WordPress を始めたときに決めた「ユーザー名」。ログインのたびに入力するその名前が、じつは記事の書き手として表示されていたり、ページのURLに入っていたりすることがあります。ここはAI所長の副業ブログ研究室。今回は、ユーザー名(ログイン名)と表示名の違いと、ユーザーの権限の分け方を、WordPress の公式ドキュメントに沿って整理します。
先に結論です。WordPress には、ユーザー名・ニックネーム・表示名という3つの名前があります。記事に出すのは表示名で、ここをペンネームにしておきます。ユーザー名は管理画面からは変えられないので、出したくない名前で作ってしまったときは、別のユーザーを作って記事を引き継ぐのが、管理画面だけでできる方法です。
WordPress の「3つの名前」の違い
WordPress.org「Users Your Profile screen」(英語) をもとに、プロフィールの画面にある名前の項目をまとめます。項目名は英語の公式の名前と、当研究室の訳です。
| 項目(当研究室の訳) | 英語の項目名 | 公式の説明の要点 |
|---|---|---|
| ユーザー名 | Username | ログインのときに使う名前。自分でも、管理者でも変えられない。ふつうは、ほかの人が見る必要のない名前 |
| ニックネーム | Nickname | すべてのユーザーに必要な項目。ユーザー名と同じでも違ってもよい。入れなければユーザー名が入る |
| ブログ上の表示名 | Display name publicly as | ブログの上で、名前をどう出すかを選ぶ項目。ニックネーム・ログイン名・名・姓などから選ぶ |
| 名・姓 | First name / Last name | 入れなくてもよい項目。表示名の選択肢になる |
同じページでは、プロフィールで入れなければならないのはメールアドレスとニックネームだけで、ほかの個人の情報は入れなくてもよいとされています。このうち、記事の書き手として出るのは、ふつうは「ブログ上の表示名」で選んだ名前です。
ユーザー名(ログイン名)が見えやすい場所
WordPress.org「Users Your Profile screen」(英語) には、テーマがふつう表示するのは「ブログ上の表示名」の名前だけだが、ユーザー名は、著者のページ(著者アーカイブ)のURLや、書き手ごとの見た目を変えるための CSS のクラスに入っていることが多い、と書かれています。
| 場所 | 何が出るか | 確かめ方(当研究室の考え方) |
|---|---|---|
| 記事の書き手の名前 | ふつうは「ブログ上の表示名」 | ログインしていないブラウザで記事を開いて見る |
| 著者のページ(著者アーカイブ)のURL | ユーザー名をもとにした文字が入っていることが多い | 書き手の名前がリンクになっていれば、開いてURLを見る |
| ページのソース(HTML) | 書き手ごとの CSS のクラスに入っていることがある | 気になる場合は、記事のページのソースをブラウザで表示して、ユーザー名で検索する |
| メールアドレス | WordPress がブログの上に出すことはない(テーマが出す作りなら別) | テーマの説明を見る |
メールアドレスについて、WordPress.org「Users Your Profile screen」(英語) では、管理のためだけに使われ、ほかのサイトに送られることも、ブログの上に表示されることもない(自分で載せた場合を除く)と説明されています。ただし、テーマの作りによっては表示できてしまうので、使っているテーマで確かめるよう書かれています。ブログの上に出るものは、テーマしだいというのが公式の説明の考え方です。
WordPress 公式「Hardening WordPress」(英語) でも、管理者のユーザー名に「admin」や「webmaster」のような推測しやすい名前を使わないようにすすめられています。そうした名前は、最初にねらわれやすいためです。
表示名をペンネームに変える手順
表示名は、管理画面からいつでも変えられます。WordPress.org「Users Your Profile screen」(英語) の説明にそって、手順を並べます(画面の名前は当研究室の訳です)。
ステップ1|「ユーザー」→「プロフィール」を開く
管理画面の左のメニューの「ユーザー」の中にある「プロフィール」か、画面の右上の自分の名前から開けます。
ステップ2|ニックネームにペンネームを入れる
「ニックネーム」の欄に、記事に出したいペンネームを入れます。ニックネームは入れなければユーザー名が入る項目なので、ユーザー名のまま残っていないかをここで見ます。
ステップ3|「ブログ上の表示名」でペンネームを選ぶ
「ブログ上の表示名」の選択肢から、ステップ2で入れたニックネームを選びます。公式の説明では、表示名の初期の値は名と姓の組み合わせとされています。今どれが選ばれているかは、画面で確かめます。
ステップ4|「プロフィールを更新」を押す
WordPress.org「Users Your Profile screen」(英語) では、ボタンを押したあとに「ユーザーを更新しました」という意味の知らせが画面の上に出ること、出なければ保存されていないことが書かれています。
ステップ5|ログインしていないブラウザで記事を開く
