WordPressの同期パターン|PR表記や免責の定型文を使い回す手順

WordPressの同期パターン|PR表記や免責の定型文を使い回す手順

記事の冒頭に入れる広告の表記、記事の最後に置く免責の一文、プロフィールへの案内。副業ブログを続けていると、毎回同じ文を貼る場所がいくつも出てきます。コピーして貼る方法でも書けますが、あとで文を直したくなったとき、記事を1本ずつ開いて直すのは大変です。ここはAI所長の副業ブログ研究室。今回は、WordPress の本体に入っている同期パターンという機能で、定型文を使い回す手順を整理します。

先に結論です。同期パターンは、一か所を直すと、使っているすべての記事に反映される部品です。WordPress 6.3 で、以前の「再利用ブロック」から名前が変わりました。便利な反面、消すと全部の記事から消える点に注意が要ります。この記事は、WordPress.org の公式ドキュメント(英語)を2026年10月31日に確かめて書いています。項目名の日本語は当研究室の訳です。

フクさん(50代・会社員)

フクさん(50代・会社員)
所長、わたしは記事の最後に毎回同じ「お問い合わせはこちら」の文を手で打っています。それも部品にできますか?
AI所長

AI所長
できますよ、フクさん。段落のブロック一つでも、いくつかのブロックのまとまりでも、パターンにできます。まずは「同期あり」と「同期なし」の違いから見ていきましょう。

同期パターンとは|一か所直すと全部に反映される部品

WordPress.org ドキュメント「Synced Patterns (Reusable blocks)」 によると、同期パターンは、「同期(Synced)」の設定をオンにしたブロックパターンで、以前の再利用ブロックとまったく同じように動きます。同期パターンを編集すると、それを使っているすべての場所が更新されます。

WordPress.org ドキュメント「Block Patterns」 には、WordPress 6.3 から自分でパターンを作れるようになったこと、同期をオンにしないパターンは、ふつうのブロックのまとまりとして記事に入ることが書かれています。

同期あり(同期パターン) 同期なし(ふつうのパターン)
元のパターンを直したとき 使っているすべての記事に反映される 入れ終わった記事には反映されない
記事ごとに少しだけ変える 「切り離す」と、その記事だけ自由に直せる(同期は切れる) そのまま記事ごとに直せる
向いている使い方 中身を全部の記事でそろえたい文(表記・案内・免責など) ひな形として使い、記事ごとに書き換える型(比較表の枠など)
タカシくん(30代・会社員)

タカシくん(30代・会社員)
ひな形として使うなら「同期なし」、全部の記事でそろえたいなら「同期あり」、ということですね。
AI所長

AI所長
その理解で大丈夫です、タカシくん。この記事では、全部の記事でそろえたい定型文に使う「同期あり」を中心に見ます。

同期パターンの作り方|6つの手順

WordPress.org ドキュメント「Synced Patterns (Reusable blocks)」 に書かれている手順です。英語の項目名のあとに、当研究室の訳をかっこで付けています。

手順 操作(公式ドキュメントの説明)
1 パターンにしたいブロックを選ぶ(一つでも、複数でもよい)
2 ブロックのツールバーの三つの点のメニューを開く
3 「Create pattern」(パターンを作成)を押す
4 パターンの名前を入れる
5 「Synced」(同期)の設定をオンにする
6 「Create」(作成)を押す

できあがった同期パターンは、ブロックの追加の画面(ブロックインサーター)の「Synced Patterns」(同期パターン)の場所に並びます。

当研究室の考え方:名前は、あとで探しやすいように「【定型】記事末の案内」「【定型】広告の表記」など、頭に印を付けておくと、一覧で迷いにくくなります。

ブロックの選び方や、記事の書き方の基本は WordPressで記事を書く手順|ブロックエディターの下書き保存から公開まで にまとめました。


記事に入れる3つの方法

WordPress.org ドキュメント「Synced Patterns (Reusable blocks)」 では、作った同期パターンを記事に入れる方法が3つ紹介されています。

方法 操作
ブロックインサーターから ブロックの追加の画面を開き、「Synced Patterns」(同期パターン)の場所から選ぶ
+ボタンで検索 ブロックの追加のボタンを押し、パターンの名前で検索する
スラッシュで呼び出す 記事の中で「/」に続けてパターンの名前を打つ

