Search Consoleの「手動による対策」とは|届いたときの見方と直す順番

Search Consoleの「手動による対策」とは|届いたときの見方と直す順番

Search Console を開いたら、見なれない「手動による対策」や「セキュリティの問題」という言葉があって、どきっとした——そんな場面のために、ここはAI所長の副業ブログ研究室が、Google の公式ヘルプを読んで整理します。

先に要点です。手動による対策は、Google の担当者がページを目で見て、スパムに関するポリシーに違反していると判断したときの措置。セキュリティの問題は、サイトがハッキングされている、または訪問者に危害が及ぶおそれのある動きが見つかったときの知らせです。どちらも、レポートで中身を確かめる → すべてのページで直す → 審査をリクエストする、という順番は同じです。

タカシくん(30代・会社員)

タカシくん(30代・会社員)
所長、Search Console は検索の数字を見る場所だと思っていました。こういう知らせも来るんですね。
AI所長

AI所長
そうなんです、タカシくん。ふだんは何も表示されないので、存在を知らないままの人も多いレポートです。Search Console の登録がまだなら、先に 副業ブログのアクセス解析|サーチコンソールとアナリティクスの始め方 を済ませておくと、知らせを受け取れる状態になります。

2つのレポートの違い|「手動による対策」と「セキュリティの問題」

どちらも Search Console のレポートです。公式ヘルプの説明を並べると、次のとおりです(画面の表記は変わることがあります)。

手動による対策 セキュリティの問題
だれが・何を見て Google の担当者がページを目視で審査し、スパムに関するポリシーに準拠していないと判断した場合 Google の評価で、サイトのハッキングや、訪問者・そのパソコンに危害が及ぶおそれのある動作が見つかった場合
起きること サイトの一部またはすべてが、検索結果に表示されなくなる(掲載順位が下がる場合も) 検索結果に警告ラベルが付いたり、ブラウザで警告ページが表示されたりする
主な中身 ユーザー生成スパム、不自然なリンク、内容の薄いアフィリエイト、構造化データの問題、隠しテキスト など ハッキングされたコンテンツ、マルウェアや望ましくないソフトウェア、ソーシャル エンジニアリング
知らせの場所 [手動による対策] レポートと Search Console のメッセージ [セキュリティの問題] レポート
何も無いとき 緑色のチェックマークと、問題がないことを伝えるメッセージ 同じく緑色のチェックマーク

出典:Search Console ヘルプ「[手動による対策] レポート」/Search Console ヘルプ「セキュリティの問題レポート」

★見分け方の目安(当研究室の整理):自分が書いたもの・貼ったものがルールに合わないと言われているのが「手動による対策」、知らないうちに入りこまれたことを知らせるのが「セキュリティの問題」、と考えると読み分けやすくなります。ただし「サイトが第三者のスパムにより悪用されている」のように、手動による対策の側にも、他人が書きこんだものが原因の種類があります。

手動による対策とは|Googleの担当者が目で見て判断するもの

Search Console ヘルプ「[手動による対策] レポート」 では、手動による対策は「Google の担当者が特定のサイトのページを目視で審査し」、Google 検索セントラル「スパムに関するポリシー」 に準拠していないと判断した場合に行うもの、と説明されています。スパムに関するポリシーのページ自体にも、違反は自動のシステムと必要に応じた人の審査で見つけ、場合によって手動による対策を行う、と書かれています。

つまり、スパムの多くは自動で処理され、人が判断した分だけがこのレポートに表示される、という位置づけです。順位が下がったからといって、手動による対策を受けたとは限りません。まずはレポートを開いて、表示があるかどうかを確かめます。

副業ブログで関わりやすい種類

レポートのヘルプには、20種類ほどの手動による対策が一覧になっています。そのうち、個人の副業ブログで関わりやすそうなものを当研究室で選ぶと、次のとおりです。

種類(ヘルプの見出し) どんな内容か(要約) このブログの関連記事
ユーザー生成スパム サイトの訪問者が送ったスパムが、コメント欄やプロフィールなどで見つかった ブログのコメント欄の設定|閉じるか承認制か、迷惑コメントを防ぐ手順
サイトが第三者のスパムにより悪用されている 訪問者や第三者が書きこめるページが、スパムを届ける場所として使われている ブログのコメント欄の設定|閉じるか承認制か、迷惑コメントを防ぐ手順
価値のない質の低いコンテンツ(内容の薄いアフィリエイト サイトのページ など) 独自の価値がほとんど無いページが多い 内容の薄いアフィリエイトとは|Googleのスパムポリシーで確かめる紹介記事の注意
サイトからの不自然なリンク 順位を操作する目的のリンクの売買などのパターンがある 外部リンクの貼り方|出典リンクと広告リンクのrel属性をGoogleの案内で確かめる
構造化データに関する問題 ページの中身と一致しないマークアップなど、ガイドラインに反する書き方がある ブログの構造化データとは|リッチリザルトテストで確かめる手順と注意
隠しテキスト、キーワードの乱用 見えない文字や、同じ語の詰めこみがある —