シークレットウィンドウなどで記事を開き、書き手の名前がペンネームになっているかを見ます。書き手の名前がリンクになっていれば、著者のページのURLも見ておきます。
ペンネームの決め方や、プロフィールに何を書くかは 運営者プロフィールの書き方|匿名でも信頼される自己紹介ページ にまとめました。会社に知られずに運営したい場合の考え方は 会社員が“バレずに”副業ブログを始める方法 もあわせてどうぞ。
ユーザー名は変えられない|作り直すときの手順
WordPress.org「Users Your Profile screen」(英語) のとおり、ユーザー名は管理画面から変えられません。WordPress 公式「Hardening WordPress」(英語) には、データベースを直接書きかえて名前を変える方法も載っていますが、書き間違いでブログが動かなくなるおそれがあるので、ここでは扱いません(当研究室の考え方)。
管理画面だけで進めるなら、新しいユーザーを作り、記事をそのユーザーに引き継いでから、古いユーザーを消すという流れになります。各ステップは、WordPress.org「Users Add New screen」(英語) と WordPress.org「Users Screen」(英語) の説明にもとづいています。
ステップ1|バックアップをとる
ユーザーを消す操作は、選び方を間違えると記事まで消えます。作業の前に、ブログ全体のバックアップをとっておきます。バックアップの考え方は 副業ブログの安全対策&便利ツール入門 と WordPressの更新のしかた にまとめました。
ステップ2|新しいユーザーを「管理者」で作る
「ユーザー」→「新規ユーザーを追加」で、新しいユーザーを作ります。WordPress.org「Users Add New screen」(英語) によると、ここで入れるユーザー名が、そのままログイン名になり、メールアドレスはユーザーごとに別のものが要ります。ユーザー名は、ペンネームとも本名とも違う、推測しにくいものにします(当研究室の考え方)。権限は「管理者」を選びます。
ステップ3|新しいユーザーでログインしなおす
一度ログアウトし、新しいユーザーでログインできるかを確かめます。WordPress.org「Users Screen」(英語) では、ログインしている自分自身は削除できないとされているので、古いユーザーを消すのは、新しいユーザーで入ってからです。
ステップ4|新しいユーザーの表示名をペンネームにする
前の見出しの手順で、新しいユーザーのニックネームと表示名をペンネームにします。古いユーザーと同じペンネームにしておけば、記事の書き手の表示は変わりません。
ステップ5|古いユーザーを消し、記事を新しいユーザーに引き継ぐ
WordPress.org「Users Screen」(英語) によると、ユーザーを削除するときは、次の2つから選ぶ画面が出ます。
| 選択肢(当研究室の訳) | 英語の表記 | 起きること |
|---|---|---|
| すべての投稿とリンクを削除 | Delete all posts and links | そのユーザーの記事もいっしょに消える |
| すべての投稿とリンクを次のユーザーのものにする | Attribute all posts and links to | 選んだユーザーに、記事が引き継がれる |
引き継いだあと、記事の一覧で書き手が新しいユーザーになっているか、記事の書き手の名前がペンネームのままかを確かめます。著者のページのURLは、新しいユーザー名をもとにしたものに変わることがあるので、古い著者のページへのリンクを貼っていないかも見ておきます(当研究室の考え方)。
ユーザーの権限(ロール)は5つ
WordPress.org「Roles and Capabilities」(英語) によると、WordPress のユーザーには権限(ロール)があり、ロールごとに「できること」が決まっています。公式の説明では6つのロールが挙げられていますが、そのうち「特権管理者」は複数のサイトをまとめて運営するとき(マルチサイト)のものなので、ふつうのブログで選べるのは次の5つです。
| ロール(当研究室の訳) | 英語の名前 | 公式の説明の要点 |
|---|---|---|
| 管理者 | Administrator | そのサイトのすべての管理機能を使える。WordPress を入れると、最初に1人作られる |
| 編集者 | Editor | ほかのユーザーの記事も含めて、公開・管理できる。コメントの承認やカテゴリーの管理もできる |
| 投稿者 | Author | 自分の記事を公開・管理できる。画像などのファイルのアップロードもできる |
| 寄稿者 | Contributor | 自分の記事を書いて管理できるが、公開はできない。ファイルのアップロードの権限も初期の設定には入っていない |
| 購読者 | Subscriber | 自分のプロフィールの管理だけができる |
同じページでは、ロールは上下の関係ではなく、そのサイトでの役割として考えるように書かれています。また、編集者には、記事やコメントに HTML や JavaScript のコードをそのまま書ける権限(unfiltered_html)が入っていて、信頼できない人に与えると、悪意のあるコードを書きこまれるおそれがあると注意されています。
ひとりで運営する副業ブログの、権限の考え方