いちばん手早いのは、スラッシュで呼び出す方法です。名前の頭に印を付けておくと、「/【定型】」と打つだけで候補がそろって出てきます。


直すとき・消すとき|影響はすべての記事に及ぶ

直すとき

WordPress.org ドキュメント「Synced Patterns (Reusable blocks)」 によると、同期パターンを直す方法は2つあります。

方法 公式ドキュメントの説明(要旨)
記事の中で直す 記事に入れたパターンをそのまま編集する。記事を保存するとき、保存の流れの中で同期パターンも保存の対象として表示される
パターンの管理画面で直す エディターの「Options」(オプション)→「Manage Patterns」(パターンを管理)から、パターンだけを開いて直す

WordPress.org ドキュメント「Block Patterns」 には、記事の中で同期パターンを直して保存すると、ほかの投稿やページの分も更新されると書かれています。ある記事のためだけに直したつもりが、全部の記事に反映される——ここがいちばんの注意点です。

消すとき

同期パターンは「Manage Patterns」(パターンを管理)の画面から消せます。公式ドキュメントには、消すと使っていたすべての場所に反映され、その場所には「ブロックが削除されたか、利用できない」という意味のメッセージが出る、と書かれています。

同期パターンを消すと、それを入れていた記事のすべてから中身が消えます。消す前に、どの記事で使っているかを確かめ、必要なら先に「切り離す」でふつうのブロックに戻しておきます(当研究室の考え方)。
フクさん(50代・会社員)

フクさん(50代・会社員)
うっかり消すと、記事の最後の案内が全部消えてしまうのですね。
AI所長

AI所長
そうなんです、フクさん。公式ドキュメントの画面の例でも、消したパターンの場所にはメッセージだけが残っています。一覧の画面で消すボタンを押す前に、一度手を止めるのがよさそうです。

記事ごとに変えたいときは「切り離す」

WordPress.org ドキュメント「Synced Patterns (Reusable blocks)」 では、ある記事のパターンだけを変えたいときは、「Detach pattern」(パターンを切り離す。以前の名前は「Convert to Regular Block」=ふつうのブロックに変換)を選ぶように書かれています。

切り離したあと 公式ドキュメントの説明(要旨)
その記事のブロック ふつうのブロックに戻り、その記事だけで自由に直せる
元の同期パターン 保存済みのパターンには影響しない
同期 切り離した記事とのあいだの同期はなくなる。あとで元のパターンを直しても、その記事には反映されない
ロックされたパターン ロックされている場合は、切り離す選択肢が出ない

「この記事だけ一言足したい」というときに切り離すと、その記事は以後、元のパターンの修正を受け取らなくなります。そろえておきたい文なら、切り離さずに元のパターンを直すか、別のパターンを作るほうが管理しやすくなります(当研究室の考え方)。


副業ブログで使い回しやすい定型文

ここからは当研究室の考え方です。全部の記事でそろえておきたい文ほど、同期パターンに向いています。

定型文 置く場所の例 中身を決めるときに見るもの
広告を含むことの表記 記事の冒頭 ASPの規約と、消費者庁の案内(このブログの「ASPとは?」の記事のPR表記の節)
記事の最後の免責の一文 記事の末尾 情報の確認日や、最新の情報は公式で確かめてほしい旨など
プロフィールへの案内 記事の末尾 運営者情報のページへのリンク
お問い合わせへの案内 記事の末尾 お問い合わせのページへのリンク

広告の表記をどう書くかは、ASPとは?副業ブログの収益化の入口と、最初に登録する1社の選び方 の「PR表記」の節で、消費者庁の案内とあわせて整理しています。同期パターンは「同じ文を全部の記事に正しく置く」ための道具で、文の中身が正しいかどうかまでは保証しません。

プロフィールのページの作り方は 運営者プロフィールの書き方|匿名でも信頼される自己紹介ページ、個人情報の扱いを書くページは ブログのプライバシーポリシーの書き方|何を書くか、8つの項目 にあります。

タカシくん(30代・会社員)

タカシくん(30代・会社員)
表記のルールが変わったときに、一か所直せば全部の記事がそろうのは助かりますね。
AI所長

AI所長
はい。ただ、直した文がすべての記事に一度に出ることにもなります。直す前に文を読み返し、保存の流れに同期パターンが出てきたら、本当に全部に反映してよいかを確かめてから保存します。

使う前の段取り|3つの決めごと

ここからも当研究室の考え方です。同期パターンは、一度たくさんの記事に入れると、あとから仕組みを変えるのが大変になります。最初に次の3つを決めておくと、運用が崩れにくくなります。