ほかに「クローキング、不正なリダイレクト」「不正なモバイル リダイレクト」「ニュースと Discover のポリシー違反」などもあります。それぞれの直し方は、ヘルプの一覧で種類ごとに「推奨される対応」として書かれています。

フクさん(50代・会社員)

フクさん(50代・会社員)
構造化データの記事で、星の評価の話がありましたね。あれもここに出てくるんですか。
AI所長

AI所長
はい、フクさん。ブログの構造化データとは|リッチリザルトテストで確かめる手順と注意 で触れたとおり、構造化データの問題は手動による対策の種類のひとつです。その場合はリッチリザルトとして表示されなくなる、という説明でした。

セキュリティの問題とは|ハッキングやマルウェアの知らせ

Search Console ヘルプ「セキュリティの問題レポート」 では、ここに報告される問題が、次の3つに分けて説明されています。

分類 公式ヘルプの説明(要約)
ハッキングされたコンテンツ サイトの弱いところをつかれて、持ち主の許可なく置かれたコンテンツ
マルウェアや望ましくないソフトウェア 端末や利用者に害を及ぼすように作られたソフトウェアなど
ソーシャル エンジニアリング 相手をだまして、個人情報の入力やソフトのダウンロードなど危険な行動をさせる手口
⚠ 同じヘルプには、感染したページをブラウザで直接開かないようにという注意があります。マルウェアはブラウザの弱いところを使って広がることが多く、開いたパソコンに被害が及ぶおそれがあるためです。Google が見ているページの様子は、Search Console の URL 検査ツールで確かめる方法が案内されています(URL 検査ツールの使い方は 記事が検索結果に出てこないとき|インデックス登録の確認と依頼の手順 で扱いました)。

また、ヘルプでは、マルウェアの修正には「コードの読解力が必要であり、場合によってはサイトのウェブサーバーについての知識も求められます」とされ、負担に感じる場合は手助けできる人を探す方法が案内されています。WordPress のブログなら、まず契約しているサーバー会社のサポートの案内を確かめるのが現実的です(当研究室の考え方)。

入りこまれないための日ごろの備え(パスワード・二段階認証・バックアップ・更新)は、副業ブログの安全対策&便利ツール入門|非エンジニアが最初に整えたい守りの基本 と WordPressの更新のしかた|本体・テーマ・プラグインを壊さず更新する手順 にまとめています。


届いたときに見るところ|レポートの3か所

2つのレポートは、見るところがほぼ同じです。公式ヘルプの説明から、最初に確かめる3か所をまとめます。

① 件数と、問題の種類

問題があると、レポートの上のほうに件数が表示されます。説明のパネルを開くと、問題の種類と短い説明、詳しい説明への「詳細」リンクがあります。セキュリティの問題では、最初に見つかった日付も表示されます。

② 影響を受けるページ

手動による対策では、影響を受けるページのパターン(例:あるフォルダの下のページ)か、「すべてのページに影響があります」と表示されます。ヘルプには、パターンに一致するページがすべて影響を受けているとは限らない、とも書かれています。

セキュリティの問題で出る URL は例の一部で、すべてではありません。URL の例が出ないこともあり、それは影響を受けたページが無いという意味ではない、と説明されています。

③ メッセージ

手動による対策は、レポートと Search Console のメッセージで知らされます。ヘルプには「メッセージ センターまたはメール経由で届いたメッセージ」という書き方もあるので、Search Console に登録したメールアドレスを、ふだん見ているものにしておくと安心です(当研究室の考え方)。


直す順番|すべての問題を、すべてのページで

公式ヘルプが示している手順を、順番どおりに並べると次のとおりです。

順 やること 公式ヘルプのポイント
1 説明のパネルを開いて、問題の種類と「詳細」を読む 種類ごとに「推奨される対応」がある
2 影響を受けているページを確かめる パターンや例の一覧を手がかりにする
3 影響を受けているすべてのページで直す 一部のページだけ直しても、検索結果は変わらない。複数の問題があれば、すべて直す
4 Google がページにアクセスできるか確かめる ログインが要らない・有料でない・robots.txt や noindex でふさいでいない。URL 検査ツールで確かめられる
5 レポートで[審査をリクエスト]を選ぶ 直した内容を書いて送る
6 結果を待つ 多くは数日から数週間。決定が届くまで送り直さない

出典:Search Console ヘルプ「[手動による対策] レポート」/Search Console ヘルプ「セキュリティの問題レポート」

フクさん(50代・会社員)

フクさん(50代・会社員)
全部直してから、というのは大変そうですね。早く出したくなりそうです。
AI所長

AI所長
その気持ちは分かります、フクさん。ただヘルプには、直していない時点で再審査リクエストを送ると、次の結果までの時間が長くなったり、「違反を繰り返すサイト」としてマークされたりする可能性がある、と書かれています(セキュリティの問題のページ)。急ぐほど、1回で通る中身にするほうが近道です。