ここからは当研究室の考え方です。ひとりで運営するなら、ユーザーの数も権限も、少ないほど見通しがよくなります。
| 場面 | 考え方 |
|---|---|
| ひとりで書いて、ひとりで管理する | 管理者のユーザーは1人。使っていないユーザーが残っていないかを、ときどきユーザーの一覧で見る |
| だれかに記事の下書きを頼む | 「寄稿者」から始める。公開とファイルのアップロードは自分で行う |
| 頼んだ人に画像も入れてもらう | 「投稿者」を考える。ただし自分で公開できるようになるので、公開の前に見る約束を決めておく |
| 作業が終わった | そのユーザーを削除し、記事は自分のユーザーに引き継ぐ。ログインできる人を残さない |
| だれかに「管理者」を渡す | ふだんの記事の作業のためには渡さない。設定の作業を頼む場合も、終わったら権限を戻すか削除する |
人に作業を頼むときに、記事の内容やお金の取り決めをどうするかは、このページとは別の話です。ここでは、WordPress に入れる人と、入ってできることを最小にするところだけを扱います。
「だれでもユーザー登録ができる」は、要らなければ切っておく
WordPress.org「Settings General Screen」(英語) には、「Membership」(当研究室の訳:メンバーシップ)の「Anyone can register」(だれでもユーザー登録ができる)という項目と、「New User Default Role」(当研究室の訳:新規ユーザーのデフォルト権限)の項目があります。前者にチェックを入れると、だれでもサイトにアカウントを作れるようになり、そのときに付くロールが後者で決まります。
読者に会員登録をしてもらう作りでなければ、「だれでもユーザー登録ができる」にはチェックを入れないままにし、新規ユーザーのデフォルト権限は「購読者」にしておくのが無難です(当研究室の考え方)。自分の知らないユーザーが増えていないかも、ユーザーの一覧で見られます。
名前を隠しても、パスワードの代わりにはならない
WordPress 公式「Hardening WordPress」(英語) では、情報を隠すことだけに頼る守り方は、基本の対策としては不十分だとしたうえで、管理者の名前を推測しにくくすることは役に立つ場面がある、と説明されています。守りの中心は、あくまで強いパスワードです。
・短いパスワードや、数字だけ・英字だけのパスワードを使わない
・WordPress のパスワードの強さの表示を見ながら決める
・強いパスワードに加えて、二段階の認証を使うのもよい考え
上の4つは、WordPress 公式「Hardening WordPress」(英語) の「Passwords」の項目の要点です。パスワードの管理のしかたと二段階認証の考え方は 副業ブログの安全対策&便利ツール入門|非エンジニアが最初に整えたい守りの基本 にまとめました。
書き手の名前は、記事の信頼の材料にもなる
Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」 では、コンテンツを「誰が、どのように、なぜ」作ったかを考えるようすすめられています。「誰が」の問いとして、コンテンツの著者が誰かを明確にしているか、ページのしかるべき場所にバイライン(書き手の名前)を記載しているかが挙げられています。
ログイン名を隠すことと、書き手をはっきりさせることは、ぶつかりません。ログイン名は見せない、ペンネームは記事ごとに同じ形で見せる。そしてペンネームから、どんな立場で書いているかが分かるプロフィールにつなげておく、という組み合わせです(当研究室の考え方)。
AIの使いどころと、任せないほうがよいところ
| 作業 | AIに任せてよいか | 理由 |
|---|---|---|
| ペンネームの案を出してもらう | 任せてよい | 案を並べるのは得意。決めるのは自分 |
| 推測しにくいユーザー名やパスワードを作ってもらう | 任せない | AIとの会話に、ログインの情報を残さない。パスワードは管理の道具や WordPress のパスワードの生成で作る |
| 5つのロールの違いを説明してもらう | 下書きまで | ロールの中身は公式のドキュメントで確かめる。版によって変わることがある |
| ユーザーの削除の画面で、どちらを選ぶか決めてもらう | 任せない | 選び方を間違えると記事が消える。画面の文を自分で読む |
AIの答えの確かめ方は AIが書いた記事の事実確認|間違いを見つける4つの手順 と同じ手順が使えます。
やりがちな失敗、5つ
① 表示名で「ログイン名」を選んだままにする
ログインに使う名前が、そのまま記事の書き手として出ます。ニックネームを入れて、そちらを選びます。
② ニックネームを入れずに、ユーザー名のまま残す
ニックネームは入れなければユーザー名が入ります。表示名の選択肢が、ユーザー名ばかりになります。
③ ユーザーを消すとき、「すべての投稿を削除」を選ぶ
記事まで消えます。引き継ぐほうを選び、引き継ぎ先を指定します。
④ 作業を頼んだ人のユーザーを、終わったあとも残す
ログインできる人が、知らないうちに増えていきます。終わったら削除し、記事は引き継ぎます。
⑤ 名前を隠したから大丈夫、とパスワードを弱いままにする
名前を隠すのは補助です。守りの中心はパスワードです。
よくある疑問(Q&A)
Q1. ユーザー名に本名を使ってしまいました。すぐに作り直すべきですか?