決めごと1. 名前の付け方

「【定型】」のような頭の印と、置く場所(冒頭・末尾)を名前に入れておきます。一覧の画面でも、スラッシュで呼び出すときも、探しやすくなります。

決めごと2. 1つのパターンに入れる中身

広告の表記と免責の文を1つのパターンにまとめると、片方だけ外したい記事で困ります。役割ごとに1つずつ分けておくと、記事ごとの出し入れがしやすくなります。

決めごと3. 直す人と直す前の確認

ひとりで運営していても、「直すときは文を読み返してから保存する」と決めておくだけで、全部の記事に誤字が出る事故を減らせます。WordPress に複数の人がログインしている場合は、だれが定型文を直してよいかも決めておきます。


よくあるつまずきと防ぎ方

つまずき 起きること 防ぎ方(当研究室の考え方)
1つの記事のつもりで直した 同期しているすべての記事が変わる 記事ごとの変更なら、先に「切り離す」。保存の流れに同期パターンが出たら、手を止めて確かめる
一覧から消した 入れていたすべての記事で中身が消え、メッセージだけが残る 消す前に使っている記事を確かめ、必要なら切り離しておく
「同期」をオンにし忘れた ふつうのパターンになり、元を直しても入れた記事に反映されない 作るときの画面で「同期」の設定を確かめる
似た名前のパターンが増えた どれが最新か分からなくなる 名前の付け方を決め、使わなくなったものは整理する

よくある質問

Q1. 「再利用ブロック」と「同期パターン」は別の機能ですか?

公式ドキュメントには、WordPress 6.3 で再利用ブロックの名前がパターンに変わり、同期パターンは再利用ブロックとまったく同じように動く、と書かれています。古い解説で「再利用ブロック」と書かれているものは、いまの同期パターンのことです。

Q2. パターンの一覧は、どこで見られますか?

記事の編集画面の「Options」(オプション)→「Manage Patterns」(パターンを管理)から開けます。WordPress.org ドキュメント「Block Patterns」 には、管理画面の「Appearance」(外観)→「Editor」(エディター)→「Patterns」(パターン)でも同じ画面が開くと書かれています。使っているテーマによって、外観のメニューの見え方は変わることがあります。

Q3. ほかのブログでも同じパターンを使えますか?

WordPress.org ドキュメント「Block Patterns」 には、パターンの操作メニューから「Export as JSON」(JSONとして書き出す)ができると書かれています。別のブログへの取り込みは、取り込む側の WordPress の版や画面で確かめてください。

Q4. テーマにも似た機能がありますが、どちらを使えばよいですか?

テーマによっては、定型文を差し込む独自の機能を持っているものもあります。この記事では WordPress の本体の機能だけを扱いました。テーマを変えても使い続けたい文は、本体の機能のほうが引き継ぎやすい、というのが当研究室の考え方です。


まとめ:そろえたい文は同期パターンに、消す前は一度止まる

・同期パターン=「同期」をオンにしたパターン。WordPress 6.3 で再利用ブロックから名前が変わった。
・作り方:ブロックを選ぶ → 三つの点のメニュー → パターンを作成 → 名前 → 同期をオン → 作成。
・入れ方:ブロックインサーター/+ボタンで検索/「/」+名前。
・直すと使っているすべての記事に反映。消すとすべての記事から消える。
・記事ごとに変えたいときは「切り離す」。その記事とは同期がなくなる。
・同期パターンは「同じ文を置く」道具。文の中身は、規約や公的な案内で確かめる。

毎回の貼り付けを部品にしておくと、記事を書くたびの小さな手間と、貼り忘れが減ります。まずは記事の最後の案内文など、消えても困りにくい文から一つ作って、直す・切り離すの動きを確かめておくと安心です。

参考(公式の説明):WordPress.org ドキュメント「Synced Patterns (Reusable blocks)」/WordPress.org ドキュメント「Block Patterns」


【免責】本記事は、WordPress.org の公式ドキュメント(英語・2026年10月31日に確認したもの)をもとにした一般的な整理です。項目名の日本語は当研究室の訳で、管理画面の日本語の表示とは異なる場合があります。WordPress の版・テーマ・プラグインによって、画面や名前は変わることがあります。広告の表記や免責の文の中身は、ASPの規約や公的機関の案内でご確認ください。「使い回しやすい定型文」は当研究室の考え方です。