークレットチャット モデルの改善をオンにしていても、Claude の改善には使われない(Anthropic プライバシーセンター「私のデータはモデルトレーニングに使用されていますか?」)
オンにした場合の保存 学習の仕組みの中で、最大5年間、だれのものか分からない形で保持することがある(Anthropic プライバシーセンター(データの保存期間についてのページ))
チャットを削除した場合 チャットの履歴からすぐに消え、30日以内にバックエンドの保存先からも削除される
安全上の確認 安全のための仕組みが会話に印を付けた場合は、設定にかかわらず、安全の改善などに使われることがある
フィードバック 親指の上下のボタンで送ると、関連する会話全体が最大5年間保存される

Microsoft Copilot|新しい版のアプリと、メモリの設定

Microsoft Copilot は、2026年8月18日から新しい版のアプリが使えるようになり、公式ヘルプのページも新しい版と以前の版で分かれています。ここでは、個人の Microsoft アカウントでサインインして新しい版を使う場合のページを見ます。

Microsoft サポート「個人向け Microsoft Copilot: アクティビティの履歴」 には、Microsoft Copilot アプリを使うときのプロンプト、応答、ファイルの内容は、基礎モデルのトレーニングには使われない、と書かれています。任意で送るフィードバックについても、基礎モデルのトレーニングには使わない、と説明されています。

Microsoft サポート「個人向けの Microsoft Copilot: プライバシー コントロールと選択」 では、設定 → 個人用設定から、次のような項目を切り替えられると説明されています。

項目(公式の表記) できること
[セーブ メモリー] Copilot が会話の大事な点を覚える機能をオフにする。オフにしても、保存済みのメモリは自動では消えない([保存されたメモリ] の [管理] から削除)
[One Shared Experience (共有エクスペリエンス)] Bing・Edge・MSN など、ほかの Microsoft の製品とのあいだの個人向けの調整をオフにする
Web 検索 Copilot がウェブを検索して答える機能をオフにする
[広告の個人用設定を許可する] Copilot に表示される広告の個人向けの調整をオフにする

以前の版のアプリを使っている場合は、別のページ(「Microsoft Copilot のプライバシーに関する FAQ」)が案内されています。どちらの版を使っているかで読むページが変わる点に注意してください。


4つに共通する注意点

注意1. 学習に使わない設定でも、会話は一定の期間残る

Gemini は [アクティビティの保存] がオフでも72時間、ChatGPT の一時チャットは最大30日、Claude は削除したチャットが30日以内にバックエンドから削除——と、すぐには消えないことが各社のページに書かれています。

注意2. フィードバックのボタンは、会話ごと送ることがある

ChatGPT と Claude は、フィードバックを送ると関連する会話全体が使われたり保存されたりすると説明しています。Gemini も、フィードバックと一緒に会話が送られ、レビューされたものは最長3年間保存されるとしています。学習を止めている場合は、ボタンを押す前に一度考えます。

注意3. 仕事用・学校用のアカウントは、管理者が決める

ChatGPT の Business などのワークスペース、仕事用・学校用の Google アカウントでの Gemini、組織のアカウントでの Copilot は、それぞれ管理者の設定や別のページが案内されています。会社のアカウントを使っている場合は、会社のルールと管理者の案内が先です。

注意4. 設定は、サービスごと・アカウントごと

ChatGPT はサインインしていればウェブとスマホで共通ですが、サインインしていない場合はブラウザごとです。複数のAIを使っている場合は、サービスの数だけ確かめる必要があります。


ブログ作業での使い分けの考え方

ここからは当研究室の考え方です。設定は、作業の中身に合わせて選ぶと迷いにくくなります。

作業 中身の例 使い分けの考え方
構成・見出しの相談 公開する予定の記事のテーマ、見出し案 公開する前提の内容なので、ふだんの設定でもよい。学習に使われたくない場合は設定をオフに
文章の手直し 書き上げた下書き 公開前の文章をどう扱いたいかで、設定を決める
問い合わせ・コメントの返事 読者からのメールやコメント 名前や連絡先を消してから。記録を残しにくい一時チャットなどを使う
エラーの相談 画面のエラー、設定ファイル パスワードやキーが混ざっていないかを確かめてから貼る

どの使い方でも、設定より先に、入力する中身を選ぶのが基本です。AIで記事を作る流れそのものは AIで記事を書く方法|構成・執筆・リライトのプロンプト集【非エンジニア向け】 にまとめました。


よくある質問

Q1. 設定をオフにすると、AIの答えは悪くなりますか?