Google 検索セントラル「違反を繰り返すサイトのセーフ ブラウジング ポリシー」 によると、違反の状態とそうでない状態が短い期間に入れ替わるサイトは「違反を繰り返すサイト」と判断され、その状態は30日間続き、そのあいだは Search Console から再審査リクエストを送れなくなる、と説明されています。


再審査リクエストの書き方|3つのことを書く

ヘルプでは、再審査リクエストを明快にするために、次の3つを書くよう案内されています。

① サイトの品質に関する問題を正確に説明する
② 問題を直すために行った手順を書く
③ 取り組みの結果を書く

種類によっては、書くとよいことが追加で案内されています。たとえば質の低いコンテンツでは「削除した質の低いコンテンツと、追加した質の高いコンテンツの例」、サイトへの不自然なリンクでは「削除したリンクと削除できなかったリンクに関する説明」です。

当研究室では、書く前に次のような控えを手元に作っておく形をおすすめします(当研究室の考え方)。

控えに書くこと 例(書き方の形だけ)
レポートの種類と、見た日 「ユーザー生成スパム」/○月○日にレポートを確認
影響を受けていたページ コメント欄のある記事○本(URL の一覧は別に保存)
直したこと 問題のコメントを削除/コメントを承認制に変更 など
直したあとの確認 URL 検査ツールで○ページを確認した/同じ種類のものが残っていないか検索で確かめた

送ったあとは、審査が進んでいることを知らせる確認のメッセージが届き、終わったときにもメールで知らされる、とヘルプにあります。


やらないほうがよいこと

✕ レポートを見ないまま、思いあたる記事だけを直す
直すべきページの手がかりはレポートにあります。種類が分からないまま直しても、すべてのページを直したことにはなりません。
✕ 結果が届く前に、再審査リクエストを何度も送る
ヘルプでは、決定が通知されるまで送り直さないよう案内されています。
✕ 感染しているかもしれないページを、ふだんのブラウザで開いて確かめる
セキュリティの問題のヘルプにある注意です。URL 検査ツールなどで確かめます。
✕ 順位が下がった=手動による対策、と決めつける
スパムの多くは自動のシステムで処理され、順位はほかの理由でも動きます。まずレポートに表示があるかを確かめます。順位や表示回数の見方は 読まれない記事のリライト手順|サーチコンソールのクエリの見方 で扱いました。

よくある疑問(Q&A)

Q1. 一度も見たことがないのですが、確かめたほうがよいですか?

何も無ければ、どちらのレポートにも緑色のチェックマークとメッセージが表示される、とヘルプにあります。月に一度、アクセスの数字を見るついでに開いておく、くらいで十分だと考えます(当研究室の考え方)。

Q2. 中古のドメインを買ったら、最初から表示がありました。

ヘルプには「サイトを最近購入した場合」の案内があります。問題を直したうえで、最近取得したことと、今はポリシーに違反していないことを再審査リクエストで知らせるように、とされています。

Q3. 再審査はどのくらいかかりますか?

ヘルプでは、ほとんどは数日から数週間、リンクに関するものなど一部はそれより長くかかる場合がある、とされています。

Q4. 自分では直せそうにありません。

セキュリティの問題のヘルプでも、修正にはコードやサーバーの知識が求められる場合があり、手助けできる人を探す方法が案内されています。契約しているサーバー会社の案内を確かめ、必要なら専門の人に相談します。このページでは、修正のためのコードやコマンドは載せていません。


まとめ:慌てず、レポートの言うとおりの順番で

・手動による対策=Google の担当者が目で見て、スパムに関するポリシー違反と判断したときの措置。
・セキュリティの問題=ハッキングやマルウェアなど、訪問者に危害が及ぶおそれの知らせ。
・どちらも「中身を読む → すべてのページで直す → 審査をリクエスト」。
・再審査リクエストには「問題・行った手順・結果」の3つを書く。決定が届くまで送り直さない。
・感染が疑われるページは、ふだんのブラウザで開かない。

まずは Search Console を開いて、2つのレポートに緑色のチェックマークが出ているかを確かめてみてください。ふだんの守りは 副業ブログの安全対策&便利ツール入門|非エンジニアが最初に整えたい守りの基本、スパムに関するポリシーの中身は 内容の薄いアフィリエイトとは|Googleのスパムポリシーで確かめる紹介記事の注意 をどうぞ。

参考(公式の説明):Search Console ヘルプ「[手動による対策] レポート」/Search Console ヘルプ「セキュリティの問題レポート」/Google 検索セントラル「違反を繰り返すサイトのセーフ ブラウジング ポリシー」/Google 検索セントラル「スパムに関するポリシー」


【免責】本記事は、Google が公開している Search Console ヘルプと検索セントラルの説明(2026年10月時点で確認したもの)をもとにした一般的な整理です。レポートの画面や項目の名前は変わることがあります。個別のサイトで何が問題とされたか、再審査が通るかどうかは、このページでは判断できません。最新の内容は、各リンク先の公式ページでご確認ください。