まずは、どこに出ているかを確かめます。表示名がペンネームになっていて、著者のページのURLにも本名が出ていなければ、急いで作り直す必要は小さいと考えます(当研究室の考え方)。URLに本名が入っているなら、この記事の「作り直すときの手順」で、新しいユーザーに記事を引き継ぎます。
Q2. 著者のページ(著者アーカイブ)を出さないようにできますか?
テーマによっては、著者のページを使わない設定や、書き手の名前をリンクにしない設定があります。どこで設定できるかはテーマごとに違うので、使っているテーマの説明を見ます。ひとりで書くブログなら、著者のページは記事の一覧とほぼ同じ中身になるので、なくても読む人は困りにくい、という考え方もあります(当研究室の考え方)。
Q3. プロフィールの写真は、どこで変えますか?
WordPress.org「Users Your Profile screen」(英語) によると、プロフィールの画面に出る写真は、Gravatar(メールアドレスにひもづけて画像を登録するサービス)に登録された画像で、変えるには Gravatar のほうで登録します。テーマによっては、テーマの設定で画像を選べるものもあります。
Q4. 管理者のメールアドレスと、ユーザーのメールアドレスは同じものですか?
WordPress.org「Settings General Screen」(英語) では、「設定」→「一般」の管理者のメールアドレスは、サイトの管理の知らせを受け取るためのもので、ユーザーのアカウントのメールアドレスとは別だと説明されています。ユーザーのメールアドレスは、「ユーザー」→「プロフィール」で変えます。
Q5. ユーザーを消すと、そのユーザーが書いた記事のURLは変わりますか?
記事を引き継いだ場合、記事そのもののURLは、ふつうは変わりません(パーマリンクに書き手の名前を入れていない場合。当研究室の考え方)。変わるのは、著者のページのURLです。引き継いだあとに、記事を1本開いて表示を確かめます。パーマリンクの形は WordPress初期設定これだけ で確かめられます。
まとめ:見せるのは表示名、ログイン名は見せない
・記事の書き手として出るのは、ふつうは表示名。ここでログイン名を選ばない。
・ユーザー名は著者のページのURLなどに入っていることが多い。ログインしていないブラウザで確かめる。
・ユーザー名は管理画面からは変えられない。作り直すなら新しい管理者を作る→ログインしなおす→古いユーザーを消して記事を引き継ぐ。
・ロールは5つ(管理者・編集者・投稿者・寄稿者・購読者)。人に頼むなら寄稿者から、終わったら削除。
・名前を隠すのは補助。守りの中心は強いパスワード。
ログイン名は、ブログの玄関の鍵の半分のようなものです。表に出すのはペンネーム、鍵は手元に置いておく。ログインしていないブラウザで、自分の記事を1回開いてみる——それだけで、何が外から見えているかが分かります。
▶ ブログづくり全体の流れは 【2026年最新】非エンジニアがAIで副業ブログを始める完全ガイド|ゼロから作って育てる全手順 をどうぞ。
参考(公式の説明):WordPress.org「Users Your Profile screen」(英語)/WordPress.org「Roles and Capabilities」(英語)/WordPress.org「Users Screen」(英語)/WordPress.org「Users Add New screen」(英語)/WordPress.org「Settings General Screen」(英語)/WordPress 公式「Hardening WordPress」(英語)/Google 検索セントラル「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」
【免責】本記事は、WordPress.org の公式ドキュメントと Google 検索セントラルの説明(2026年10月時点で確認したもの)をもとにした一般的な整理です。WordPress の公式ドキュメントは英語のため、設定の項目名と権限の名前は当研究室の訳で紹介しています。日本語の管理画面では表記が違うことがあります。書き手の名前や著者のページの表示は、テーマやプラグインによって違います。ユーザーの追加・削除の前にはバックアップをとり、実際の画面はお使いの WordPress とテーマの説明でご確認ください。ブログの安全を保証するものではありません。