各社のヘルプで確かめた範囲では、学習の設定をオフにすると答えの質が下がる、という説明は見当たりませんでした。一方で、メモリ(記憶)の設定は、答えを利用者に合わせる働きがあると説明されています。学習の設定とメモリの設定は、別のものです。

Q2. 過去の会話も、学習に使われなくなりますか?

サービスによって書き方が違います。ChatGPT は、オフにすると新しい会話が学習に使われなくなると説明しています。Claude は、今後の学習では以前に保存されたチャットも使わなくなるが、すでに始まった学習や学習済みのモデルには含まれる、と説明しています。

Q3. 有料プランなら、最初から学習に使われませんか?

ChatGPT は、個人向けの Plus・Pro でも、データの共有が既定で有効と書いています。プランの名前だけで判断せず、設定の画面で確かめるのが確実です。この記事では料金プランの比較はしません。

Q4. AIに読ませた記事の内容が、ほかの人の答えに出てくることはありますか?

どの会話がどう使われるかは、各社の公式ヘルプにも細かくは書かれていません。この記事では、公式に書かれている設定と期間の紹介までにとどめます。何を入れないほうがよいかは、個人情報保護委員会の注意喚起などの公的な案内も参考になります。


まとめ:設定の名前を知って、サービスごとに確かめる

・ChatGPT=「すべての人のためにモデルを改善する」(設定 → データコントロール)。個人用では既定で有効。
・Gemini=[アクティビティの保存]([設定とヘルプ] → [アクティビティ])。18歳以上は既定でオン。オフでも72時間保存。
・Claude=「AIモデルの改善を支援する」(設定 → プライバシー)。シークレットチャットは改善に使われない。
・Microsoft Copilot=新しい版のアプリでは、会話は基礎モデルのトレーニングに使われないと説明。メモリなどは個人用設定で。
・学習に使わないことと、保存されないことは別。フィードバックのボタンにも注意。
・確かめた日は2026年10月30日。画面と名前は変わるので、操作の前に公式のページを開く。

AIの設定は、一度決めたら終わりではなく、サービスの更新のたびに少しずつ変わります。使っているサービスの公式ヘルプをブックマークしておき、気になったときに開くだけでも、思い込みで使い続けることを防げます。

▶ AIの文章を記事にするときの確かめ方は AIが書いた記事の事実確認|間違いを見つける4つの手順、AIで書いた記事と検索の関係は AIで書いた記事はSEOに不利?|Googleの考え方と安全な使い方、設定とは別に入力を控えたい情報は 生成AIに入力しないほうがよい情報|個人情報保護委員会の注意喚起で確かめる をどうぞ。

参考(公式の説明):OpenAI ヘルプセンター「ChatGPT のデータ管理」/Google「Gemini アプリのプライバシー ハブ」/Google「Gemini アプリのアクティビティを管理、削除する」/Anthropic プライバシーセンター「私のデータはモデルトレーニングに使用されていますか?」/Anthropic プライバシーセンター「モデル改善のプライバシー設定を変更するにはどうすればよいですか?」/Anthropic プライバシーセンター(データの保存期間についてのページ)/Microsoft サポート「個人向け Microsoft Copilot: アクティビティの履歴」/Microsoft サポート「個人向けの Microsoft Copilot: プライバシー コントロールと選択」


【免責】本記事は、各AIサービスの公式のヘルプ(いずれも2026年10月30日に確認したもの)をもとにした一般的な整理です。設定の名前・場所・保存の期間は、サービスの更新で変わることがあり、プラン・地域・年齢・アカウントの種類によっても異なります。特定のサービスをすすめるものではありません。最新の内容は各社の公式のページでご確認ください。「使い分けの考え方」は当研究室の考え方です。